【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月13日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月13日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。ドル円は158円台前半の高値圏を維持しつつ、昨日は調整を挟みながらも底堅い推移となりました。今日は東京市場の祝日明けに加え、日本時間今夜に米CPIとコアCPIが控えており、「インフレの粘り」と「FRBの利下げペース」を意識した値動きがテーマになりそうです。それでは、まずは昨日の振り返りから確認していきましょう😌(公開時刻:07:30/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、158円台前半での高値圏を維持しながらも、日中はやや調整を挟む展開となりました。東京時間の寄り付きは158.07円台でスタートし、その後は祝日明けを控えた様子見もありつつ、158円ちょうどを挟んだもみ合いが中心。欧州〜NY時間にかけては、先週末の米雇用統計や衆院解散観測を背景とした円売り・ドル買いの流れを引き継ぎつつも、158円台前半ではいったん戻り売りも出て、上下に振らされる一日でした。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月12日 158.072 158.206 157.516 158.128

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

1月12日の東京時間のドル円は、158.07円台で取引をスタートしました。先週末の急騰の余韻が残るなか、158円前後では高値警戒感と押し目買い意欲が交錯し、朝方は157.90〜158.10円程度の比較的狭いレンジでの推移が中心となりました。国内からは目立った新規材料が乏しく、市場参加者の関心は「翌日に控える米CPI」と「日本の政局報道の続報」に向いており、東京勢も積極的にポジションを傾けるより、既存ポジションの管理を優先するムードが優勢でした。

仲値前後には、輸入企業などの実需フローが下値を支える一方で、158.20円近辺では短期筋の戻り売りも出やすく、上昇の勢いは一気には強まりませんでした。東京時間は終始、158円台前半では上値を慎重に見極めつつ、157円台後半では押し目を拾いたい向きが下値を支える、といった構図が続き、「イベント前の高値圏持ち合い」という印象が強い一日だったと言えます。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ロンドン勢の参入とともに、ドル円は158円台前半を中心とした取引でスタートしました。欧州株や米金利はおおむね落ち着いた動きとなり、特段のリスクオフ材料も見られなかったことから、為替市場でもリスク回避的な円買いは限定的でしたが、158.20円近辺では戻り売りが重なりやすく、上値を一気に試す展開にはつながりませんでした。

NY時間に入ると、ドル円は一時157.51円まで下押しする場面がありましたが、この水準では厚めの押し目買いに支えられ、その後は158円台前半まで切り返す展開となりました。米経済指標の発表は限定的で、市場の焦点は「きょうの米CPIでインフレ鈍化が確認できるのか」「それとも粘り強さが意識されるのか」というポイントに移りつつあり、NY終盤にかけてはポジション調整のドル買い・円売りも交えながら、最終的に終値は158.128円と高値圏で引けています。

今日の注目材料

☑️ 1月13日(火)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 消費者物価指数(前年比) ⚡️⚡️⚡️⚡️ +2.7% +2.7%
22:30 🇺🇸 消費者物価指数【コア】(前年比) ⚡️⚡️⚡️⚡️ +2.6% +2.7%

今日の最大の注目材料は、日本時間22時30分に発表される米消費者物価指数(CPI)とコアCPI(前年比)です。ヘッドラインCPIは前回+2.7%から横ばいの+2.7%、コアCPIは前回+2.6%から+2.7%への小幅な加速が予想されており、「インフレ鈍化トレンドが一服するのか、それとも粘り強さが確認されるのか」が焦点になります。市場の視線は、単に予想との乖離だけでなく、「FRBがいつ・どの程度のペースで利下げに踏み切るか」というシナリオの見直しに直結しやすく、結果次第で米金利とドル円のボラティリティが一段と高まりやすいイベントです。

予想を上回る強い結果となれば、「インフレの粘着性」が意識され、利下げ開始時期の後ズレやペース鈍化を織り込む動きから、米金利上昇とドル高・円安が進みやすくなります。一方、予想を下回る弱い結果となった場合には、利下げ前倒し期待が再び強まり、米金利低下とドル安・円高方向への調整を促す可能性があります。特に今回は、ヘッドラインとコアが同時刻発表となるため、アルゴリズム取引がヘッドラインに反応したあと、詳細の解釈を通じて短時間で値が振れやすい時間帯になる点にも注意したいところです。

今日の見通し

ここからは、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から、158円台前半で米CPIを迎える今日のドル円相場について、想定しうるシナリオを整理していきます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、先週末の米雇用統計とその後の政治要因を背景に、ドル円は158円台前半まで上昇し、その高値圏を保ったままCPIを迎える形になっています。雇用の増加ペース自体はやや鈍化しつつも、失業率や賃金の水準は依然として大きく崩れておらず、「景気は減速局面に入っているが、インフレを完全に安心できるほどではない」という微妙なバランスが続いている状況です。きょうのCPIは、そのバランスがどちらに傾くのかを見極めるうえで、極めて重要なチェックポイントになります。

日銀に関しては、賃金と物価の好循環の定着を見極めつつ、マイナス金利解除に向けた議論が続いているものの、足もとのスタンスは依然として極めて緩和的です。衆院解散観測を背景にした日本株高・円安の流れも重なり、中長期的な日米金利差という構図は、ドル円の下支え要因として意識され続けています。ただし、158円台という水準は、過去の介入警戒ゾーンや当局の発言が意識されやすいエリアでもあるため、上値を追う局面では、要人発言やレートチェックなどのヘッドラインにも神経をとがらせておきたいところです。

テクニカル分析

テクニカル面では、1月12日のローソク足は、高値158.206円、安値157.516円という前日よりやや落ち着いたレンジのなかで、始値158.072円に対して終値158.128円と、実体の小さな陽線となりました。先週末の大陽線のあと、高値圏でいったん足踏みをしているような形であり、「急伸の余熱を冷ましつつ、次の材料待ち」という位置付けがしやすい足型です。157.50円前後でしっかりと下値を固めつつ、158.20円近辺では戻り売りが意識されるという構図が、チャート上からも読み取れます。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日・75日・200日移動平均線はいずれも上向きで、三本が順ザヤを保っていることから、中長期の上昇トレンドは維持されていると考えられます。足もとのレートは25日線よりやや上側で推移しているイメージで、158円台は「高値圏でのもみ合い+スピード調整が入りやすい水準」といった位置付けになりやすい局面です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲のかなり上方に位置し、遅行スパンも実線を上回っていると想定されることから、中期的な強い上昇トレンドに大きな変化は見られません。もっとも、高値更新の勢いはやや落ち着きつつあり、イベント後に転換線・基準線付近までのスピード調整が入るかどうかが、今後の流れを見極めるうえで一つのポイントになりそうです。

📈 MACD・オシレーター
MACDはプラス圏でシグナル線の上方に位置していると想定され、先週末の上昇でモメンタムが強まった状態が続いていると考えられます。ただ、オシレーター系指標では買われ過ぎのサインが点灯しやすいゾーンに入っている可能性もあり、きょうのCPIをきっかけに、短期的なスピード調整が入るリスクも意識しておきたいところです。158円台後半〜159円手前を試す場面があれば、テクニカル的にはいったん利益確定の売りも出やすく、ヒゲだけ伸ばして戻る動きにも警戒が必要です。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率50%)
上昇シナリオでは、CPIとコアCPIが総じて強めの結果となり、「インフレはなお粘り強い」との評価が広がるケースを想定します。この場合、利下げ開始時期の後ズレやペース鈍化が意識され、米金利上昇を通じてドル買い・円売りが優勢になりやすく、ドル円は158.50円前後のレジスタンスを試す展開が考えられます。ここを実体ベースで上抜けることができれば、159.00円近辺までの上値余地が意識され、高値更新トレンドへの期待が一段と強まる可能性があります。ただし、上昇局面では介入警戒感や当局の発言リスクも意識されるため、上値追いはロットを抑えつつイメージしておきたいところです。

↘️ 下落シナリオ(確率50%)
下落シナリオでは、CPIとコアCPIが予想を下回り、「インフレ鈍化が再加速している」との見方が強まるケースをメインに想定します。この場合、利下げ前倒し期待から米金利低下とドル売りが進みやすく、ドル円はまず158.00円の節目を割り込むかどうかが焦点になります。158円を明確に下回ると、157.50円前後のサポートを試す動きが強まり、ここも割り込めば157.00円近辺までの調整が視野に入ってきます。ただし、日足ベースのトレンドは依然として上向きと考えられるため、157円ちょうど〜156円台後半にかけては、押し目買い需要も意識されやすいゾーンになりそうです。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、祝日明けで実需フローが戻りつつある一方、CPIを控えて新規ポジションはやや手控えられそうです。157.80〜158.30円程度を中心としたレンジ取引が主役となりやすく、仲値前後では実需のドル買いが下値を支える一方で、158.30円近辺では短期筋の戻り売りも出やすいイメージです。イベントを前に、レンジの真ん中付近を追いかけるエントリーは、リスクリワードの面で優位性が高くなりにくいため、「節目に引きつける」か「いったん様子を見る」かの見極めがポイントになってきます。

🕒 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢がCPIに向けたポジション調整を進めるなかで、157.80円や158.30円といった節目の上下を試す動きが増えそうです。特に、欧州債券市場の金利動向や株価のリスクオン・オフの度合いによって、一時的に円買い・円売りどちらかに振れる場面も想定されますが、本格的なトレンドはやはりNY時間のCPI待ちとなりそうです。

NY時間は、22時30分のCPI発表前後がきょうの最大の山場です。発表直後はヘッドラインの数値にアルゴリズム取引が反応して、一方向に走ったあと、詳細の内訳や市場の解釈を通じて逆方向に巻き戻す「往って来い」となる可能性もあります。特に158.50円より上のゾーンや、157.50円より下のゾーンでは、ストップ注文を巻き込みながら短時間でヒゲをつける値動きも起こりやすいため、発表直後の数分間は、あえて見送るという選択肢も含めて、慎重な対応が求められる時間帯です。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:157.50円〜158.90円
きょうは、CPIをきっかけにレンジを拡大する可能性を考慮しつつ、157.50円〜158.90円をメインの想定レンジとします。東京〜欧州時間はこの範囲の内側での推移が中心となりやすく、NY時間のCPIを受けて、上限・下限のいずれかを試す展開をイメージしています。

🔝 上値抵抗線:158.50円、158.90円
上方向は、まず158.50円前後が戻り売りの集まりやすいレジスタンスとして意識されます。この水準は、先週末の急騰局面からの延長線上にあるゾーンであり、オシレーターの過熱感が意識されやすい価格帯でもあります。その上では、きょうの想定レンジ上限となる158.90円近辺が次の節目となり、このゾーンを明確に上抜ける動きが出れば、159円台乗せを視野に入れた一段高シナリオが強まります。

🔻 下値支持線:157.50円、157.00円
下方向は、まず157.50円前後が直近の重要サポートです。この水準は、昨日の安値圏とも重なるゾーンであり、ここを維持できている限りは、「高値圏の持ち合いの範囲内」という評価が保たれやすくなります。157.50円を明確に割り込んだ場合には、157.00円近辺が次の下値支持として意識され、このゾーンまでの調整が進むようであれば、短期的にはポジション整理を優先する動きが強まるイメージです。

⚠️ 注意すべきリスク要因
CPI発表時は、通常よりもスプレッドが拡大したり、約定が滑りやすくなったりするリスクが高まります。また、ヘッドラインとコア、内訳の解釈が入り混じるなかで、一度動いた方向から急速に反対方向へ巻き戻す値動きも起こりやすく、「数字が良さそうだから」「悪そうだから」といった第一印象だけで飛びつくと、思わぬ損失につながりかねません。加えて、日本の政局報道や当局の円安牽制発言といった、別のヘッドラインが重なる可能性もゼロではなく、ニュースフローには普段以上に注意を払いたい局面です。

☑️ 投資判断における留意点
イベントドリブンの相場では、「取れるときに大きく取ろう」という意識が強くなりがちですが、その裏側には「普段よりも簡単に大きく失う」リスクも常に存在しています。きょうのようなCPI当日は、あらかじめ許容できる損失額を決め、その範囲から逆算してロットと損切り水準を設定することが、結果的にパフォーマンスとメンタルを守るうえで大切です。指標前後はあえて見送る、あるいはロットを意図的に落とすといった選択肢も含めて、ご自身のトレードルールと相性の良いスタンスで、無理のない一日を過ごしていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。