【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月18日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月18日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日の日本GDPショックを引きずりつつも、153円台前半を中心に上にも下にも振れた一日でした。東京午前は持ち高調整の買いで153円台後半までじり高となったものの、日経平均の軟調や欧州勢参入後の円買いで152円台後半まで押し戻され、その後のNY時間には日本の早期利上げ観測後退を背景に再び153円台後半まで切り返す場面もありました。結局はFOMC議事録を控えて方向感は出きらず、「戻り売りと押し目買いが交錯する調整相場」といった印象ですね😌(公開時刻:07:58/日本時間)

昨日の振り返り

昨日17日のドル円は、東京早朝の153円台前半からスタートしたあと、前日の日本GDPの弱さや米国市場の3連休明けを意識した持ち高調整の買い戻しが先行し、午前9時前後には一時153.70円近辺まで上昇しました。しかし、その後は日経平均株価の反落が進む中でリスク回避の円買いが優勢となり、午前中には153.05円付近まで押し戻されて153円台前半での推移に転じました。

午後に入ると、手掛かり材料に乏しい中で持ち高調整の売買が続き、153円ちょうど前後でのもみ合いが継続。ロンドン勢参入後は、日本株安や日本の長期金利低下を背景とした円買いが意識され、152.80円台までじりじりと水準を切り下げる展開となりました。その後は152円台後半で下げ渋りつつ、欧州時間は新たな材料待ちの様子見ムードが中心でした。

NY時間に入ると、連休明けの米市場で持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢となり、加えて日本の2025年10~12月期GDP速報値が予想を大きく下回ったことから、日本の早期利上げ観測が後退。これを受けてドル円は152.80円台から153.90円近辺まで切り返しました。その後は米ニューヨーク連銀製造業景況指数の予想比強めの結果や、FRB高官による「インフレ鈍化が確認されれば年内数回の利下げもあり得る」といった発言を消化しながら上げ一服となり、153円台前半へじり安。最終的には153.252円で引け、日足ベースでは小幅な陰線ながら上下にヒゲを伴う「コマ足」に近い形となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月17日 153.514 153.925 152.699 153.252

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、前週末の米雇用・物価指標を消化し、米国市場が3連休明けとなる中で手掛かり材料に乏しいスタートでした。早朝は153円前半で小動きでしたが、アジア勢の買い戻しや持ち高調整のドル買いが優勢となり、仲値にかけては153.70円近辺までじり高。もっとも、その後は日経平均の下落が進んだことや、日本の弱いGDPを受けた株安・債券高(長期金利低下)を背景に、リスク回避の円買いが意識され、153.05円近辺まで反落しました。

午後に入ると、方向感に欠けるなかで153円ちょうど前後でもみ合いが継続。海外勢の参入を前にポジションを軽くしておきたい向きも多く、戻り売りと押し目買いが交錯する展開でした。5分足チャートで見ると、仲値後の高値からじりじりと上値を切り下げながら、夕方にかけては152.70円台まで水準を切り下げており、「東京後場は調整色の強いドル安・円高の時間帯だった」と整理できそうです。

欧州・NY時間

ロンドン勢参入後の欧州時間は、東京での円買いの流れを引き継ぎ、152円台後半での推移が中心となりました。日本株安と日本国債利回りの低下を背景に、円買い戻しが断続的に入り、152.80~90円近辺では下値を試しながらも、目新しい材料に乏しいことから大きく突っ込む動きにはつながりませんでした。アジアの多くが旧正月休場ということもあり、全体としては取引参加者が少なく、ボラティリティは限定的でした。

一方、NY時間に入ると、連休明けの米市場でポジション調整の円売り・ドル買いが強まり、ドル円は152.80円台から一時153.90円近辺まで上昇。日本のGDPが予想を大きく下回ったことで、日本の利上げ開始時期がさらに後ずれするとの見方が強まり、円売りの材料となった側面もありました。その後は、米ニューヨーク連銀製造業景況指数の予想比上振れや、FRB高官の「インフレ鈍化が確認されれば年内数回の利下げも視野」との発言を受けて米長期金利が上昇一服となり、ドル円も153円台前半へと上げ幅を縮小。FOMC議事録公表を控えて新規材料に乏しい中、153.25円近辺で取引を終えました。

今日の注目材料

✅ 2月18日(水)の重要イベント
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
27:00 🇺🇸 ボウマンFRB副議長の発言 ⚡⚡
28:00 🇺🇸 FOMC議事録公表 ⚡⚡⚡

今夜は、1月開催分FOMCの議事録公表が最大のイベントになります。すでにFRB高官の発言や直近の経済指標から、「追加利下げには慎重だが、インフレが鈍化し続けるなら年内数回の利下げ余地」といったメッセージはある程度織り込まれています。そのため、議事録で利下げに対して一段と慎重な姿勢が確認されれば、米金利上昇を通じたドル買い・円売りが入りやすく、反対に市場の想定よりもハト派的なトーンとなれば、利下げ前倒し観測が再び意識されてドル売りに振れやすいでしょう。

もっとも、ドル円相場は日本側の材料にも敏感になっています。弱いGDPで日銀の早期正常化観測がいったん後退する一方、高市首相と植田総裁の会談を受けて、「賃上げの進展次第では2026年度中のマイナス金利解除の議論が再び意識される」との見方も残っています。今夜の値動きは、議事録だけでなく、米株・米金利、そして日本の金融政策期待という複数のファクターが絡み合う形になりそうです。

今日の見通し

今日のドル円は、東京・欧州時間は153円ちょうどを挟んだレンジ取引を基本シナリオとしつつ、深夜のFOMC議事録公表をきっかけに、米金利と株式市場の動向次第でどちらかに一段振れる展開を想定しています。短期的には152円台後半~153円台半ばの値動きがメインと思われますが、議事録の内容如何では、25日・75日移動平均線のある155円台方向を試す上振れ、もしくは152円割れを意識する下振れも視野に入ります。

ファンダメンタルズ分析

米国サイドでは、直近の雇用・物価指標は「景気は減速しつつもリセッションには至っていない」というソフトランディング・シナリオを後押ししており、市場は2026年内の複数回利下げを織り込みながらも、そのスピードやタイミングを巡ってFRBとの見方のギャップが残っています。今回の議事録では、メンバーの多くがどの程度インフレの粘着性を懸念しているか、また利下げの条件としてどのようなデータの蓄積を求めているかが焦点となりそうです。

日本側では、弱いGDPを受けて「早期の利上げは遠のいた」との見方が強まる一方、春闘の賃上げ動向や物価の粘着性を踏まえると、日銀がどこかのタイミングでマイナス金利解除に向けたスタンスを示さざるを得ないとの見方も根強い状況です。また、高市首相と植田総裁の会談を通じて、政府・日銀が市場と対話しながら出口戦略を模索しているとの印象も強まりました。結果として、円は「日本単独要因では積極的に売りにくいが、米金利が上昇すればどうしても上値を追いやすい」という、中立からやや円安バイアスのファンダメンタルズ構図にあると言えそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日)
日足ベースでは、25日移動平均線と75日移動平均線はいずれも155円台半ばに位置しており、ここ数カ月続いてきた上昇トレンドの「中心線」として意識される水準です。ただ、足元ではこの2本の線がやや横ばい~わずかに下向きに傾きつつあり、直近の下押しによってレートが明確に下回っていることから、「上昇トレンドの調整局面」が続いていると見るのが妥当でしょう。一方、200日移動平均線は150円台前半で緩やかな上昇を保っており、中長期的な上昇基調そのものはまだ崩れていません。このため、150~151円台は中長期的な強いサポートゾーンとして意識されやすい状態です。

📈 一目均衡表
一目均衡表を見ると、ローソク足は雲の中~下限寄りで推移しており、遅行スパンも実線をやや下回る形となっています。これまでサポートとして意識されてきた雲上限(おおよそ154円台後半~155円近辺)を下抜けた後、雲の中で方向感を探る局面に入っている印象です。153円ちょうど前後は雲の中腹に相当し、ここを割り込むと152円台前半~半ばの雲下限ゾーンまで下押しするリスクが高まりますが、その一方で、雲全体はまだ右肩上がりを維持しているため、「中期上昇トレンドの中での調整レンジ」として機能しているとも解釈できます。

📈 MACD
MACDはゼロラインを下回るマイナス圏で推移しており、シグナル線も下向きで、ヒストグラムのマイナス幅もやや拡大しています。トレンド系指標の観点からは、引き続き「下方向優位」の地合いが意識されやすい状況です。ただし、直近安値を割り込むほどの勢いは現時点では見られず、売り一巡後の自律反発余地も同時に抱えているため、FOMC議事録を境にモメンタムの向きが変わる可能性には注意しておきたいところです。

5分足チャートでは、東京時間の153円台半ばから仲値にかけて25本移動平均線(青)の上を滑るように上昇し、その後は同線を明確に割り込んで152円台後半まで下落。欧州時間にかけては75本移動平均線(黄)と200本線(赤)の下での推移が続き、短期的な下落トレンドが意識されました。NY時間入り後は200本線を上抜けて153円台後半まで急伸したものの、その後は再び25本線を割り込んで153円台前半へ戻しており、「戻り売り圧力の残る中での往来相場」といった印象です。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、FOMC議事録が市場の想定よりもタカ派寄りの内容となり、「当面は高金利を維持し、利下げはデータ次第で慎重に進める」といったスタンスが再確認されるケースを想定します。メンバーの多くがインフレの粘着性を強調し、早期・大幅な利下げに否定的な議論が目立つようであれば、米長期金利の上昇を通じてドル買い圧力が強まり、ドル円は25日・75日移動平均線のある155円台方向への戻りを試す可能性があります。

この場合、まずは154.50~155.00円ゾーンをしっかり上抜けられるかがカギとなります。ここを超えて、155.50円前後の戻り高値を回復するようであれば、「153円割れは一時的なオーバーシュートで、中期上昇トレンドが再び優勢」との見方が強まり、157円方向への高値追いが視野に入ってきます。ただし、日本の弱いGDPを背景に円売りが走りやすい局面でも、157円台後半~158円台では再び政府・日銀による円安けん制や介入警戒が高まりやすく、上昇余地は段階的に限定されそうです。

↘ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、議事録のトーンが市場の想定と大きな差はないものの、最近の指標の弱さやFRB高官の発言を踏まえ、「利下げ開始時期はそう遠くない」と市場が再認識するケースを想定します。議事録でインフレ鈍化や景気減速への言及が相対的に多く確認されれば、米長期金利は上値の重さを意識しやすくなり、ドル円は再び152円台を試す展開となる可能性があります。

この場合、まずは前日の安値に近い152.70円前後を明確に割り込めるかがポイントです。ここを下抜けると、ストップロスを巻き込みながら152.20~152.00円ゾーンまでの下落が想定され、さらに日足雲の下限や過去のもみ合いと重なる151円台後半が意識されてきます。日本側から追加のタカ派材料(賃上げの強さや物価見通しの上方修正など)が出れば、日米金利差縮小観測を通じて150円台方向への中期調整シナリオも視野に入りますが、現時点ではそこまでの材料は揃っておらず、「じり安圏内でのレンジ拡大」というイメージがメインとなりそうです。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日のNY終値近辺である153円台前半を中心としたレンジ取引を想定しています。日本側の新規材料が予定されていないことから、実需フローと短期筋のポジション調整が中心となり、153.00~153.60円程度の値幅にとどまりやすい地合いです。もっとも、日経平均の大きな上昇・下落や、日本国債利回りの急変動があれば、一時的に152円台後半や153円台後半まで振れる可能性もあるため、株・金利市場の動きも合わせてチェックしておきたいところです。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、東京時間で形成されたレンジを引き継ぎつつ、欧州株・欧州金利の動向を織り込む形でじわじわとポジション調整が進むと見ています。FOMC議事録というビッグイベントを控えているため、欧州時間の時点で一方向に走るよりは、152.80~153.70円程度の中で上下を試しながら、NY時間の本番に備えるイメージです。議事録の事前観測に関するヘッドラインが出た場合には一時的に方向感が出る可能性もありますが、その場合も「行き過ぎた動きの反動」を意識した逆張りポイントになり得ます。

🕙 NY時間
NY時間は、深夜27:00のボウマン副議長発言と28:00のFOMC議事録公表が山場です。発表直後はアルゴリズム取引やストップ注文を巻き込み、スプレッドが一時的に拡大しながら1円近い値動きが短時間で出る可能性もあります。特に議事録の解釈は、最初の数分と30分後とで市場の受け止め方が変わることも多いため、「最初の一波だけを取りにいく」のか「一巡後の方向感を取りにいく」のか、あらかじめ戦略を決めておくことが重要です。米株・米長期金利の反応と合わせて、ドル円のトレンドがどちらに定着するかを見極めていきたいところですね。

今日の予想レンジ

予想レンジ:152.00円~154.50円
東京~欧州時間は主に152.80~153.80円程度のレンジ取引を想定しつつ、NY時間のFOMC議事録公表をきっかけにレンジ上下限を試す展開をイメージしています。イベントの規模を踏まえ、通常よりもやや広めに152.00~154.50円のレンジを設定しました。

🔼 上値抵抗線:153.80円、154.20円、154.50円
上方向では、まずNY時間の戻り高値に近い153.80円前後が最初のレジスタンスとして意識されます。ここを上抜けても、154.20円近辺には直近の戻り高値と日足の短期レジスタンスが重なっており、その上の154.50円付近は心理的な節目でもあるため、利益確定売りが出やすい水準です。議事録を材料にこのゾーンを一気に突破するようであれば、155円台の戻り試しも視野に入りますが、その場合でも155.50円~156.00円では再度戻り売りが強まりやすいと見ています。

🔽 下値支持線:152.70円、152.20円、152.00円
下方向では、まず前日の安値に近い152.70円近辺が最初のサポートとして意識されます。ここを明確に割り込むと、ストップロスを巻き込みながら152.20円付近まで下押しする可能性があり、この水準は日足雲の下限や過去のもみ合いとも重なりやすいエリアのため、いったんは買い支えが入りやすいポイントです。152.00円を終値ベースで割り込むようだと、151円台~150円台方向への中期調整レンジ入りを意識せざるを得ず、相場のトーンが一段とドル安・円高寄りに傾くリスクが高まります。

💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「FOMC議事録がタカ派寄りで、米長期金利と米株価の動きともにドル高を支持し、154.50円を上抜けた後もNYクローズにかけてその水準を維持できること」。この場合、翌営業日以降もショートカバーを巻き込みながら155円台半ば~156円方向への高値追いが視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、「議事録がハト派寄りと受け止められ、米金利低下を伴いながら152.00円を割り込み、151円台後半でクローズすること」。このケースでは、中期的な下落トレンド入りを意識し、戻り売りスタンスが優勢になりやすいと考えられます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回のFOMC議事録は、内容そのものに加えて、同時期に出ている経済指標やFRB高官発言との整合性が市場の反応を左右しやすくなります。また、日本時間の深夜帯ということもあり、通常よりも流動性が低下しやすく、スプレッド拡大や約定の滑りが起きやすい点もリスク要因です。さらに、政府・日銀による円安けん制発言や、突発的な地政学リスクのヘッドラインなど、為替以外のニュースで相場が振らされる可能性もあるため、「想定外の一撃」に備えた資金管理とポジションサイズの調整が重要になってきます。

☑️ 投資判断における留意点
イベントドリブンな相場では、「全部取りに行く」ほどリスクが高まります。今日は、
・どの水準を背にポジションを構築するのか(152.70円割れか、154.20円超えか)
・どの時間帯で勝負するのか(議事録直後か、30分~1時間後の落ち着いた局面か)
・1回のトレードで許容できる損失幅をどこに置くのか
といったルールをあらかじめ決めた上で、「条件が揃ったときだけ参戦する」くらいのスタンスがちょうど良いと思います。ノーポジで様子を見るという選択肢も含め、自分のリスク許容度に合ったトレードを心掛けていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。