【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月9日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月9日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。ドル円は156円台後半での底堅さを維持しながら、昨日も上方向を試す展開が続きました。今夜は米雇用統計発表のビッグイベントがあり、今年前半の地合いを占ううえで外せない金曜日です。では、昨日の動きと今日のポイントを整理していきましょう🙂(公開時刻:07:34/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、前日までの流れを引き継ぎつつ、156円台後半を中心とした底堅い推移が続きました。東京時間のスタートは156.70円前後。156.50円近辺では押し目買いが入りやすく、上値では157円手前で戻り売りも出ているため、上下ともに厚みのあるゾーンを意識しながらの一日でした。

最終的な値動きは、始値156.744円、高値157.070円、安値156.458円、終値156.829円。ローソク足としては小幅な陽線となり、「156円台後半のレンジを維持しながら、雇用統計本番を待つ形で週末に向かった」といった印象です。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月8日 156.744 157.070 156.458 156.829

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、156.70円前後でスタートしました。年初から続くドル高・円安の流れを意識しつつも、今夜の米雇用統計を前に新規ポジションを大きく傾ける動きは限定的。156.50円近辺では実需や短期筋の買いが入り、下押しは浅い一方で、156.90円〜157.00円手前では戻り売りが控えており、結果としてレンジ内での売買が中心となりました。

仲値にかけては、輸入企業を中心としたドル買いが下値を支えましたが、上方向への勢いは強まらず、東京時間の値幅は比較的タイトなまま。マーケット全体としては「今夜のイベントに備え、まずはポジションの整理と確認」といった空気感が強い時間帯でした。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ロンドン勢の参入を受けて156.60〜156.90円台で上下を試す動きが増えました。ただし、株式・債券市場ともに大きなリスクオフ材料は出ておらず、ドル円も方向感のはっきりしない値動きが続きます。雇用統計前日ということもあり、短期筋は抜き足差し足でポジションを回転させる一方、長期勢は様子見に回る構図でした。

NY時間序盤の焦点は、日本時間22時30分に発表された米新規失業保険申請件数でした。結果はおおむね市場予想の21.2万件前後に収まり、労働市場のトレンドに大きな変化が出たとまでは言えない内容。数字自体がサプライズではなかったため、発表直後のドル円は一瞬156.50円台後半まで押し込まれたものの、下押しは限定的で、その後はゆっくりと水準を戻しています。

その後のNY時間では、翌日の雇用統計を前にポジションを軽くする動きと、157円台トライを意識した押し目買いが交錯しました。一時157.070円まで上値を伸ばした場面もありましたが、157円台定着には至らず、引けにかけては156.80円前後に収束。新規失業保険申請件数は「雇用統計の前座」としては無難な結果で終わり、本番の数字待ちという流れで一日を締めくくっています。

今日の注目材料

☑️ 1月9日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 雇用統計(非農業部門雇用者数) ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️ +6.4万人 +6.6万人
22:30 🇺🇸 失業率 ⚡️⚡️⚡️⚡️ 4.6% 4.5%
22:30 🇺🇸 平均時給(前年比) ⚡️⚡️⚡️⚡️ 3.5% 3.6%
24:00 🇺🇸 ミシガン大学消費者信頼感指数 ⚡️⚡️

本日の主役は、何と言っても日本時間22時30分に発表される米雇用統計です。雇用者数の増減に加え、失業率・平均時給の組み合わせで「労働市場の温度感」と「賃金インフレの粘り」がどの程度残っているかをマーケットが判断します。

雇用者数が堅調で失業率も低下、平均時給も強めの結果となれば、利下げの前倒し期待はやや後退し、米長期金利の上振れを通じてドル買いが入りやすい構図です。逆に、雇用者数の伸びが鈍化し、失業率上昇や賃金の伸び鈍化が重なると、「利下げペースが加速するかもしれない」という思惑が強まり、ドル売り・円買い方向へのバイアスがかかりやすくなります。

24時発表のミシガン大学消費者信頼感指数は、家計のマインドやインフレ期待を通じて景気の先行きに影響する指標です。ただし、今日は雇用統計のインパクトが非常に大きいため、基本的には「雇用統計で動いた流れを補強するか、違和感を与えるか」という位置づけでチェックしていくイメージになります。

今日の見通し

今日のドル円は、156円台後半のレンジをベースにしながら、雇用統計をきっかけに157円台後半方向へ抜けてくるのか、それとも156円ちょうど付近まで押し戻されるのかが焦点です。東京〜欧州時間は、イベント待ちのポジション調整が中心となり、156.50〜157.00円をコアレンジとして意識しやすい一日。実際に大きな値幅が出るのは、NY時間の22時30分以降になりそうです。

ファンダメンタルズ分析

日銀は引き続きマイナス金利とYCCを含む緩和スタンスを維持しており、賃金と物価の好循環がどこまで定着しているかを見極める姿勢を崩していません。春闘の結果や物価の持続性を確認する時間が必要だと考えられており、現時点で急激な正常化に向かうシナリオは、まだメインシナリオとは言いづらい状況です。このため、日米金利差は依然として円売り材料として意識されやすく、ドル円は下げた局面で買いが入りやすい地合いが続いています。

一方、米国側では、インフレ鈍化と景気の粘り強さのバランスを確認しながら、「利下げはいつから・どの程度のペースで行うのか」を巡る思惑が続いています。今回の雇用統計は、ADP・新規失業保険申請件数などの先行指標を踏まえつつ、労働市場の方向性を改めて確認する位置づけです。数字次第では、今年の利下げ回数やタイミングに対する市場の織り込みが大きく動く可能性があり、その変化がドル円にもダイレクトに反映されます。

テクニカル分析

昨日のローソク足は、高値157.070円、安値156.458円の中で小幅な陽線を形成しました。156.40円台でしっかりと買いが入り、157円ちょうどを目前に上値を抑えられている形で、高値圏での持ち合いが続いている状況です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は上向きを維持しており、その下には75日線・200日線が順ザヤで並ぶ構図が続いています。中長期の上昇トレンドは維持されていると判断できますが、足もとのレートは25日線からやや上に離れており、イベントをきっかけとしたスピード調整が入りやすい位置でもあります。

📊 一目均衡表
一目均衡表ベースでは、ローソク足は雲の上側で推移している可能性が高く、遅行スパンも実線上方で推移している構図が想定されます。強気優勢のトレンドは維持されていますが、156円台半ば〜157円近辺は「上昇トレンドの中でどの位置で持ち合いを作るか」を探っているゾーンという印象です。

📉 MACD
MACDはプラス圏を維持しつつも、モメンタムの強さは一服気味です。ここから雇用統計を受けて、再びMACD線がシグナル線から上に離れる形になれば高値再トライの流れが意識されますし、逆にデッドクロス方向に傾く場合は、高値圏からの調整入りを警戒したい局面になってきます。

テクニカルの水準感としては、下値は156.40円前後、その下では156.00円近辺が意識される一方、上値は157.20円前後と157.80円近辺が主な抵抗帯になります。このレンジをどちらに抜けてクローズするかが、来週以降の地合いを左右するポイントです。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
雇用統計が堅調な内容となり、雇用者数の増加・失業率低下・平均時給の加速がそろうパターンです。この場合、米長期金利が上向き、ドル買い・円売りが優勢となるなかで、ドル円は156.40円近辺を下値に157.20円のレジスタンスを試す展開が想定されます。157.20円を明確に上抜ければ、次は157.80円近辺までの上値余地が意識され、その先は158円台を視野に入れた高値更新シナリオも選択肢に入ってきます。

↘️ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
雇用者数の伸びが予想を下回り、失業率上昇や賃金の伸び鈍化が重なるケースです。労働市場の減速が意識されると、利下げ期待が再び前のめりになり、米長期金利に下押し圧力がかかります。この場合、ドル円は156.40円を割り込み、156.00円近辺までの調整を試す動きが視野に入ります。156.00円を明確に割り込む場面では、ストップを巻き込みながら155円台後半までの下振れを警戒したい局面です。

時間帯別の展開予想

🕗 東京時間
東京時間は、156.50〜156.90円を中心としたレンジを想定します。仲値前後は実需フローが下値を支えやすい一方で、157円ちょうど付近には戻り売りも控えており、イベント前にレンジを大きく抜けるイメージは持ちにくい時間帯です。新規ポジションを増やすよりも、「どの水準ならイベント前にいったん整理するか」を決めておくフェーズとして捉えた方が扱いやすいゾーンです。

🕔 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢の参入でレンジ上下を試す動きがやや増えますが、本格的なトレンドはやはり22時30分以降。雇用統計のヘッドラインにアルゴリズムが反応し、一方向に走ったあと、詳細やミシガン大指数の結果を織り込む過程で逆方向の動きが出る「往って来い」も想定パターンです。節目のすぐ外側にはストップがたまりやすく、瞬間的なヒゲに巻き込まれやすい時間帯でもあります。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:156.00円〜157.80円
イベントのインパクトを考慮すると、今日は156.00円〜157.80円のレンジをメインシナリオとします。東京〜欧州時間はこの内側での推移が中心となりやすく、NY時間の雇用統計を受けてレンジの上下どちらかを試すイメージです。

🔁 上値抵抗線:157.20円、157.80円
157.20円前後は、高値圏の戻り売りが出やすい水準です。ここを超えても、157.80円近辺には次の抵抗帯があり、このゾーンを実体ベースで抜けてくるかどうかが「高値更新トレンド継続」か「高値圏の持ち合い継続」かを分けるポイントになります。

🔁 下値支持線:156.40円、156.00円
156.40円前後は直近の押し目候補として意識される価格帯です。ここを割り込むと、次は156.00円近辺が注目水準となり、このゾーンで下げ止まれるかどうかで、調整の深さに対するマーケットの評価が変わってきます。

🔃 ブレイクアウト条件
上方向は157.80円を明確に上抜け、日足が157円台後半で引けるかどうか。下方向は156.00円を割り込み、156円ちょうどを大きく下回る水準でクローズするかどうか。このどちらかが満たされると、来週以降の地合いを考えるうえで一段踏み込んだシナリオが必要になってきます。

⚠️ 注意すべきリスク要因

雇用統計は、予想に対して数字が少しずれただけでも、アルゴリズムや短期筋のフローが一気に噴きやすいイベントです。特に、雇用者数と平均時給が同じ方向(強い/弱い)でそろった場合、米金利の動きも含めて、短時間で大きくトレンドが出るリスクがあります。また、発表直後はスプレッド拡大や約定の滑りも起きやすく、普段と同じ感覚で指値や逆指値を置くと想定外の約定になるケースもあるため注意が必要です。

☑️ 投資判断における留意点

ビッグイベントの日ほど、「大きく獲りにいく」よりも「いつも通りのリスク管理を徹底する」ことが結果につながりやすくなります。事前に一日の許容損失額を決め、その範囲から逆算してロットと損切り幅を設定しておくことが重要です。あえてイベント前後はポジションを軽くする、あるいはノーポジで値動きだけ確認するという選択肢も、戦略の一つとして十分検討に値します。

雇用統計は毎月やってきますが、自分の資金とメンタルは一度崩すと立て直しに時間がかかります。ご自身のトレードルールと相性の良いスタンスを選びながら、無理のない範囲でこのイベントと付き合っていきましょう。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。