【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月22日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月22日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は158円台を維持しつつも、東京午前にかけての押しと、夜のトランプ大統領の発言をきっかけとした戻りで、上下に振れた一日でした。今日は日銀会合初日と、NY時間に米PCEデフレーターなど重要指標がまとまっているので、レンジの上下を意識しながら、ポジションサイズは控えめに構えていきたいところですね😌(公開時刻:08:19/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、日銀会合を翌日に控えたポジション調整と、前日に高まっていた「グリーンランド問題」を巡る米欧対立懸念の巻き戻しが交錯する一日となりました。東京時間の序盤は158円ちょうど前後からじりじりと上値が重くなり、午前には157円台後半まで下押し。

しかし欧州時間以降は、トランプ大統領がダボス会議の講演でグリーンランドを巡る軍事的手段を否定し、欧州への追加関税も当面見送る姿勢を示したことで、前日までのリスクオフがやや後退。NY時間にはドルの買い戻しが優勢となり、ドル円は158円台前半〜半ばまで切り返しました。

結果として、始値158.114円、高値158.533円、安値157.747円、終値158.239円と、日足ベースでは小幅高ながら、日中は0.8円ほど上下した値幅のある相場でした。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月21日 158.114 158.533 157.747 158.239

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

1月21日の東京時間のドル円は、158.11円前後と前日NY終値近辺でスタートしました。前日の海外市場では、グリーンランドを巡る米欧の対立激化が意識され、ドル安・株安・米長期金利上昇というやや荒い値動きとなったこともあり、東京市場ではまずその「行き過ぎ」を修正するような動きが意識されました。

午前のドル円は、日銀金融政策決定会合の開催を翌日に控えていたこともあり、「円売りに傾き過ぎたポジションを一度軽くしておきたい」という思惑から、徐々に円買い・ドル売りが優勢に。仲値前後の実需フローで一時的に158円台を回復する場面もあったものの、戻り売りに押されると157.80円近辺まで下押しする格好となりました。東京市場の為替概況でも、「午前は円買いが強まり、トランプ大統領のダボス演説や日銀会合を控えて様子見ムードが広がった」と整理されています。

昼以降は、158円手前では戻り売り、157円台後半では押し目買いが交錯し、5分足ベースでも157.8〜158.1円ゾーンに値動きが収れんする展開となりました。株式市場は日経平均が底堅く推移したものの、為替は翌日の日銀イベントと夜のトランプ発言待ちという色合いが強く、東京時間だけでトレンドが出るというよりは「ポジションの整理と休憩」といった一日でした。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ドル円は157.9円前後で取引を再開。ロンドン勢の参入直後は、前日までの「グリーンランド問題」を巡る米欧対立を背景に、リスク回避的なドル売りがやや残る形でスタートしましたが、アジア時間で下押しをこなしていたこともあり、157.70円台では押し目買いが入り、下値は限定的となりました。

NY時間の焦点は、日本時間22時30分(現地午前)に予定されていたトランプ大統領のダボス会議での講演でした。市場は、前日までの強硬な対欧州姿勢やグリーンランドを巡る発言がさらにエスカレートするのではないかと警戒していましたが、実際の講演では「グリーンランドを巡って軍事力を行使することはない」と明言し、欧州への追加関税も当面は回避する姿勢を示唆。さらに、その後の発言でグリーンランド問題を巡る「枠組み合意」に言及したことで、米欧対立激化への過度な懸念が後退し、リスクオフで進んでいたドル売り・株安の巻き戻しが進みました。

為替市場では、ユーロドルやポンドドルでのドル買い戻しと並行してドル円にも買いが入り、158円ちょうどを明確に回復すると、短期筋のストップを巻き込みながら158.50円近辺まで一気に上昇。その後は米金利の上げ渋りや翌日以降の日銀イベントをにらんだ利食いも出て、引けにかけては158.20円台で落ち着きましたが、「前日のリスクオフ主導のドル安を、トランプ発言をきっかけにかなり巻き戻した一日」と整理できそうです。

今日の注目材料

✅ 1月22日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
🇯🇵 日銀金融政策決定会合(1日目) ⚡⚡⚡⚡⚡ - -
22:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡⚡ 19.8万件 21.0万件
22:30 🇺🇸 第3四半期GDP【改定値】 ⚡⚡ +4.3% +4.3%
22:30 🇺🇸 個人消費【改定値】 ⚡⚡ +3.5% +3.5%
24:00 🇺🇸 PCEデフレーター ⚡⚡⚡ - +2.8%
24:00 🇺🇸 PCEコア・デフレーター ⚡⚡⚡ - +0.2%

今日は終日を通じて日銀金融政策決定会合(1日目)が開催されます。政策変更があるとすれば2日目の明日発表ですが、市場は「いつイールドカーブやマイナス金利の修正議論が再燃してもおかしくない」と警戒しており、発言や観測記事次第では、東京時間から円買いに振れやすい地合いになり得ます。

一方、NY時間には新規失業保険申請件数、第3四半期GDP改定値、個人消費、そしてFRBが重視するPCEデフレーター/コアPCEが立て続けに公表されます。これらは、直近の「利下げ開始時期」や「年内の利下げ回数」に対する市場の見方を微調整させる材料になりやすく、結果次第では米長期金利とドル円が一方向に走るリスクもあります。特にコアPCEが予想を上回る場合には、早期かつ積極的な利下げ観測が後退し、ドル買い・円売りの反応が出やすい点は意識しておきたいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、158円台前半を中心とした高値圏レンジを維持しつつ、日銀会合を意識した円買い警戒と、NY時間の米インフレ指標をにらんだドル買い・ドル売りの思惑が交錯する展開になりそうです。東京〜欧州時間は「会合初日+イベント前」で方向感が出にくく、NY時間のPCEをきっかけにレンジの上限または下限を試すイメージを持っておきたい場面です。

ファンダメンタルズ分析

日本側では、前回会合以降も物価・賃金の持続的な上昇が確認できたとは言い切れず、日銀は依然として「大規模緩和の継続」を基本線に据えています。ただ、市場では「マイナス金利の解除時期」や「YCCの完全撤廃」を巡る思惑がくすぶり続けており、会合中にタカ派寄りの議論がリークされた場合には、円買いが一時的に強まる可能性も否定できません。

米国側では、トランプ大統領の対欧州スタンスがグリーンランド問題を通じて一時市場心理を冷やしましたが、昨日のダボスでの発言では「軍事的手段の否定」や「枠組み合意への言及」など、ひとまず最悪シナリオを遠ざける内容も含まれていました。これにより、前日までの過度なリスクオフはやや後退したものの、米欧関係を巡る不透明感が完全に払拭されたわけではなく、今後も関連ヘッドライン次第でリスク資産とドル円が振らされる余地は残っています。

今日の米指標群は、そうした地政学的要因とは別に、純粋に「米景気・物価の実力」を測る材料として意識されます。GDP改定値と個人消費が総じて堅調で、かつコアPCEも予想通り〜やや上振れとなれば、「インフレは目標に向けて徐々に低下しつつも、需要はなお底堅い」という評価が強まり、FRBの慎重姿勢を後押しする格好からドルが支えられやすくなります。逆に、成長と物価の両面で弱さが目立つ場合には、利下げ前倒し観測が再燃し、米金利低下を通じてドル円の上値を圧迫する展開も想定されます。

テクニカル分析

日足チャートを見ると、昨日のローソク足は実体の小さい陽線で、高値158.533円、安値157.747円と上下にヒゲを残しつつも、終値は158.239円と前日比僅かながら上昇して引けています。高値圏での「一服を伴う持ち合い」が続いている一方、下値も157円台後半でしっかりと支えられており、トレンド自体は上向きのままレンジを形成している印象です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は157円台前半で右肩上がりを維持し、その下の75日線(おおよそ155円台前半)と200日線(149円台後半)も上向きのトレンドを保っています。3本の移動平均線がすべて上向きで、短期線が中長期線を上回る「順ザヤ」の形が続いていることから、中長期的な上昇トレンドは依然として健在と評価できます。一方で、現状のレートは25日線からやや上方に乖離しており、イベント次第では25日線方向へのスピード調整が入りやすい位置でもあります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表ベースでは、ローソク足は厚めの雲の上側で推移しており、遅行スパンも実線の上に位置しているとみられることから、中期的な強気優位は維持されています。現在の価格帯は転換線・基準線と一定の距離を保ちながら推移しており、157円台後半〜157円台前半のゾーンは、これらのラインと重なりやすい「押し目候補」のエリアとして意識されやすい場面です。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロライン上のプラス圏を維持しつつも、先行きの勢いはやや鈍化してきているように見えます。MACD線とシグナル線の乖離はまだプラスですが縮小傾向にあり、今後デッドクロス方向に向かうようであれば、「高値圏での持ち合いからレンジ調整へ」というシグナルとして警戒が必要です。一方、今日のイベントをきっかけに再び乖離が拡大するようなら、上昇トレンド再加速のサインとなる可能性もあります。

テクニカルとイベントを総合すると、短期的な下値の目安としては157.70円前後、その下では157.30円近辺が意識される一方、上値は158.50円付近と159.00円ちょうど前後が戻り売りの目安となりやすく、「158円台前半を中心にしたレンジ内で、イベント結果次第で上下どちらにも振れ得る」局面と言えそうです。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、日銀会合初日からタカ派寄りのサプライズが伝わらず、「明日も現状維持がメインシナリオ」という見方が維持される一方、NY時間の米指標が総じて予想並み〜やや強めとなるケースを想定します。コアPCEが市場予想通り0.2%前後にとどまりつつも、GDP改定値や個人消費が堅調さを示せば、「利下げはするが急がない」というFRBのスタンスを裏付ける形となり、米長期金利の下げ渋りを通じてドル買いが入りやすくなります。

この場合、東京〜欧州時間で158円台前半を維持しながら、指標後に158.50円の上値抵抗を上抜ける展開が考えられます。158.50円を明確に突破し、日足ベースで158円台後半を維持してクローズするようであれば、159円ちょうど〜159.50円方向への高値更新トライが視野に入ってきそうです。

↘️ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米PCEデフレーターやコアPCEが予想を下回り、物価の減速が想定以上に速いことが意識されるケースを想定します。加えて、新規失業保険申請件数が増加方向に振れたり、個人消費の改定値が下方修正されたりすると、「景気・物価ともに鈍化→利下げ前倒し」という連想が強まり、米長期金利の低下を通じてドル売り・円買いが優勢になりやすくなります。

この場合、158円ちょうどを割り込むとテクニカルな売りも出やすく、157.70円近辺のサポートを試す展開が想定されます。ここを明確に下抜けると、25日線のある157.30円前後までの下押しも視野に入り、その水準でも下げ止まりが確認できないようであれば、短期的には「高値圏レンジから一段下のレンジ」へとシフトするリスクも意識しておきたいところです。

時間帯別の展開予想

🕗 東京時間
東京時間は、日銀会合初日ということもあり、ヘッドラインが出ない限りは158円台前半を中心とした小動きになりやすいと見ています。実需のドル買いが下値を支える一方、158.50円手前では戻り売りも出やすく、「会合2日目を前にあまりポジションを傾けたくない」という心理が相場を挟み込む格好になりそうです。

もっとも、海外勢の一部はすでに明日の結果を先取りしてポジションを構築しようとする可能性もあり、日経平均や国内長期金利の動き次第では、円買い方向にやや振れやすい時間帯も出てくるかもしれません。その場合でも、157円台後半にはテクニカルな押し目買いニーズも控えているとみられ、東京時間だけでトレンドが大きく変わる可能性は高くなさそうです。

🕓 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、東京で形成されたレンジを引き継ぎながら、ロンドン勢が「日銀会合+米指標」というダブルイベントを前にポジションを微調整する時間帯となります。欧州株の動向や米欧の政治ニュースによって一時的にリスクオン・オフのフローが出る可能性はあるものの、本番はやはりNY時間22時30分以降の米指標です。

NY時間では、まず22時30分の失業保険・GDP・個人消費のパッケージにマーケットが反応し、その後24時のPCEで再度方向感を試す展開になりそうです。指標結果がまちまちの場合、発表直後の数分間で一方向に走ったあと、関連市場(米金利・株価・他通貨)が結果を咀嚼する過程で逆方向に戻される「往って来い」のリスクもあるため、最初の数本の5分足だけを見て飛び乗るのではなく、ある程度落ち着きが出るのを待つ戦略も選択肢に入れておきたいところです。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:157.30円〜159.20円
日銀会合と米PCEを控えていることを踏まえ、今日はやや広めに157.30円〜159.20円のレンジを想定します。東京〜欧州時間はレンジ内での持ち合い、NY時間の指標後に上限または下限を試すイメージで、レンジ中央付近での「なんとなくのエントリー」は避けたいところです。

🔁 上値抵抗線:158.50円、159.00円
上方向は、まず昨日の高値圏と重なる158.50円近辺が最初のレジスタンスです。この水準では短期筋の利益確定や戻り売りが出やすく、指標前に一気に抜けるにはそれなりの材料が必要になります。その上では159.00円ちょうどが心理的な節目として意識され、ここを明確に超えてくれば、160円方向をうかがう上昇トレンド再加速シナリオも視野に入ってきます。

🔁 下値支持線:157.70円、157.30円
下方向では、まず157.70円前後が直近のサポートとして重要です。昨日の安値157.747円にも近く、25日線との距離も考えると、いったんは押し目買いが入りやすい水準と言えます。ここを割り込んだ場合には、25日移動平均線の位置する157.30円近辺が次の下値目処となり、この水準を日足ベースで明確に割り込むようだと、高値圏レンジから一段下のレンジ(156円台半ば〜157円台半ば)へのシフトも意識されてきます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、日銀会合に関する観測記事や要人発言、グリーンランド問題を含む米欧関係のヘッドライン、そして米指標の結果と、複数のニュースが同時多発的に出やすい一日です。特に、指標直後やヘッドライン直後はスプレッド拡大や約定の滑りが起こりやすく、「思っていたよりも悪いレートで約定してしまった」というケースが増えがちなので、逆指値の置き方やロットサイズには普段以上に注意を払いたいところです。

☑️ 投資判断における留意点
イベントが多い日にありがちなのが、「全部取りに行こうとして、結局どの波にも乗れない」パターンです。今日は、どの時間帯で勝負するのか(東京か、欧州か、NY指標後か)、どの水準を背にするのか(157円台後半のサポートか、158.50円のレジスタンスか)を事前に決めておき、そのシナリオに合致した場面だけでエントリーするくらいの割り切りが、資金とメンタルを守るうえで有効だと思います。

高値圏でボラティリティも出やすいタイミングだからこそ、「入らない」という選択肢も含めて、自分のルールに従ったトレードを心がけていきたいですね。

免責事項

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