【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月15日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月15日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。ドル円は昨日、東京時間の159円台前半から欧州・NY時間にかけてじわじわと上値を切り下げ、最終的には158円台前半で引けました。東京時間の後半には、片山財務相が急速な円安に対して強い警戒感を示し、「高い緊張感を持って為替動向を注視する」といった趣旨のコメントが伝わり、一時的に上値を抑える材料として意識された面もあります。とはいえ、全体としては依然として高値圏での持ち合いが続いており、今夜の米新規失業保険申請件数とバーFRB理事の発言を前に、次のトレンドの方向性を探る一日になりそうです😊(公開時刻:08:15/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、前日のCPIを受けた高値圏の余韻を引き継ぎつつ、東京時間の159円台前半から欧州〜NY時間にかけてジリ安基調をたどる一日となりました。東京時間序盤は前日高値圏の159.20〜159.40円近辺でのスタートとなり、朝方はいったん買い戻しが優勢となる場面もありましたが、159.45円前後では上値の重さが意識され、その後は徐々に売りが優勢となりました。

また、片山財務相が急速な円安の進行に強い警戒感を示し、為替介入の可能性にも言及するなど、円安の行き過ぎにブレーキをかけるような発言が伝わりました。これにより市場では「政府・当局が円安を容認していない」ことが改めて意識され、159円台半ばでは戻り売りやポジション調整の動きが強まり、ドル円は上値を切り下げながら推移する展開となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月14日 159.063 159.453 158.103 158.427

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、前日の米CPIを通過したあとも高値圏の余韻を引き継ぐかたちで、159.00円台前半で取引をスタートしました。午前中にかけては、輸入企業のドル買いとショートカバーが支えとなり、159.40円近辺までじりじりと上値を試す展開が続きました。

もっとも、160円手前では高値警戒感も根強く、実需の通貨交換が一巡したあとは、159円台前半〜半ばでのもみ合いにシフト。国内勢は今夜以降の米指標・要人発言を前に、新規でポジションを大きく傾ける動きは限定的で、「高値圏を維持しつつも、次の材料待ち」というトーンが強い東京時間となりました。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ドル円は159円台前半で取引を再開しましたが、ロンドン勢の参入とともに利益確定売りが優勢となり、じわじわと上値を切り下げる展開となりました。日本時間の19時過ぎには、片山財務相が円安の進行に対する警戒感を示したとの報道が伝わり、これも手掛かりとなって戻り売りが強まり、159.40円台から158円台後半へと水準を切り下げる動きが目立ちました。

NY時間にかけても、流れはおおむねドル安・円高方向が継続しました。米新規失業保険申請件数の発表を前に調整売りが入りやすく、ドル円は一時158.10円台まで下落してこの日の安値を更新。その後、指標結果を受けていったん売り一巡となると、短期筋の買い戻しも入って158円台半ばまで持ち直しましたが、終値は158.427円と、前日からは下方向への調整が意識される引けとなりました。

今日の注目材料

☑ 1月15日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡⚡ 20.8万件 21.5万件
23:15 🇺🇸 FRB理事バー氏の発言 ⚡⚡ - -

今日1月15日は、NY時間に発表される米新規失業保険申請件数がメインの注目材料です。雇用統計ほどのインパクトはないものの、週次ベースで労働市場の強弱を確認できる指標であり、失業保険の申請が想定以上に増えるかどうかは、米景気減速や利下げ時期をめぐる思惑に直結しやすいポイントです。

また、23:15にはバーFRB理事の発言が予定されています。直近のインフレ指標や雇用関連データを受けて、市場は利下げ開始タイミングの前倒しをどこまで織り込むかを探っている段階にあり、金融規制を所管するバー理事が物価や金融環境についてどのようなトーンで言及するかも、ドル金利とドル円の方向感を占ううえで無視できません。

今日の見通し

今日のドル円は、昨日の下落でいったん158円台前半まで調整が進んだあとだけに、アジア時間は158円台前半〜後半を中心とした戻り試しと押し目探しの攻防になりそうです。NY時間には新規失業保険申請件数とバー理事の発言を控えているため、指標発表前後では米金利の振れに連動した上下動が出やすく、158円ちょうど〜159円台前半のレンジをどちらに抜けていくかが、週後半の流れを占う焦点になりそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、日銀が依然として緩和スタンスを維持している一方、米側ではインフレ指標と雇用関連データをにらみながら、利下げ開始時期とペースを探る局面が続いています。昨日までに発表された物価関連指標を通じて、インフレ鈍化の流れが大きく崩れていないことが確認される一方、景気の腰折れを警戒させるほどの弱さも出ていないため、市場は「早期利下げシナリオ」と「インフレ粘着シナリオ」の間で揺れ動いている状況です。

そのなかで、本日の新規失業保険申請件数は、足もとの労働市場がどの程度タイトな状態を維持しているかを測る手がかりになります。申請件数が予想比で大きく増えるようであれば、早期利下げ期待が再燃しドル安・円高方向への圧力が強まりやすく、逆に20万件台前半で落ち着くようなら、「雇用はなお堅調」との見方から、ドルの下支え要因として意識されやすくなります。バー理事の発言内容も含め、今夜は「利下げペースの織り込み直し」がテーマになりやすい一日と言えそうです。

テクニカル分析

テクニカル面では、昨日のローソク足が高値159.453円、安値158.103円と上ヒゲの目立つ陰線となり、高値圏からいったん押し戻された形になりました。158円ちょうど近辺では下値をしっかりと維持しているものの、159円台半ばでは戻り売りが意識されており、短期的には「159円台後半〜160円台にかけてのレジスタンス」と「158円近辺のサポート」に挟まれたレンジ相場に入りつつあります。

📈 移動平均線
移動平均線を見ると、短期の25日線は依然として右肩上がりを維持している一方、足もとのレートは25日線からやや上方乖離を縮小させる動きが続いています。中長期の75日線・200日線も上向き傾向を保っており、大局としては上昇トレンドが継続しているものの、短期的には「高値圏でのスピード調整」が入りやすい局面と整理できます。

📈 一目均衡表
一目均衡表を想定すると、ローソク足は依然として雲のかなり上方で推移しており、遅行スパンも実線を上回る状態を維持しているとみられます。トレンド判定としては強気優勢を保っているものの、昨日の陰線で転換線との距離がやや縮まってきており、今後、転換線や基準線にどの水準でサポートされるかが、上昇トレンド継続のチェックポイントになりそうです。

📈 MACD
MACDは、ゼロライン上のプラス圏を維持しながらも、シグナルとの乖離が徐々に縮小してきているイメージです。ここから再びMACD線がシグナル線から上方向に離れていくようであれば、上昇モメンタム再加速のシグナルとして157円後半〜160円方向のトレンド継続が意識されやすくなります。反対に、デッドクロス方向への傾きが強まる場合は、高値圏での持ち合いから一段の調整局面入りを示唆するサインとして警戒したいところです。

シナリオ分析

🔺 上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、「いったん売られた分の戻りが優勢になるケース」を想定します。今日発表される新規失業保険申請件数が極端に悪化せず、米金利が底堅く推移する一方で、株式市場や原油・地政学リスクまわりに目立ったリスクオフ材料が出てこない場合、ドル円は158円台前半〜半ばで下値を固めながら、158.80円〜159.00円方向への戻りを試す展開が考えられます。

また、国内側では、政局不安が落ち着き、衆院解散観測や財政運営に対する過度な警戒感がいったん後退するようであれば、「日本独自の円高材料」が表面化しにくくなり、米金利・株高を背景とした円売り基調を後押ししやすくなります。ただし、今日の指標や要人発言はいずれも「トレンドそのものを決める材料」というより、既存の見方を微調整する役割にとどまりやすく、上方向に振れたとしても159円台前半では戻り売りも出やすいゾーンという前提は崩れません。

🔻 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、「前日からの調整売りがもう一段続き、158円割れを試すケース」をメインに想定します。新規失業保険申請件数が市場予想を上回る弱い結果となり、米金利がじわじわ低下するようであれば、ドル円は戻り売りに押されやすく、158.00円近辺のサポートを試す展開が視野に入ります。

加えて、国内政治では、衆院解散や政権運営をめぐる思惑が再燃したり、財政規律や増税議論への警戒感からリスクオフの円買いが意識されるケースも考えられます。海外ではイラン情勢など地政学リスクや株価急落といった「予期しにくい材料」が相場を主導する可能性も常にあり、指標が中立的な結果でも、ニュース次第では一時的に157円台後半まで下押しを試す場面も想定しておきたいところです。いずれにせよ、今日の値動きは米指標だけで完結するわけではなく、国内外の政治・地政学リスクを含めた複合要因でブレやすい局面のため、ポジションサイズと損切り水準は普段以上に慎重に設計したい一日です。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日の下落でいったん158円台前半まで押しが入ったあとということもあり、158.20〜158.80円あたりを中心とした戻り試しと押し目探しのレンジ相場になりやすそうです。仲値前後は実需のドル買いが下値を支える一方、158.80円近辺では前日の戻り売りポイントも重なるため、上値では短期筋の利確売りが出やすいイメージです。今夜の米指標待ちムードも重なり、東京時間単体でレンジを大きく抜けていく可能性はやや限られると見ています。

🕓 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢のフローを背景に、東京時間で形成されたレンジの上下を試す動きが強まりやすくなります。欧州株や米金利先物の動きに連動しながら、158円台前半での押し目買いと158円台後半での戻り売りが交錯するイメージです。NY時間は、22:30の新規失業保険申請件数の発表を境にボラティリティが高まりやすく、発表直後はヘッドラインに反応したスパイク的な値動きが出る可能性があります。その後、バー理事の発言内容も踏まえて、米金利がどの水準で落ち着くかに応じて、ドル円の方向感も絞られていく一日になりそうです。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:157.80円〜159.50円
今日は、昨日の下落でいったん調整が進んだことと、米新規失業保険申請件数とバー理事の発言を控えていることを踏まえ、157.80円〜159.50円のレンジをメインシナリオとして想定します。アジア時間はこのレンジの内側での推移が中心となりやすく、NY時間のイベントをきっかけに上限・下限方向を試す展開をイメージしています。

🔼 上値抵抗線:159.20円、159.50円
上方向は、まず159.20円前後が直近の戻り高値として意識されます。この水準を上抜けることができれば、159.50円近辺まで一段と上値余地が広がり、159円台後半を試す動きが出てくる可能性もあります。ただし、このゾーンでは高値警戒感からの戻り売りも厚く、指標結果と金利の反応がともにドル高方向にかたよらないと、ブレイクが定着しにくい点には注意が必要です。

🔽 下値支持線:158.00円、157.80円
下方向は、まず158.00円ちょうどが心理的な節目として機能しやすく、この水準をしっかり維持できるかどうかが、押し目買いスタンス継続の鍵になりそうです。ここを割り込んだ場合でも、昨日の安値圏である157.80円前後では買い戻しのニーズが意識されやすく、このゾーンを明確に下抜けない限りは、「上昇トレンドの中での調整」という評価が優勢と見ています。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、イベントの数自体は多くないものの、週末を前にしたポジション調整と、前日の下落からの戻りを意識したフローが交錯しやすい一日です。特に、新規失業保険申請件数が予想を大きく外れた場合には、米金利と株式市場の反応次第でドル円も短時間に大きく振れる可能性があります。また、バー理事の発言がタカ派・ハト派いずれかに想定以上に傾いた場合にも、一方向に走ったあとでの急な巻き戻し(往って来い)には十分な注意が必要です。

☑️ 投資判断における留意点
指標や要人発言が控える日は、「動きそうだからたくさんトレードする」のではなく、「どの局面なら自分のルールに合うか」をあらかじめ決めておくことが重要です。特に、イベント直後の値動きはスプレッド拡大や約定の滑りも起こりやすく、普段以上にリスク管理が問われます。ロットを抑える、指標前後はあえて様子を見る、あるいは事前に決めた水準だけに限定してエントリーするなど、自分の許容できるリスクに合わせたスタンスで、今日も冷静に相場と向き合っていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。