ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年4月29日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日銀会合をきっかけに一時158円台後半まで下げたあと、植田総裁会見を受けて159円台後半まで切り返す、かなり忙しい一日になりました。日足では小幅な陽線となり、上昇トレンド自体はまだ維持されています。今日は日本が昭和の日で祝日となるなか、深夜にはFOMC政策金利発表とパウエルFRB議長の会見が控えています。日中は流動性低下による振れ、深夜は米金利見通しによる振れに注意したいですね😌(公開時刻:07:41/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年4月28日)

昨日のドル円は、始値159.410円、高値159.787円、安値158.958円、終値159.611円となり、日足では小幅な陽線で引けました。値幅は約83銭と、日銀金融政策決定会合を通過した一日としてはそれなりに上下動が出た印象です。特に東京午後には、日銀が政策金利を据え置いた一方で、3人の審議委員が利上げを主張したことが意識され、いったん円買い・ドル売りが強まりました。

もっとも、その後の植田日銀総裁会見では、早期利上げに対して一定の慎重姿勢が残っていると受け止められ、ドル円は下げ幅を帳消しにしました。日銀会合そのものはタカ派的な要素を含んでいたものの、会見後の市場反応としては「すぐに利上げへ向かうほどではない」と整理された形です。結果として、158円台後半で下げ止まり、159円台後半まで戻して終えたことで、下値の堅さも確認される一日となりました。

一方で、160円手前では引き続き上値の重さも残っています。米長期金利や中東情勢をめぐる不透明感がドルを支える場面はあるものの、160円台に近づくほど日本当局の円安けん制や介入警戒が意識されやすい地合いです。昨日の値動きは、日銀材料で一度下を試しながらも、最終的には「円安基調は崩れず、ただし160円台は慎重」という現在の相場環境をよく表していたと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年4月28日 159.410 159.787 158.958 159.611

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、159円台前半〜半ばでスタートしたあと、月末絡みの実需買いも意識され、午前中は159.50円台まで底堅く推移しました。前日の米金利上昇の流れもあり、朝方はドル買いが入りやすい地合いでした。ただ、正午前後の日銀会合結果を控えて、積極的に上値を追う動きは限られました。5分足で見ると、東京午前は159.30円台から159.50円台へじり高となったものの、方向感としては「日銀待ち」の色が強かった印象です。

午後に入ると、日銀が政策金利を0.75%程度で据え置いた一方、3人の審議委員が利上げを主張したことや、物価見通しの上方修正が意識され、ドル円は一時158.958円まで下落しました。日銀会合の中身だけを見ると、前回よりもタカ派色が強まったと受け止められやすい内容でした。ただ、その後の植田総裁会見では「直ちに利上げへ進む」とまでは読みにくい発言が目立ち、短期筋の円買いは長続きしませんでした。結果として、東京終盤には159円台半ばまで切り返し、往って来いに近い形となりました。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京午後の切り返しを引き継ぎ、159円台半ばを中心に推移しました。日銀会合直後の円買いは一巡し、むしろ植田総裁会見を受けた早期利上げ期待の後退が円売り材料として残った形です。一方で、翌日にFOMCを控えていたこともあり、159円台後半では買いの勢いがやや鈍りました。5分足では、25本線・75本線が上向きに転じたあと、200本線もサポートとして意識される場面があり、短期的には下げからの回復基調が確認できました。

NY時間に入ると、日銀の早期利上げ期待後退に加え、米イラン協議をめぐる不透明感や米金利の動向をにらみながら、ドル円は159円台後半まで上昇しました。一時159.787円まで高値を伸ばしたものの、160円手前では介入警戒やFOMC前のポジション調整もあり、上値追いは限定的でした。NY後半は159.50〜159.70円台でのもみ合いが続き、終値は159.611円。日銀イベントで大きく上下したものの、最終的には高値圏を維持したままクローズしています。

ドル円:今日の注目材料(2026年4月29日)

✅ 4月29日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
27:00 🇺🇸 FOMC政策金利&声明発表 ⚡⚡⚡⚡⚡ 3.75% 3.75%
27:30 🇺🇸 パウエルFRB議長の記者会見 ⚡⚡⚡⚡⚡

今日は、日本が「昭和の日」で祝日となります。東京市場の参加者が通常より少なくなりやすいため、日中は実需フローが薄く、普段なら吸収されるような注文でも値が飛びやすい時間帯が出るかもしれません。特に昨日は日銀会合を通過した直後でもあり、国内勢が薄いなかで159円台後半〜160円手前を試す場合は、流動性の低さと介入警戒が同時に意識されやすい一日です。

最大の注目は、日本時間30日未明のFOMC政策金利発表とパウエルFRB議長会見です。政策金利は据え置き予想ですが、市場が本当に見たいのは、声明文や会見で「利下げ時期が近づいた」と読むのか、それとも「インフレ警戒が残り、利下げはまだ遠い」と読むのかです。中東情勢や原油価格の影響もあり、FRBがインフレ上振れリスクをどの程度重く見るかによって、米金利とドル円の反応は大きく変わりそうです。

ドル円:今日の見通し(2026年4月29日)

今日のドル円は、日中は日本祝日による流動性低下、深夜はFOMCという二段構えで見ておきたい一日です。昨日の値動きで158円台後半のサポートが確認された一方、159.80円近辺では上値が抑えられました。そのため、日中は159円台半ば〜後半での様子見色の強い推移を基本にしつつ、FOMC後に上下どちらへ抜けるかを見極める展開になりそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、まず日本側で「日銀はタカ派方向へ傾きつつあるが、利上げを急ぐほどではない」という微妙な整理がされています。昨日の会合では、3人の委員が利上げを主張し、物価見通しも上方修正されました。この点だけを見れば円買い材料です。しかし、植田総裁会見後には早期利上げ期待がやや後退し、海外市場では円売りが優勢になりました。つまり、日本側の材料は円高方向の種を残しつつも、現時点ではドル円を一気に押し下げるほどの決定打にはなっていません。

米国側では、FOMCが今日の主役です。市場では政策金利据え置きがメインで見られていますが、声明文やパウエル議長の会見で、インフレ警戒が強く示されれば米金利上昇・ドル買いにつながりやすくなります。一方、景気減速や利下げ余地に言及するトーンが強まれば、米金利低下を通じてドル円には下押し圧力がかかりやすいでしょう。中東情勢や原油価格の高止まりも、FRBのインフレ認識に影響しやすいテーマであり、単純に「据え置きだから無風」とは決めつけにくい局面です。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日は安値158.958円まで下げたあと、終値159.611円まで戻しており、下ヒゲを伴う小幅陽線となりました。高値は159.787円で、前日から上値を切り上げた一方、160円台には届かず、心理的節目の手前で上値が抑えられています。安値も158円台後半にとどまっており、日足ベースでは「高値圏でのもみ合いを続けながら、次の材料待ち」という形です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、価格が25日線を上回って推移しており、75日線・200日線も下に位置しています。25日線は159円台前半にあり、昨日の下落局面でも明確には割り込んでいません。これは、短期的な調整を挟みながらも、基調としてはまだ上昇トレンドが続いていることを示しています。一方で、160円手前では上値が重く、25日線との距離もやや詰まってきているため、ここからは勢いだけで買い上がるより、159円台前半の押し目が守られるかを確認したい局面です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、中期的な上昇基調は維持されています。転換線や基準線も下値の目安として機能しやすく、特に158円台後半〜159円台前半はサポート帯として意識されそうです。ただし、遅行線や先行スパンとの関係を見ると、上値余地は残る一方で、160円手前では過熱感と介入警戒が出やすい配置でもあります。雲の上にいるから強い、という単純な見方ではなく、「強いが上値には警戒もある」と整理したいところです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しているものの、シグナル線との距離は縮まり、ヒストグラムはやや弱含みです。これは、上昇トレンドそのものはまだ残っている一方で、短期的な上昇モメンタムが鈍っていることを示しています。FOMC後に159.80円〜160.00円を上抜けるようなら、MACDも再び上向きに転じやすくなります。逆に159円台前半を割り込み、158円台後半も崩れるようなら、日足の調整色が少し強まりそうです。

5分足チャートでは、東京午前に159.50円台までじり高となったあと、日銀会合後に158.95円近辺まで急落しました。その後は植田総裁会見をきっかけに159円台半ばへ戻し、欧州〜NY時間には159.70円台まで上値を伸ばしています。終盤は159.50〜159.60円台で横ばいとなり、25本線・75本線・200本線が近い位置に集まってきました。短期的にはトレンドというより、FOMC待ちのレンジ相場に近い形で、159.50円前後を中心に上下どちらへ放れるかが焦点です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、FOMC声明やパウエル議長会見がインフレ警戒寄りに受け止められ、米長期金利が持ち直すケースを想定します。この場合、ドル円は159.80円を再度試し、160.00円方向への上昇が視野に入ります。日本側では日銀の利上げ観測が残るものの、昨日の植田総裁会見後の反応を見る限り、すぐに円買いが強まり続ける地合いではありません。160円台に乗せた場合は、160.20円〜160.30円方向まで一時的に伸びる可能性があります。ただし、160円台では日本当局のけん制発言や介入警戒がかなり強まりやすいため、上昇しても荒い値動きになりやすい点には注意が必要です。

下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、FOMCが市場の想定よりもハト派的に受け止められ、米金利が低下するケースを想定します。パウエル議長が景気減速や将来の利下げ余地に含みを持たせると、ドル買いポジションの巻き戻しが入り、ドル円は159.30円、さらに158.95円近辺を試す展開になりそうです。また、日本祝日で流動性が薄いなか、FOMC前後に短期筋のポジション調整が重なると、値幅が通常より広がる可能性があります。158.95円を明確に割り込むと、158.70円〜158.50円方向まで調整が深まるシナリオも見ておきたいところです。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は日本が祝日のため、通常よりも参加者が少なく、流動性が低下しやすい時間帯です。基本的には昨日終値に近い159円台半ばを中心に、FOMC待ちの様子見ムードが強まりそうです。ただし、流動性が薄いぶん、159.80円方向へのストップ買いや、159.30円割れの短期売りが入ると、値が飛びやすくなる可能性があります。日中の値動きだけで大きな方向性を決めつけず、薄商いによる一時的な振れかどうかを見極めたいところです。

🕔 欧州時間
欧州時間は、FOMCを前にしたポジション調整が中心になりやすい時間帯です。東京時間に大きく動いていなければ、159.40円〜159.80円付近でのレンジ推移がメインになりそうです。一方で、中東情勢や原油価格、米金利の時間外推移に反応して、ドル買い・円売りが入り直す可能性もあります。欧州勢が160円トライを仕掛ける場合は、日本当局への警戒感から上値で急に失速するパターンも考えておきたいです。

🕘 NY時間
NY時間は、27:00のFOMC政策金利・声明発表、27:30のパウエルFRB議長会見が最大の焦点です。金利据え置き自体は織り込みが進んでいるため、初動よりも声明文と会見のトーンに対する米金利の反応が重要になります。インフレ警戒が強ければドル円は160円方向を試しやすく、利下げ余地が意識されれば159円台前半〜158円台後半へ押し戻される可能性があります。深夜帯で値動きが速くなりやすいため、飛び乗りよりも、発表後の方向感が落ち着くのを待つ姿勢も大切になりそうです。

ドル円:今日の予想レンジ(2026年4月29日)

予想レンジ:158.70円〜160.30円
今日は、日本祝日による薄商いとFOMC通過後の値動きを考慮し、やや広めに158.70円〜160.30円を想定します。日中は159円台半ばを中心としたレンジ、深夜はFOMCを受けて上下どちらかにブレイクする可能性があります。特に159.80円を超えると160円台が視野に入り、逆に159.30円を割り込むと158円台後半への調整が意識されやすくなります。

🔁 上値抵抗線:159.80円、160.00円、160.30円
上方向では、まず昨日高値圏の159.80円前後が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の160.00円が意識されます。ただ、160円台では日本当局のけん制発言や介入警戒が高まりやすいため、単純な上抜けだけで強気に傾きすぎるのは避けたいところです。FOMC後に米金利上昇を伴って160円台に乗せるなら、160.20円〜160.30円まで上値余地が広がる可能性があります。

🔁 下値支持線:159.30円、158.95円、158.70円
下方向では、まず5分足で何度も意識された159.30円前後が短期サポートです。ここを割り込むと、昨日安値の158.958円が重要な下値メドになります。さらに158.95円を明確に割り込むようなら、短期的なストップを巻き込みながら158.70円方向まで押す展開も考えられます。ただ、日足では25日線や一目均衡表のサポートが近いため、158円台後半では押し目買いと戻り売りがぶつかりやすいでしょう。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、FOMCがインフレ警戒寄りに受け止められ、米長期金利が上昇し、ドル円が159.80円〜160.00円を明確に上抜けることです。この場合は160.20円〜160.30円方向への上昇が視野に入ります。下方向のブレイク条件は、FOMCがハト派的に受け止められ、米金利が低下し、159.30円を割り込んだうえで158.95円も下抜けることです。この場合は158.70円、さらに158.50円方向まで調整が進む可能性があります。

注意点・投資判断の留意事項

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、日本祝日による流動性低下、FOMC前後の急変動、米金利の上下、中東情勢や原油価格のヘッドライン、そして160円台接近時の介入警戒が主なリスク要因です。特に祝日の日中は、値動きが軽くなりやすい反面、参加者が少ないことで一方向に走ったあと急反転することもあります。また、FOMCは政策金利の数字そのものより、声明文やパウエル議長会見のニュアンスが相場を動かしやすいため、初動の値動きだけで判断しないことが大切です。

☑️ 投資判断における留意点
今日は、日中と深夜で相場の性格が変わりやすい一日です。日中は薄商いによるノイズが出やすく、深夜はFOMCで値幅が一気に広がる可能性があります。こういう日は、全部の値動きを取りに行くよりも、事前に見る価格帯を決めておき、条件がそろわない場面では無理をしないことが大切です。159.80円上抜け、159.30円割れ、158.95円割れなど、節目を確認してから判断する姿勢が有効になりそうです。深夜イベントが苦手な場合は、ノーポジで通過を待つことも立派な選択肢だと思います。

免責事項

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