おはようございます。先週末金曜日のNY市場では、米雇用統計発表などのビッグイベントと衆院解散観測が重なり、ドル円は一時158円台まで急伸しました。今朝も158円台と高値圏を維持しており、週明け以降の流れがあらためて気になる局面ですね😌(公開時刻:08:19/日本時間)
先週末の振り返り
先週末のドル円は、米雇用統計などの発表と日本の政局報道が重なり、157円台後半から一時158円台まで一気に水準を切り上げる展開となりました。東京時間は156.80円前後からスタートし、一時156.75円近辺まで押し込まれる場面があったものの、下値では押し目買いが根強く、欧州時間にかけては157円方向へじりじりと切り返す動きが続きました。
NY時間に入ると、22:30に発表された米雇用統計が相場の主役に。非農業部門雇用者数は市場予想を下回る+5万人程度にとどまり、一瞬はドル売り・円買い方向の圧力が意識されましたが、同時に発表された失業率の低下や賃金の伸び加速を受けて、「労働市場はなお底堅い」との見方が優勢に。その後は米金利の持ち直しとともにドル買い・円売りが入りやすい地合いへと切り替わりました。加えて、日本時間の午後には、高市首相が通常国会冒頭での衆院解散を検討との報道が伝わり、円売りが一気に加速。ドル円は一時158.18円近辺まで急伸したのち、157.90円台でクローズしており、始値156.829円、高値158.187円、安値156.757円、終値157.918円と、長い陽線で週末の取引を終えています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1月9日 | 156.829 | 158.187 | 156.757 | 157.918 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
1月9日の東京時間のドル円は、156.82円前後で取引をスタートしました。3連休入りを前にポジション調整の動きも出やすく、朝方は156.80円を挟んだ小幅なもみ合いが続きましたが、156.70円台後半では押し目買いが入りやすく、下値は限られた印象でした。国内からは大きな材料が乏しく、市場参加者の多くは「今夜の米雇用統計を見極めたい」というスタンスで、積極的にポジションを傾けにくい時間帯だったと言えそうです。
仲値前後にかけては、輸入企業のドル買いなど実需フローが下値を支えた一方、157円ちょうど手前では戻り売りも出やすく、結果として東京時間は156.75〜157.00円あたりを中心としたレンジ内での推移が中心となりました。イベントを控えた典型的な「様子見レンジ」で、方向感よりも水準感の確認が意識される一日だった印象です。
欧州・NY時間(米雇用統計・ミシガン指数・衆院解散報道)
欧州時間に入ると、ドル円は157円台を挟んだ取引となり、ロンドン勢の参入後はややドル買い優勢の地合いに傾きました。ただ、米雇用統計を控えていたこともあり、157円台前半ではいったん戻り売りに押される場面も見られ、欧州時間単体ではレンジを大きく抜け出すまでには至りませんでした。
相場が大きく動き出したのはNY時間です。まず22:30に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が+5万人と予想の+6万人を下回り、一瞬はドル売り・円買い方向の反応が意識されました。しかし、同時に発表された失業率が4.4%へ低下し、平均時給も前年比+3.8%と伸びが加速したことで、「労働市場はなお底堅く、早期大幅利下げにはつながりにくい」との見方が優勢に。米長期金利は下げ渋り、むしろやや上振れ方向に反応したことで、ドル円も157円台後半へと水準を切り上げる展開となりました。
その後、日本時間24:00に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は、予想をやや上回る結果となり、米景気の底堅さを意識させる内容に。この流れに加え、日本時間の深夜には「高市首相が通常国会冒頭での衆院解散を検討」との報道が伝わっており、国内株高・円安を意識したフローも重なって、ドル円は一時158.18円近辺まで急伸しました。終盤は158円台からやや押し戻されたものの、157.90円台でのクローズとなっており、「イベントと政局報道が重なった高値圏の陽線」という形で週末の取引を終えています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標・イベント | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | — | 重要度の高い指標・要人発言の予定はありません | — | — | — |
今日1月12日は、日本が3連休の最終日ということもあり、東京時間は参加者がやや少なくなる可能性があります。目立った米指標や要人発言の予定もなく、週末にかけての急伸の反動をどの程度こなせるかが、今日のテーマになりそうです。流動性が薄くなりやすい日に、高値圏でポジションを追いかけるかどうかは、いつも以上に慎重に判断したいところですね。
今日の見通し
今日のドル円は、先週末の急伸の余熱をどこまで引きずるかを確認しつつ、157円台後半〜158円台前半の高値圏での攻防を意識する一日になりそうです。東京〜欧州時間は、3連休最終日で参加者が限られるなか、157.40〜158.00円あたりを中心とした持ち合いを想定しつつ、海外勢が本格的に戻ってくる明日以降に、トレンド再開か調整入りかが見極められていくイメージです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、今回の米雇用統計が示したのは、「雇用者数の伸びはやや鈍ってきたものの、失業率は低下し、賃金の伸びもなお高い」という、ソフトランディング寄りの内容でした。ヘッドラインだけを見るとドル売り材料ですが、失業率や賃金をあわせて見ると、FRBが急いで大幅利下げに動く環境ではないとの見方が強まり、結果として米金利とドルが下支えされる形になっています。
一方、日本側では、高市政権が通常国会冒頭での衆院解散を検討しているとの報道が出たことで、「解散・総選挙を含む政局の動き」が新たな相場テーマとして浮上しました。足もとの円安は、日米金利差だけでなく、国内政治の不透明感や株高期待といった要素も絡んだ複合的な動きになっており、今後の政局報道次第では、円が一方向に振れやすい地合いが続く可能性があります。
総じて、「米金融政策は早期利下げ観測がやや後退しつつも、景気のソフトランディング期待は維持」「日本は政局の不透明感と日銀の超緩和スタンス」が組み合わさった状況であり、構造的にはドル円の下値は依然として限定されやすい一方、高値圏ではヘッドラインリスクに振り回されやすい局面が続きそうです。
テクニカル分析

テクニカル面では、先週末のローソク足が、始値から終値までしっかりと上昇した長めの陽線となり、高値158.18円、安値156.75円という広めの値幅のなかで高値圏引けを記録しています。イベントとヘッドラインが重なった「窓」に近いような上昇となっているため、きょう以降は、この急伸分をどの程度押し戻すか、それとも高値圏でもみ合いながら次の上値トライにつなげるかが焦点になりそうです。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
移動平均線を見ると、25日線・75日線・200日線はいずれも上向きを維持しており、三本の順ザヤ構造は保たれています。足もとのレートは25日線からやや上方にかい離しているとみられ、短期的にはスピード調整が入りやすい水準ですが、中長期的な上昇トレンドそのものに大きな傷はついていない状態といえそうです。
☁️ 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表を想定すると、ローソク足は依然として雲のかなり上方で推移しており、遅行スパンも実線を上回る状態が続いていると考えられます。トレンド判定としては強気優勢に変わりはないものの、ここ数日は高値更新のペースが一気に加速したぶん、基準線や転換線との距離が広がっている可能性が高く、イベント後の持ち合い調整を挟みやすい局面と見ることもできます。
📉 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を保ちつつも、イベント前後でヒストグラムの振れ幅が大きくなっているイメージです。ここからMACDラインがシグナルラインの上側で再び大きく拡散していくようであれば、高値圏からさらに上値追いのモメンタムが強まりやすくなりますが、反対にデッドクロス方向へと傾いてくる場合は、「高値圏での天井圏形成」や「一段の調整入り」を警戒したい場面になりそうです。
こうしたテクニカルの状況から、目先の下値めどとしては157.20円前後、その下では156.80円近辺が意識されます。一方、上値については158.50円前後が直近のレジスタンス候補となり、この水準をしっかりと上抜けてくるようであれば、159円方向を試す流れが視野に入ってきます。
シナリオ分析
↗️ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、先週末の急伸後も、高値圏での押し目買い意欲が優勢となるケースを想定します。157.20円前後のサポートゾーンを維持しながら、158.00〜158.50円台のレジスタンスを何度か試す動きが続き、政局報道や海外勢のドル買いフローが重なることで、最終的に158.50円を明確に突破してくるイメージです。この場合、159円台乗せのトライや、昨年高値圏を意識した「高市ラリー」的な相場観が再び意識される可能性があります。
↘️ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、イベントとヘッドラインが重なった先週末の急伸に対し、「いったんは利食いとポジション整理を優先する」流れが強まるケースをメインとします。157.20円を割り込むと短期筋のストップを巻き込みながら、156.80円近辺までのスピード調整が進む可能性があり、このゾーンでは、25日線との位置関係や政局関連の続報をにらみながら、押し目買い・戻り売りが交錯するイメージです。ただし、現時点では中長期の上昇トレンドは維持されているとみられるため、156円台前半〜半ばまで一気に崩れにくい点もあわせて意識しておきたいところです。
時間帯別の展開予想
🕗 東京時間
東京時間は、日本が祝日で実需フローも限られやすいことから、157.40〜158.00円あたりを中心とした持ち合いが基本シナリオです。薄商いのなかでヘッドラインに過敏に反応しやすい地合いでもあるため、ニュースが出た瞬間の値動きだけを追いかけるよりも、「どの水準で落ち着きそうか」を丁寧に見極めたい時間帯と言えます。
🕓 欧州・NY時間
欧州時間以降は、ロンドン勢とNY勢が3連休明けの日本市場を横目に見ながら、先週末のポジションをどう調整してくるかが焦点になります。きょうは目立った米指標がないぶん、金利動向や株式市場、政局関連の続報など、やや「ニュースドリブン」な値動きになりやすく、一方向に走ったあとに戻される往って来いも想定しておきたいところです。
今日の予想レンジ
↕️ 予想レンジ:156.80円〜158.50円
きょうは、先週末の急伸を踏まえつつ、156.80円〜158.50円のレンジをメインシナリオと想定します。東京〜欧州時間はこの範囲内での持ち合いが中心となりやすく、政局報道や海外勢のフロー次第で、上限・下限どちらかを試す展開をイメージしています。
🔼 上値抵抗線:158.00円、158.50円
上方向は、まず158.00円前後が目先のレジスタンスとして意識されます。この水準をしっかりと上抜けて定着できるかどうかが、再び158円台半ば〜159円方向を試す流れにつながるかどうかの分岐点です。さらに158.50円を明確に突破してくるようなら、昨年高値圏を意識した一段の上昇シナリオも視野に入ってきます。
🔽 下値支持線:157.20円、156.80円
下方向は、まず157.20円前後が直近のサポート候補です。ここを維持できているうちは「高値圏でのスピード調整」の範囲内と見られやすく、押し目買いも入りやすいゾーンと言えます。一方で157.20円を割り込み、さらに156.80円も明確に下抜けてくるようであれば、先週末の急伸分を巻き戻す形で、156円台前半までの調整余地も意識しておきたいところです。
⚠️ 注意すべきリスク要因
きょうは目立った指標がない一方で、政局報道や要人発言など、いつヘッドラインが飛び出してもおかしくない環境です。特に、高値圏でストップが溜まりやすい水準のすぐ外側では、ニュースをきっかけに一気に値が飛ぶリスクもあるため、ポジションサイズやロスカット水準はいつも以上に意識しておきたいところです。
✅ 投資判断における留意点
先週末のように「イベント+ヘッドライン」で一気にトレンドが動いたあとの局面では、「今日も同じように大きく動くはずだ」と期待しすぎるほど、ポジションが大きくなりがちです。ただ、実際にはその翌日はレンジに収まりやすいことも多く、無理に取ろうとするほど期待値が下がるケースも少なくありません。きょうは3連休最終日ということも踏まえつつ、自分の体調や集中力も含めて、「どの時間帯で、どのくらいリスクを取るか」を事前に決めておくことが、結果的にパフォーマンスとメンタルを守ることにつながりやすいと感じます。
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