【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月20日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月20日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日の強い米経済指標とタカ派寄りのFOMC議事録を受けたドル買い地合いを引き継ぎ、終日154円台後半〜155円台前半で底堅く推移しました。高市政権の積極財政路線が意識されるなかで円売りが続く一方、日本の機械受注や米新規失業保険申請件数などの経済指標も総じて堅調で、「米景気はまだ強く、利下げは急がない」との見方が再び優勢に。今夜はPCEデフレーターや米GDP速報値といった“FRBウォッチャー必見”の指標が集中しており、年初から続く「米景気の底堅さ」と「利下げ時期の見直し」がどこまで進むのか、注目が集まりそうです😌(公開時刻:08:11/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、東京早朝の154円台後半からスタート。前日の海外市場で、米耐久財受注や住宅着工、鉱工業生産などがそろって市場予想を上回り、さらにFOMC議事録がタカ派的と受け止められた流れを引き継ぎ、ドル高・円安基調のまま取引が始まりました。東京時間は日経平均株価の大幅高を背景にリスク選好の円売りが優勢となり、一時155.30円台まで上昇。その後は、介入警戒感や高値警戒による利食い売りもあって伸び悩み、欧州〜NY時間にかけては154円台後半〜155円台前半でのもみ合いに移行しました。

結果として、始値154.763円、高値155.342円、安値154.540円、終値154.997円と、前日に続いて上値を試しながらも155円ちょうど近辺で引ける形に。日足ベースでは小幅陽線ながら2日続けての反発となり、152円台まで売り込まれていた局面から、ややドル高方向への巻き戻しが優勢になりつつあることがうかがえます。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月19日 154.763 155.342 154.540 154.997

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

19日の東京時間のドル円は、154.60〜70円台での小動きでスタート。仲値にかけては実需のフローに目立った偏りはなかったものの、前日発表の米耐久財受注や住宅関連指標が強かったことに加え、FOMC議事録が「早期利下げに慎重」と受け止められたことで、ドル買い地合いが継続しました。さらに、日経平均株価が上げ幅を拡大するにつれてリスクオンの円売りが強まり、午前中には155円ちょうどを突破、昼過ぎには155.30円近辺まで上昇する場面も見られました。

一方で、高市政権による2年間の食料品消費税ゼロ案など、財政拡張スタンスを意識した円売りが続くなかでも、「155円台ではさすがに介入警戒感がくすぶる」との声も多く、高値圏では利益確定売りも散見されました。5分足チャートを見ると、東京時間は200本移動平均線(赤)をしっかり上回りつつ、25本線(青)と75本線(黄)が下値を支えるかたちで、押し目を拾われながらじり高基調が続いた印象です。

欧州・NY時間

ロンドン時間に入ると、東京で155円台前半まで買い上げた反動もあり、155円ちょうど近辺では利益確定の売りが優勢に。欧州株や米長期金利の上昇も一服したことから、ドル円は154.70〜90円台のレンジでもみ合う展開となりました。ただ、ロンドン市場でも「高市政権の積極財政が円安要因になっている」との見方は根強く、押し目では再びドル買いが入りやすい地合いが続きました。

NY時間は、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回る改善となったことで、米長期金利がじり高に反応。これを受けてドル買いが強まり、ドル円は一時155.05円前後まで上昇しました。その後は、早期利下げ観測の後退を背景としたドル買いと、高値警戒からの戻り売りが交錯し、154.90〜155.00円近辺での保ち合いに移行。結局は154.997円と、155円ちょうどをわずかに割り込んだ水準でNYクローズを迎えています。

今日の注目材料

✅ 2月20日(金)の重要イベント
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 PCEデフレーター(前年比) ⚡⚡⚡ +2.8% +2.8%
22:30 🇺🇸 PCEコア・デフレーター(前月比) ⚡⚡⚡ +0.2% +0.3%
22:30 🇺🇸 PCEコア・デフレーター(前年比) ⚡⚡⚡ +2.8% +2.9%
22:30 🇺🇸 第4四半期GDP【速報値】(年率) ⚡⚡ +4.4% +3.0%
22:30 🇺🇸 個人消費【速報値】 ⚡⚡ +3.5% +2.4%
23:45 🇺🇸 製造業PMI【速報値】 ⚡⚡ 52.4 52.3
26:45 🇺🇸 ローガン・ダラス連銀総裁 講演 ⚡⚡

今夜は、FRBが物価判断の軸とするPCEデフレーターとコアPCEに加え、第4四半期GDP速報値や個人消費など、インフレと成長の両面をチェックできる重要指標が一気に公表されます。ここ数日、米経済指標は総じて強く、FOMC議事録もタカ派寄りだったことから、「利下げ開始時期は後ろ倒し」「今年の利下げ回数も減るのでは」との思惑がじわじわと広がっている状況です。

PCEとGDPが予想以上に強い結果となれば、米長期金利の一段高とともにドル買いが加速しやすく、155円台半ばを目指す動きも視野に入ります。一方で、インフレ指標が落ち着きを見せ、成長指標も減速が鮮明になれば、「最近の強い指標は一時的」との評価から、利下げ先送り観測がやや後退。ドル買いポジションの巻き戻しとともに、154円台前半への反落余地も意識されるため、いずれにしても指標前後はボラティリティが高まりやすい一日になりそうです。

今日の見通し

今日のドル円は、昨日までのドル高・円安基調を引き継ぎつつも、今夜のPCEデフレーターとGDP速報値の結果待ちで、東京〜欧州時間は154円台後半〜155円台前半を中心とした「やや上方向にバイアスのかかったレンジ相場」を想定しています。米金利と株式市場の動き次第では、指標前に155円台をしっかり固めにいく展開も考えられますが、高市政権の積極財政や円安水準に対する政府・日銀の警戒感も根強く、155円台後半から上は介入リスクを意識した上値の重さも残りそうです。

ファンダメンタルズ分析

米国では、雇用や消費、製造業関連の指標が想定以上の強さを保っており、足元のインフレ率は低下しつつも、FRBが2%目標に十分な確信を持つにはまだ時間がかかる、というのが市場のコンセンサスになりつつあります。前日に公表されたFOMC議事録でも、「時期尚早な利下げはインフレ再燃リスクを高める」との認識がにじみ出ており、早期利下げ期待が剥落するなかで、米長期金利の底堅さとともにドル買い地合いが復活してきました。

一方、日本側では、高市政権の積極財政路線が改めて意識されており、2年間の食料品消費税ゼロ案などを背景に、「財政拡張⇒国債増発⇒長期的には円安要因」と見る向きも少なくありません。もっとも、日本銀行はマイナス金利解除後の利上げペースに依然慎重で、日米金利差は高止まりしたまま。為替水準としては介入を意識せざるを得ないゾーンに入っているものの、基本構図としては「米景気は底堅く、日本は金融緩和色が残る」というドル円の上昇バイアス自体はまだ崩れていません。今日のPCEとGDPは、この構図をさらに強めるのか、それとも一服させるのかという点で、2026年前半の相場を占ううえでも重要なイベントになりそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、今週前半に152円台まで売り込まれたあと、18日・19日と連続で陽線を形成し、154円台後半まで切り返してきました。ローソク足は一目均衡表の雲の下限付近から再び雲の中に戻しており、「急落からの自律反発」が一段進んだ格好です。ただし、依然として直近高値圏である157〜158円台までは距離があり、現状は「中長期上昇トレンドのなかで、広いレンジ調整の局面にある」と整理するのが妥当でしょう。

📈 移動平均線(25日・75日・200日)
25日移動平均線は155円台前半で下向き〜横ばい、75日線は155円台後半でまだ上向きを維持しており、短期的には「上昇トレンドの減速局面」といった形です。現在レートは25日線よりわずかに下側に位置しており、155円台前半は戻り売りが出やすい水準。一方、200日移動平均線は150円台前半で緩やかな上昇を続けており、中長期的なドル高基調はまだ維持されているとみることができます。

📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が雲の中腹〜上限付近に位置しており、雲自体もおおむね横ばい。遅行スパンは実線近辺を推移しており、明確なトレンドシグナルは出ていません。154円ちょうど前後には雲のサポートが控えている一方、155円台半ば〜後半は、過去のもみ合いと雲の上限が重なる「レジスタンスゾーン」として意識されやすく、今日の指標をきっかけにどちらかに抜けてくるかが注目ポイントです。

📈 MACD
MACDはゼロラインの下側で推移しているものの、シグナルとの乖離は縮小しつつあり、ヒストグラムのマイナス幅も徐々に小さくなっています。急落局面で強まっていた下落モメンタムは一服し、「売られ過ぎからの戻り局面」に移行しているサインと捉えられますが、ゼロラインを明確に超えるまでは、本格的な上昇トレンド再開というよりは、あくまでレンジの中の反発と見るのが無難です。

5分足チャートを見ると、東京時間にかけて25本・75本移動平均線の上をじりじりと切り上げ、午後には200本線も上抜けて一段高。その後は155円手前で上値を抑えられつつも、200本線がサポートとして機能しており、短期的には「緩やかな上昇トレンドのなかでの高値圏保ち合い」という形です。154.70円近辺で押し目が何度か支えられていることから、この水準を割り込むと一旦の調整が深くなりやすい点には注意が必要でしょう。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、PCEデフレーターおよびコアPCEが予想以上の強さを示し、GDPや個人消費も堅調となるケースを想定します。インフレが再び粘着的であることが確認され、成長も鈍化していないとなれば、「FRBは利下げを急がないどころか、場合によっては高金利を長く維持する必要がある」との見方が強まり、米長期金利の一段高とともにドル買いが加速しやすくなります。この場合、ドル円は155.50円を上抜け、156円方向への上昇を試す展開がメインシナリオとなります。

特に、コアPCE前月比が+0.3%以上、前年比も+3.0%近辺まで上振れするようであれば、タカ派寄りのFOMC議事録と合わせて「利下げ開始はさらに後ろ倒し」とのコンセンサスが形成されやすく、円安方向へのモメンタムが強まりそうです。ただし、157円台に近づく局面では再び介入警戒や政府要人の口先介入リスクが意識されるため、上値追いは段階的に重くなる点は頭に置いておきたいところです。

↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、PCEやGDPが総じて予想を下回り、「インフレ鈍化と成長の減速」が同時に意識されるケースを想定します。特に、コアPCEが前月比+0.2%以下にとどまり、前年比も2.7%台へと伸びが鈍化するようであれば、「FRBは想定より早く利下げを始めるかもしれない」との思惑が再燃。米長期金利の低下を通じてドル売り・円買いが優勢となり、ドル円は154円台前半や場合によっては154円割れを試す展開も考えられます。

この場合、154.00〜154.20円のサポートゾーンを明確に割り込むと、テクニカルな売りやストップロスを巻き込みながら、153円台後半〜前半へと調整が深まるリスクもあります。ただし、152円台後半には雲の厚いサポートと200日線からの距離感もあるため、現時点では「急落局面があっても、いったんは押し目買いが入りやすい地合い」は続いていると見ています。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日のドル高・円安基調を引き継ぎつつも、PCEとGDPを控えた様子見ムードが強まりやすいと見ています。レンジとしては、154.70〜155.20円程度を想定。株式市場が堅調に推移すればリスクオンの円売りが入りやすい一方で、155円台前半から上では介入警戒感もあって上値追いは限定的になりそうです。実需フローは月末要因も絡みつつ、輸入企業の押し目買いと輸出企業の戻り売りが交錯するイメージです。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、米金利先物や欧州株の動きをにらみながら、指標前のポジション調整が中心になりそうです。155円台前半では戻り売り、154円台後半では押し目買いが入りやすく、レンジが徐々に収れんしていくイメージ。PCEに関する事前予想や、FRB高官のコメントがヘッドラインで流れた場合には、一時的に方向感が出る可能性もありますが、その場合でも「行き過ぎた動きの反動」を意識した逆張りが意識されやすい時間帯だと思います。

🕙 NY時間
NY時間は22時30分のPCE・GDP発表が最大の山場です。発表直後は、アルゴ取引やストップ注文を巻き込みながら、1円前後の値幅を数分〜十数分でこなす可能性があります。特に今回は指標の数が多く、インフレと成長のどちらにマーケットがより敏感に反応するかによって、最初の動きと最終的な方向が逆になるパターンも十分あり得ます。指標直後に飛び乗るよりも、30分〜1時間ほどかけて米金利・株価・他通貨ペアの動きが落ち着いたところで、改めて方向性を見極める戦略も検討したい場面です。

今日の予想レンジ

予想レンジ:154.20円〜156.00円
ビッグイベントであるPCEとGDPを控えていることを踏まえ、今日はやや広めに154.20〜156.00円のレンジを想定します。東京〜欧州時間は、主に154.70〜155.30円のゾーンでの持ち合いを基本シナリオとしつつ、NY時間の指標結果次第でレンジ上限または下限方向へ一時的に飛ぶイメージです。

🔼 上値抵抗線:155.50円、155.80円、156.00円
上方向では、まず155.50円近辺が日足レベルの戻り高値と25日移動平均線が重なるレジスタンスゾーン。その上の155.80〜156.00円は、直近の急落前にサポートとして機能していた価格帯でもあり、戻り売りが厚く出やすい水準です。これらを一気に上抜けるには、PCEやGDPが市場コンセンサスを大きく上回る必要があり、その場合は157円方向へのトレンド再開も視野に入ってきます。

🔽 下値支持線:154.50円、154.20円
下方向では、まず昨日の安値圏でもある154.50円近辺が第一サポート。その下の154.20円は、5分足ベースで何度も押し目を形成している水準であり、ここを明確に割り込むと、テクニカルな売りとストップロスを巻き込みながら153円台後半へ急速に下押しするリスクが高まります。153円台半ばまで売り込まれた場合でも、雲の下限や過去のもみ合いゾーンが控えていることから、いったんは押し目買いが入りやすいと見ています。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回のPCEとGDPは、
・前期分・前月分の大きな改定(上方/下方修正)
・インフレ指標と成長指標の方向性の違い(インフレは強いが成長は弱い、など)
・同時刻に公表される個人消費や翌週以降のFRB高官発言とのコンビネーション
によって、市場の解釈が二転三転する可能性があります。また、ドル円は155円台に近づくと介入警戒が強まりやすく、上方向に振れたとしてもヘッドライン一つで急速に反転するリスクがある点にも注意が必要です。

☑️ 投資判断における留意点
イベントドリブンな一日だからこそ、「全部取りに行く」のではなく、あらかじめ自分の取れるリスクと狙う値幅を決めておくことが重要です。今日は、
・どの水準を背にロットを張るのか(154.20円割れか、155.80円超えか)
・どの時間帯で勝負するのか(指標直後か、落ち着いた NY中盤〜引けにかけてか)
・最大どれくらいのドローダウンまで許容するのか
といったポイントを事前に整理し、「条件が揃ったときだけ参戦する」くらいのスタンスで臨みたいところです。高ボラティリティはチャンスと同時にリスクでもあるので、ノーポジションも戦略の一つだと割り切りつつ、自分のルールに沿ったトレードを心がけていきましょう。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。