おはようございます。Trader MTです。先週末の日米レートチェック報道をきっかけに、ドル円は一転して円買い優勢の相場に変わりました。週明け月曜もギャップダウンでスタートし、為替介入を警戒した戻り売りが出るなど、これまでとは明らかに空気が変わっています。今日は消費者信頼感指数こそあるものの、引き続き「介入リスクと戻り売りスタンス」を軸に、慎重に相場を見ていきたいところです😌(公開時刻:07:55/日本時間)
昨日の振り返り
昨日のドル円は、先週末に伝わった日米当局によるレートチェック報道を受けた「介入警戒モード」を色濃く反映した一日でした。先週金曜の終値155.74円台から、週明けは一気に154円前半へと約1円ギャップダウンしてスタート。その後も上値の重さが意識され、東京時間から欧米時間を通じて円買い・ドル売り優勢の流れが続きました。最終的に、始値154.635円、高値155.334円、安値153.302円、終値154.135円と、日足ベースでは続落となっています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1月26日 | 154.635 | 155.334 | 153.302 | 154.135 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
1月26日の東京時間のドル円は、154円前半と先週末終値から約1円下に窓を開けてスタートしました。先週金曜には、植田総裁の会見中に一時159.20円台まで急伸したあと、日銀のレートチェック観測に加えてNY連銀もレートチェックを実施したとの報道が伝わり、153円台まで急落する場面があったと報じられています。
週明けの市場では、この「日米協調のレートチェック」が実際の円買い介入の前段階ではないか、との見方が広がり、スタートから円買い優勢。先週末の急落の戻りを狙う買いも入ったものの、155円台に乗せるとすぐに戻り売りが出て、午前中の高値は155.30円台と限定的でした。国内メディアや市況解説でも、「米国主導の円買い介入への警戒から、ドル円の上値は当面重そう」とのコメントが目立ちました。
午後に入ると、前週から続く日本国債市場のボラティリティの高さや、日米長期金利差の縮小観測も重なり、ドル円はじりじりと上値を切り下げる展開に。159円台前半から一気に155円台まで落ちた先週末の値動きの反動もあり、輸出企業の売りや短期勢の戻り売りが上値を重くし、東京クローズにかけては154円割れをうかがう水準まで軟化しました。
欧州・NY時間
欧州時間入り後も、流れは基本的に円買い優勢のまま継続しました。ロンドン勢は、先週末のNY連銀によるレートチェックを「日本側の為替介入を米国が支援する準備かもしれない」と受け止めており、高値を追うようなドル買いには慎重な姿勢が目立ちました。154円台前半では戻り売りが優勢となり、欧州時間のなかばには153円台後半へと下値を拡大しています。
NY時間に入ると、米金利の小幅な低下や株式市場の上値の重さも重なり、ドル円は一時153.30円近辺まで下落。先週末からの高値から計算すると、およそ6円近い調整となったことで、さすがにこの水準ではショートカバーや実需の買い戻しも入りやすくなり、NY午後にかけては154円台前半まで戻す展開となりました。とはいえ、154.30円近辺では再び戻り売りが意識され、終値は154.135円と、安値圏からは戻したものの上値の重さを残したままクローズしています。市況解説でも、「レートチェック後の相場は、当面は介入警戒のなかで戻り売り優勢になりやすい」との指摘がなされています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24:00 | 🇺🇸 | 消費者信頼感指数 | ⚡⚡ | 89.1 | 91.0 |
本日は、24時に米国の消費者信頼感指数が発表されます。前回89.1に対して市場予想は91.0と小幅な改善が見込まれており、家計マインドの底堅さが確認できるかどうかがポイントです。ただし、為替市場全体を大きく動かすほどのイベントではなく、ドル円に関しては、引き続きレートチェック後の介入警戒感や、日米金融政策の方向性といった大きなテーマの方が優先される一日になりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、155円台後半から153円台前半まで急落してきた流れのなかで、「レートチェック後の為替介入リスク」と「行き過ぎた円高の修正」とがせめぎ合う展開になりそうです。消費者信頼感指数は一応のイベントではあるものの、相場の最大の焦点は、先週末から始まった“相場の潮目の変化”がどこまで続くか、そして当局が実際の円買い介入に踏み切るのかどうか、という点にあります。
ファンダメンタルズ分析
今回の相場の転換点となったのは、1月23日(金)に伝わった日米当局によるドル円のレートチェックです。通常、レートチェックは財務省の指示を受けた日銀が実施しますが、今回はNY連銀もレートチェックを行ったと報じられ、「米財務省が日本の円買い介入を支援する準備を進めているのではないか」との観測が広がりました。
背景には、日本国債市場の急激な金利上昇が「6σレベルの異常事態」とまで評され、円安進行が債券市場の混乱を通じて米金利にも波及しつつある、という国際金融面での懸念があります。そのため、今回のレートチェックは単なる円安けん制にとどまらず、「日米が協調してボラティリティの制御に動く可能性」を市場に意識させる出来事となりました。
一方で、ファンダメンタルズそのものを見れば、日銀の政策金利は依然として0.75%近辺と超低水準にとどまり、米国の政策金利とのギャップは依然として大きい状況です。この金利差構造がすぐに解消されるわけではなく、「本来のトレンドは依然としてドル高・円安方向」という見方も根強く残っています。そのため、足もとの急激な円高はあくまでポジションの巻き戻しや介入懸念に伴うリスク管理の色彩が強く、中長期トレンドが完全に反転したと決めつけるのはまだ早い段階と言えます。
加えて、今晩からはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、明日・明後日にかけて政策金利の発表とパウエル議長会見が予定されています。市場では据え置きが大勢ですが、利下げ開始時期に関するスタンス次第では、再び米金利とドルの方向性が大きく揺れる可能性もあり、投資家はむしろそちらをメインイベントとして意識しています。
テクニカル分析

日足チャートを見ると、昨日のローソク足は実体の小さい陰線ながら、高値155.334円・安値153.302円と、約2円幅の長い上下のヒゲを伴う形となりました。先週末にかけての急落に続き、ギャップダウンで始まったあと一度155円台前半まで戻したものの、再び売りに押されて153円台前半まで下落し、その後154円台前半まで戻して引けている格好です。高値圏からの急反落後にボラティリティの高い「迷い線」が出現しており、相場が新しいレンジを探っている段階だと読み取れます。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
移動平均線に目を向けると、25日線は156円台半ばで横ばい気味に転じつつあり、その下の75日線(おおよそ155円前後)はなお上向き、200日線(149円台後半)は緩やかに上昇を続けています。昨日の終値154.13円は25日線を明確に下抜け、75日線との間に位置しており、短期トレンドは一旦「上昇から調整局面」にシフトしたと見ることができます。一方で、中長期的な上昇トレンド自体はまだ崩れておらず、153円台後半〜155円ちょうど近辺は、テクニカル上の重要な攻防ゾーンになりそうです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表を見ると、ローソク足は依然として日足の雲の上限付近に位置しているものの、先週までのような「雲から大きく上に乖離した強いトレンド」からはかなり修正が入っています。現在価格帯のすぐ下には、雲の上限と基準線が重なるゾーンが広がっており、153円台半ば〜154円ちょうど近辺はテクニカルなサポート帯として意識されやすい水準です。この帯を明確に割り込むと、調整が一段と深くなるリスクが高まります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロラインの上側に位置しながらも、すでにシグナル線を下抜けており、ヒストグラムもマイナス圏で拡大傾向にあります。モメンタム的には「高値圏からの反転シグナル」が点灯しており、テクニカルだけを見れば、戻り局面では売りが出やすい局面と言えます。もっとも、短期間で一気に下押ししているため、短期的なオーバーシュート感から自律反発が入りやすい位置でもあります。
こうしたテクニカルとファンダメンタルズを総合すると、目先の下値めどとしては153.30円前後、その下では心理的節目の153.00円が意識される一方、上値については154.80円近辺と155.50円前後が戻り売りの目安になりやすく、「155円台に戻れば売りが出やすいが、153円台前半ではいったん下げ渋りやすい」レンジ相場になりそうです。
シナリオ分析
↗️ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、介入に対する過度な警戒感がいったん後退し、週明けから続いた急ピッチの円高に対する自律反発が優勢となるケースを想定します。153円台前半〜半ばで下げ渋りが確認され、米株や米金利が底堅く推移すれば、ショートカバーをきっかけに154円台後半〜155円台前半への戻りを試す展開もあり得ます。この場合、155.50円近辺をしっかり上抜けて日足で維持できるかどうかが、再び156円台方向をうかがう条件となりそうです。
↘️ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、戻り局面で当局の口先介入や追加のレートチェック観測が出て、155円台手前から戻り売りが再び優勢となるケースを想定します。FOMCを控えたリスク回避のポジション調整も重なれば、154円割れから153.30円前後のサポートを試す展開も視野に入ります。この水準を明確に割り込むと、心理的節目の153.00円、さらにその下では152円台半ばまで、一段の調整余地も否定できません。
時間帯別の展開予想
🕗 東京時間
東京時間は、前日までの急落を受けたショートカバーと、介入警戒による戻り売りが交錯する展開を想定します。153円台後半〜154円台前半では、実需の買いと短期筋の買い戻しが入りやすい一方、155円に近づくほど「いつ再びレートチェックが入ってもおかしくない」との意識から、新規のドルロングは作りにくい地合いが続きそうです。ニュースヘッドライン次第では、突発的な値動きが出る可能性もあるため、東京時間からロットは抑えめにしておきたい場面です。
🕓 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、FOMCや米企業決算を意識したリスク調整が加わり、株式・債券市場の動きがドル円にも波及しやすくなります。目立った指標が乏しいこともあり、基本的には東京時間のレンジを引き継ぎつつ、米金利と株価の方向感を探る動きになりそうです。NY時間の24時には消費者信頼感指数がありますが、サプライズがない限り、為替の反応は限定的になる可能性が高いでしょう。それよりも、「介入警戒のなかでどの水準まで戻りを許容するか」という市場のスタンスを見極める時間帯と考えています。
今日の予想レンジ
↕️ 予想レンジ:153.00円〜155.80円
今日は、レートチェック後の介入警戒とFOMCを前にしたポジション調整を踏まえ、153.00円〜155.80円のレンジを想定します。153円台前半〜半ばではショートカバーと実需買いが入りやすい一方、155円台半ばを超えるような戻り局面では、再び当局の動きを意識した戻り売りが出やすく、上値は重くなりやすいと考えています。
🔁 上値抵抗線:154.80円、155.50円
上方向では、まず154.80円近辺が短期的なレジスタンスとして意識されます。この水準は前日の戻り高値帯とも重なり、テクニカル的にも「一度利食いを入れたいゾーン」となりやすい価格帯です。その上では155.50円前後が次の抵抗帯で、ここを明確に上抜けて日足で維持できるようであれば、急落局面がいったん落ち着き、156円台方向への戻り余地も広がってきます。
🔁 下値支持線:153.30円、153.00円
下方向では、前日の安値ゾーンにあたる153.30円近辺がまずは重要なサポートとなります。ここは雲の上限や基準線とも重なりやすい水準で、テクニカル的な買いが入りやすいゾーンです。これを明確に割り込むと、心理的節目の153.00円が次の防衛ラインとなり、この水準をも下抜けるようであれば、「高値圏からの一時的な調整」から「一段深い下落トレンド」へと評価が切り替わるリスクが高まります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は経済指標の数こそ少ないものの、レートチェック後ということもあり、「政府・当局者の一言」や「介入観測の記事」など、ヘッドラインリスクが非常に高い一日です。また、FOMCや米企業決算を控えてオプションや先物のポジション調整も活発になりやすく、流動性の薄い時間帯にはスプレッド拡大やフラッシュ的な値動きが起こる可能性もあります。逆指値の位置やロットサイズには、普段以上に注意を払いたいところです。
☑️ 投資判断における留意点
高値圏から一気に数円動いたあとの相場では、「取り返そう」という気持ちが強くなりがちですが、こうした環境でポジションを無理に膨らませることはリスクが大きくなります。今日のように、介入リスクとイベントリスクが重なっている局面では、「自分がどの水準で、どちらの方向にのみポジションを取るのか」をあらかじめ決めておき、それ以外の値動きはあえて見送るくらいの割り切りが、長く相場に居続けるうえで大切だと感じます。
免責事項
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