おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日の強い米JOLTSを受けた米利上げ観測と日米金利差が支えとなり、東京時間に162.83円近辺まで上昇しました。ただ、その後は政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、NY時間にはADP雇用統計の弱さやウォーシュFRB議長発言を受けた米金利の上げ幅縮小も重なり、一時162.29円近辺まで反落。日足では高値圏を維持しつつも、上値の重さを残す一日となりました。今日は米雇用統計が最大の焦点で、162円台後半から163円方向を試せるか、それともいったん調整が深まるかを見極める重要日になりそうです😌(公開時刻:07:38/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月1日)
昨日のドル円は、始値162.518円、高値162.837円、安値162.295円、終値162.569円でクローズしました。東京時間は、前日に発表された米JOLTS求人件数が市場予想を上回った流れを引き継ぎ、米長期金利の高止まりを背景にドル買い・円売りが優勢となりました。一方で、162円台後半では為替介入への警戒感が強く、上昇後は伸び悩む場面も目立ちました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月1日 | 162.518 | 162.837 | 162.295 | 162.569 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、162円台半ばで底堅くスタートしました。前日の米JOLTS求人件数が強めとなり、米労働市場の底堅さとFRBの年内利上げ観測が意識されたことで、朝方からドル買い・円売りが入りやすい地合いでした。午前中は仲値にかけて実需の買いも加わり、162.70円台へ上昇。その後も米金利高止まりを背景に、昼前後には162.83円近辺まで上値を伸ばしました。
もっとも、162円台後半では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値追いには慎重なムードもありました。午後に入ってからも再び162.80円台を試す場面はありましたが、買い一巡後は戻り売りに押され、162.60円台へ押し戻される展開となりました。5分足でも、東京午前に上昇したあとは162.65〜162.75円付近で方向感が鈍り、高値圏でのもみ合いが続いた形です。
欧州・NY時間
欧州時間のドル円は、162円台後半を中心とした神経質な推移となりました。米利上げ観測を背景にドル買い地合いは残っていたものの、約40年ぶりの円安水準に近づくなかで、介入警戒が上値を抑えました。市場では、翌日の米雇用統計を前に積極的にポジションを傾けにくく、162.60〜162.80円台でのレンジ色が強い時間帯だったと言えます。
NY時間に入ると、米ADP雇用統計が市場予想を下回ったことで、ドル円は急速に上げ幅を縮小しました。さらにウォーシュFRB議長が次回FOMCでの利上げ可能性に明確には踏み込まず、インフレ期待やリスクの低下にも言及したことで、米長期金利が上げ幅を縮小。ドル円は一時162.29円近辺まで下落しました。ただし、議長はインフレ高止まりへの警戒も維持しており、年内利上げ観測が完全に後退したわけではありません。終盤は162円台半ばまで持ち直し、結果的には上昇トレンドの中で上値と下値の両方を試す一日となりました。
今日の注目材料(2026年7月2日)
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 21.5万件 | 21.8万件 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 雇用統計:非農業部門雇用者数 | ⚡⚡⚡⚡⚡ | +17.2万人 | +11.3万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業率 | ⚡⚡⚡⚡ | 4.3% | 4.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 製造業雇用者数 | ⚡⚡⚡⚡ | +0.7万人 | +0.3万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前月比) | ⚡⚡⚡⚡ | +0.3% | +0.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前年比) | ⚡⚡⚡⚡ | +3.4% | +3.5% |
今日の最大材料は、21時30分に発表される米雇用統計です。非農業部門雇用者数、失業率、平均時給が同時に発表されるため、ドル円は発表直後に上下へ大きく振れやすくなります。昨日のADP雇用統計はやや弱めでしたが、その前のJOLTS求人件数は強く、米労働市場の評価はまだ一方向に傾いていません。市場は今日の公式雇用統計で、FRBの年内利上げ観測を改めて確認することになりそうです。
また、明日3日は米独立記念日の振替休日でNY市場が休場となるため、今日のNY時間はポジション調整も入りやすい点に注意が必要です。強い雇用統計なら163円方向への上値試しが意識されますが、円安が急加速すれば介入警戒も同時に強まります。反対に弱い結果となれば、昨日の安値162.30円近辺を再び試し、162円割れをうかがう展開も想定されます。
今日の見通し
今日のドル円は、日足ベースでは上昇トレンドを維持しながらも、米雇用統計を前に162円台半ばで方向感を探る展開になりそうです。上方向では、昨日高値162.83円近辺と心理的節目の163円が重要な抵抗帯になります。一方、下方向では昨日安値162.30円近辺、さらに162.00円が目先のサポートです。雇用統計の結果次第で、どちらにも値幅が出やすい一日と見ています。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米国の労働市場に対する評価が今日の焦点です。JOLTS求人件数は予想を上回り、労働需要の底堅さを示しました。一方で、ADP雇用統計は予想を下回り、民間部門の雇用増加ペースにはやや鈍化感も出ています。つまり、強い材料と弱い材料が混在しており、今日の雇用統計はその答え合わせとしてかなり重要度が高いと言えます。
日本側では、日銀の追加利上げに対する不透明感が残る一方で、162円台後半から163円に近づくほど介入警戒が強まります。日米金利差という大きな円安要因はまだ残っていますが、上昇ペースが速くなると当局発言や実弾介入への警戒が相場の重しになりやすい局面です。そのため、今日のドル円は「米雇用統計でドル買いが強まるか」と「介入警戒で上値が抑えられるか」の綱引きになりそうです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値162.569円が25日線160.75円付近、75日線159.41円付近、200日線156.58円付近を大きく上回っており、中期的な上昇トレンドは維持されています。25日線との距離もあり、基調はまだドル高・円安方向ですが、短期的にはやや過熱感もあります。163円に接近する場面では、テクニカルな達成感と介入警戒が重なりやすい点に注意したいところです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲のかなり上で推移しており、上昇トレンド優位の形が続いています。転換線は161.91円付近、基準線は160.96円付近にあり、どちらも現在値より下に位置しています。短期のサポートとしては、まず162.30円近辺、その下では転換線に近い162円前後から161円台後半が意識されやすいでしょう。雲上限はさらに下にあり、日足の大きな流れが崩れるにはまだ距離があります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移しており、上昇モメンタムはまだ残っています。MACDラインはシグナルラインを上回り、ヒストグラムもプラス圏を維持していますが、昨日は高値更新後に上ヒゲを残しており、短期的な勢いにはやや鈍化も見られます。今日の雇用統計で163円台を明確に回復できればモメンタム再加速、反対に162円を割り込むようなら短期調整入りの可能性が高まりそうです。

5分足では、東京時間に162.80円台まで上昇したあと、欧州時間までは162.60〜162.75円台でのもみ合いが続きました。NY時間にはADP雇用統計やFRB議長発言を受けて急落し、一時162.30円付近まで下落。その後は162.50円台へ戻して引けています。足もとの短期移動平均線は162.50円台で収束しており、雇用統計前の方向感はやや中立です。162.30円を守れるか、162.85円を超えられるかが短期の分岐点になりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率が悪化せず、平均時給も底堅い結果となるケースを想定します。この場合、FRBの年内利上げ観測が再び強まり、ドル円は昨日高値162.83円近辺を試す展開になりそうです。ここを明確に上抜けると、心理的節目の163.00円、さらに163.20〜163.30円方向が視野に入ります。ただし、163円台では介入警戒が一段と強まるため、上昇しても乱高下を伴いやすい点には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、米雇用統計が予想を下回り、失業率の上昇や平均時給の鈍化が確認されるケースを想定します。この場合、昨日のADP雇用統計の弱さが改めて意識され、米長期金利の低下を通じてドル売り・円買いが入りやすくなります。まずは昨日安値162.30円近辺がサポートになりますが、ここを割り込むと162.00円、さらに161.80円付近まで調整が広がる可能性があります。日足の上昇基調は残るものの、雇用統計後の初動には警戒したい場面です。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日NY終盤の持ち直しを受けて162円台半ばを中心とした推移を想定します。米雇用統計を夜に控えているため、積極的に上値を追うよりも、162.40〜162.70円台で方向感を探る展開になりやすいでしょう。仲値前後に実需の買いが入れば162.70円台を試す可能性はありますが、162.80円台では前日同様に戻り売りや介入警戒が意識されそうです。
欧州・NY時間
欧州時間は、米雇用統計を前にしたポジション調整が中心となり、162円台半ばでのもみ合いを基本シナリオとします。NY時間は21時30分の米雇用統計が最大イベントです。強い結果なら162.85円突破から163円方向、弱い結果なら162.30円割れから162円方向への動きが想定されます。発表直後はスプレッド拡大や上下の振れが大きくなりやすく、最初の値動きだけで方向を判断しにくい点にも注意が必要です。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:161.80円〜163.30円
今日は米雇用統計を控えているため、通常日よりもやや広めのレンジを想定します。東京〜欧州時間は162.30〜162.85円を中心としたもみ合い、NY時間は雇用統計の結果を受けて上下どちらかにレンジを広げる展開を見ています。
🔁 上値抵抗線:162.85円、163.00円、163.30円
上方向では、まず昨日高値の162.83円近辺が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の163.00円が次の焦点になります。さらに米雇用統計が強く、米金利上昇を伴うドル買いが続く場合は、163.20〜163.30円方向まで上値余地が広がります。ただし、163円台では介入警戒が非常に強まりやすいため、上昇が一方向に続くとは限りません。
🔁 下値支持線:162.30円、162.00円、161.80円
下方向では、昨日NY時間に下げ止まった162.30円近辺が最初のサポートです。ここを割り込むと、心理的節目の162.00円が意識されます。さらに雇用統計が弱く、米金利低下が進む場合は、161.80円付近まで調整が広がる可能性があります。日足では上昇トレンドが残っているため、下げた場合でも押し目買いが入りやすい水準かどうかを慎重に確認したいところです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米雇用統計が予想を上回り、平均時給も底堅く、米長期金利が上昇して162.85円〜163.00円を明確に上抜けることです。この場合は163.20円台まで上値を試す可能性があります。下方向のブレイクアウト条件は、非農業部門雇用者数や平均時給が弱く、米金利が低下し、162.30円を明確に割り込むことです。この場合は162.00円、さらに161.80円方向への調整が意識されます。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日のリスク要因は、米雇用統計の結果、平均時給を受けたインフレ警戒、米長期金利の急変、163円接近時の為替介入警戒、そして米祝日前の流動性低下です。特に雇用統計直後は、最初に上へ振れてから反落する、または下へ振れてから戻すといった荒い値動きも起こりやすい局面です。数字そのものだけでなく、米金利とドル円の反応を合わせて確認する必要があります。
☑️ 投資判断における留意点
今日は雇用統計という大きな材料があるため、発表前後の値動きは通常よりも荒くなりやすい一日です。162円台後半では上昇トレンド継続への期待がある一方、163円に近づくほど介入警戒も強まります。反対に、弱い結果で下落しても、日足の基調がすぐに崩れるとは限りません。短期の値動きだけで判断せず、162.30円、162.00円、162.85円、163.00円といった節目を確認しながら、無理のないリスク管理を意識したいですね。
免責事項
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