おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日までの急反発の流れを引き継ぎつつも、157円台手前で伸び悩む展開でした。衆院選での与党優勢観測や「強いドル」志向の発言が意識される一方、日米当局によるレートチェックや為替介入への警戒感もくすぶっており、上値を追い切れないもどかしい相場が続いています。今日は週末を前に、日銀審議委員の発言や米指標をきっかけに、157円台をしっかり固めに行けるのか、それとも一度息を入れるのかを見極めたい一日ですね😌(公開時刻:08:43/日本時間)
昨日の振り返り
昨日(2月5日)のドル円は、東京市場を中心にじり高基調が続き、海外時間で一時157.30円台まで上昇するなど、全体としてはドル高・円安方向に振れた一日でした。衆院選で自民党が単独過半数を確保するとの見方から、将来的な財政規律の緩みを懸念した円売りが根強く、「高市政権下での積極財政継続」というストーリーが引き続き意識されています。
一方で、日米当局によるレートチェック実施が取り沙汰された直後ということもあり、157円台乗せからさらに上を追う動きには慎重さが目立ちました。米側では、ベセント米財務長官の「強いドル政策を支持する」との発言が改めて伝わり、ドルの下支え要因となる一方、いつ為替介入が入ってもおかしくないという警戒感が、上値を重くする構図が続いています。
日足ベースでは、始値156.812円、高値157.337円、安値156.526円、終値157.024円と、前日終値から約0.2円のドル高・円安で引けました。下値は156円台半ばでしっかりと支えられつつ、157円台の壁を何度も試しに行った一日だったと言えます。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2月5日 | 156.812 | 157.337 | 156.526 | 157.024 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、前日のNY市場で156円後半まで水準を切り上げていた流れを引き継ぎ、序盤から156.80円前後で堅調にスタートしました。朝方にかけては、衆院選で自民党が圧勝し、高市政権のもとで積極財政が続くとの見方が改めて意識され、財政悪化懸念を背景とした円売り・ドル買いが優勢に。午前9時の時点で156.90円台と、前日東京終値から約50銭のドル高・円安水準まで上昇しました。
もっとも、前週のレートチェックがまだ市場の記憶に新しいこともあり、157円ちょうどを前にした水準では利食い売りや介入警戒の戻り売りも断続的に観測されました。仲値にかけては輸入企業とみられる実需買いで一時157円手前まで上振れしたものの、その後は輸出筋の売りに押されて156.60円台まで小反落。午前後半から正午にかけては、156.70〜90円を中心とした比較的狭いレンジでのもみ合いとなりました。
午後に入ると、日経平均は上昇一服ながら底堅く推移し、国内金利も大きな動きは見られませんでした。為替市場では「衆院選での自民党大勝→積極財政加速」というストーリーが引き続き意識されつつも、日銀による金融正常化観測や日米当局の介入スタンスなど、強弱材料が交錯。5分足チャート上でも、156.70〜90円近辺に値動きが収れんする時間帯が長く、方向感に乏しい東京セッションとなりました。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢は156円台後半から参入。欧州株はまちまちだったものの、米金融政策の長期高金利観が根強いことに加え、ベセント米財務長官の「強いドル政策を支持する」との発言も意識され、ドル円は徐々に上値を試す展開となりました。17時台以降は157円ちょうどを挟んでじり高が続き、欧州後場には157.20円台まで日中高値を更新しています。
NY時間序盤では、前日に発表されたADP雇用統計やISM非製造業指数の結果が総じて堅調だったこともあり、米長期金利は高止まり。対ユーロやポンドでのドル買いが継続したことから、ドル円も157.30円台までじり高となりました。ただし、前週のレートチェック実施後ということもあり、157円台後半から上は「いつ当局が動いてもおかしくない水準」とみなされ、短期筋は積極的な上値追いを控えるムードが強く、157.30円台がこの日の高値となりました。
その後のNY時間後半は、週末を前にしたポジション調整売りや、米株の上値の重さを背景としたリスクオフ気味のフローも相まって、157円台前半から156円台後半へと押し戻される場面もありました。しかし、156.50円近辺では押し目買いも厚く、結局157.02円前後まで戻してクローズ。5分足ベースでは157円台前半と156円台後半の間で上下にブレながらも、終わってみれば高値圏を維持した一日だったと言えます。
今日の注目材料
| 時間(日本) | 通貨 | 内容 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 🇯🇵 | 増・日銀審議委員の発言 | ⚡⚡⚡ | — | — |
| 未定 | 🇯🇵 | 増・日銀審議委員の記者会見 | ⚡⚡⚡ | — | — |
| 24:00 | 🇺🇸 | ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】 | ⚡⚡ | 56.4 | 55.0 |
| 26:00 | 🇺🇸 | ジェファーソンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | — | — |
今日は東京時間で増日銀審議委員の講演と記者会見が予定されており、足元の円安・物価情勢をどう評価するかに注目が集まります。特に、マイナス金利解除後の追加利上げの可能性や、国債買入れの減額ペースについて踏み込んだ発言があれば、円買い方向に反応しやすい局面です。一方で、「当面は現状の金融緩和を維持」といった従来通りのトーンにとどまるようであれば、市場はむしろ安心感から円売りで反応する余地もあります。
米国では、NY時間のミシガン大学消費者信頼感指数とジェファーソンFRB副議長の発言が控えています。ミシガン指数は家計のインフレ期待ともリンクしているため、予想を大きく上回るようなら米長期金利の切り返しとドル買いにつながりやすい指標です。ただし、今日はこれら単体というより、週明け以降に控える重要イベント(米雇用統計やFOMC参加者発言、米財政協議など)をにらんだポジション調整の一環として捉えられそうで、「指標が全て」という一日にはなりにくい印象です。
今日の見通し
今日のドル円は、157円台手前の高値圏を維持しつつ、日銀審議委員発言や米消費者マインド指標をきっかけに、157円台を上抜けてさらに水準を切り上げられるか、それとも介入警戒感から再び156円台へ押し戻されるかの綱引きとなりそうです。衆院選での与党優勢観測や「高市政権による積極財政継続」といった日本固有の要因に加え、米国側では高金利長期化観測と財政赤字拡大懸念が同時に意識されており、為替市場全体がややボラティリティの高い局面にある点には注意が必要です。
ファンダメンタルズ分析
日本側では、増審議委員の発言が短期的な注目材料になりますが、その背景には「日銀はどこまで金利正常化を進めるのか」という大きなテーマがあります。物価は総じて落ち着きつつあるものの、サービス価格や賃金の一部では粘着性が残っており、2%目標の「持続性」をどう評価するかによって、今後の追加利上げや国債買入れ減額のペースが変わってきます。市場は現時点で「日銀は急がない」と見ていますが、インフレ観測が再燃すれば、急速な円高・金利上昇を警戒する必要がある点は変わりません。
一方の米国では、先日のADP雇用統計やISM非製造業景況指数が総じて「景気減速はしているが、リセッションには至っていない」程度の印象にとどまったことで、市場は「年内利下げはするが、急がない」というFRBのメッセージを再確認した形になりました。今後は、ミシガン指数や来週の米雇用統計を通じて、家計のインフレ期待や労働需給のバランスがどこまで緩むかが焦点となります。これに、米財政赤字や政府債務上限問題、政府機関閉鎖リスクなどの政治要因が絡み合うことで、米長期金利とドルの方向感が揺れ動きやすい状況が続きそうです。
足元では、衆院選での自民優勢観測を背景とした「日本発の円安圧力」と、日米当局によるレートチェック・為替介入の警戒感がせめぎ合っており、その上に米金利とリスク資産の動きが上乗せされる形になっています。イラン情勢など中東の地政学リスクや、原油価格の変動もリスクオフ・オンのきっかけになり得るため、『イベントだけでなく、相場全体のセンチメント』を意識したい局面です。
テクニカル分析

日足チャートを見ると、前週にかけて152円台まで急落した後、今週に入ってからはV字回復気味に水準を切り上げ、昨日は157円台を何度も試す形で高値圏での持ち合いとなっています。ローソク足は3日連続の陽線基調で、下ヒゲも比較的短く、「押し目は買われやすいが、157円台には厚めの売りが控えている」状況がうかがえます。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線はおおよそ155円台後半で右肩上がりを維持しており、その下の75日線(155円台前半近辺)も上向き、200日線(150円台前半)は長期上昇トレンドを示唆しています。3本とも上向きで短期線が中長期線の上に位置する「順ザヤ」の構図は変わらず、中長期的には依然としてドル高・円安トレンドが継続していると評価できます。一方で、現在のレートは25日線からやや上方に乖離しており、高値警戒から一時的なスピード調整が入りやすい水準でもあります。
☁ 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が厚めの雲の上に位置し、遅行スパンも実線の上側にあるとみられることから、中期的な上昇トレンドは維持されています。基準線・転換線はともに上向きながら、現在値はやや上側に位置しており、156円台前半〜半ばにかけてのゾーンが「押し目候補」として意識されやすいポイントです。逆に言えば、このゾーンを明確に下抜けるようだと、いったん調整色が強まりやすい配置とも言えます。
📊 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDは依然としてゼロラインのやや下側(マイナス圏)に位置していますが、直近ではヒストグラムのマイナス幅が縮小しつつあり、売り優勢だったモメンタムが落ち着きつつあることを示唆しています。今後、MACD線がシグナル線との乖離を縮めながら上向きを強め、ゴールデンクロスに向かうようなら、「急落後の調整局面から上昇トレンド再開」のシグナルとして意識される場面もありそうです。逆に、再び乖離が拡大してマイナス幅が広がるようだと、高値圏でのダブルトップ形成に注意が必要です。
総合すると、テクニカル面では「中長期は上昇トレンド継続、短期的には157円を挟んだ攻防」という構図です。上値は157.30円前後、下値は156.40〜50円近辺が意識されやすく、このレンジをどちらに抜けるかが次のトレンドの手掛かりになりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、増審議委員の発言が想定よりハト派的で、「当面は緩和的な金融環境を維持」「追加利上げには慎重」といったトーンが強まるケースを想定します。これにより、日本側の金利上昇観測がやや後退し、衆院選での自民優勢観測や積極財政期待と合わせて、円売り圧力が再燃。加えて、ミシガン指数が予想以上に堅調、もしくはジェファーソン副議長がインフレ警戒を強調するようであれば、米金利の下支えとなり、ドル全面高の流れの中でドル円も157.50円方向を試す展開が考えられます。
この場合、東京〜欧州時間で156.80〜157.20円のレンジを固めながら上値を試し、NY時間にかけて157.30円の上値抵抗を明確にブレイクできるかが焦点となります。157.50円を上抜け、日足終値ベースで157円台半ばを維持してくるようなら、160円台を視野に入れた再上昇シナリオが意識されやすくなってきます。ただし、このゾーンでは再度のレートチェックや介入観測が強まりやすいため、ストップ狩りを伴う乱高下にも要注意です。
↘ 下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、増審議委員が物価・賃金の持続性に前向きな評価を示し、「必要なら追加的な利上げも排除しない」といったタカ派寄りのメッセージを発するケースや、ミシガン指数が弱く、消費マインドやインフレ期待の鈍化が意識されるケースを想定します。この場合、日米金利差縮小観測とリスクオフムードが重なり、157円台手前から一転してポジション調整の円買い・ドル売りが強まりやすくなります。
具体的には、156.80円を明確に割り込むとテクニカルな売りが出やすく、156.40〜50円のサポートを試す展開が想定されます。ここを下抜けると、25日移動平均線の位置する156.00〜156.10円近辺が次の攻防ラインとなり、割り込めば再び155円台半ば〜後半までの調整も視野に入ってきます。週明け以降の米雇用統計を前に、一度ポジションを軽くしておこうという思惑が重なれば、下方向へのボラティリティが高まりやすい点には注意しておきたいところです。
時間帯別の展開予想
🕙 東京時間
東京時間は、午前の増審議委員の発言・会見を軸にした相場展開がメインテーマになりそうです。それまでは157円ちょうどを挟んだこう着が続きやすい一方、発言内容によっては短時間で50〜70銭程度の振れ幅が出る可能性があります。日経平均や長期金利の動きも円の方向性に影響しやすいため、株・金利と合わせてチェックしておきたいところです。
🕔 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、東京で形成されたレンジを引き継ぎつつ、ロンドン勢が「週末&米イベント前」のポジションを調整する時間帯となります。欧州株や債券の動向、原油価格、中東情勢などを背景に、一時的なリスクオン・オフの揺れが生じる可能性もありますが、本番はやはりNY時間のミシガン指数とジェファーソン副議長の発言です。指標結果が予想から大きく乖離した場合、米金利と株式市場の反応を通じてドル円が一方向に走るリスクもあるため、NY入り前後はポジションサイズと逆指値の置き方に一段の注意が必要です。
今日の予想レンジ
↕️ 予想レンジ:156.00円〜157.80円
高値圏に位置しつつも、イベントと介入警戒が交錯する環境を踏まえ、今日はやや広めに156.00円〜157.80円のレンジを想定します。東京時間は157円台前後での持ち合い、欧州〜NY時間で指標や要人発言をきっかけにレンジの上下どちらかを試すイメージです。レンジ中央付近での中途半端な追いかけよりも、「上抜け」「下抜け」を見極めてからのエントリーを意識したいところです。
🔁 上値抵抗線:157.30円、157.80円
上方向では、まず昨日の高値圏と重なる157.30円前後が最初のレジスタンスです。この水準には短期筋の利益確定売りやオプション関連の売りが集まりやすく、一度で抜け切るには材料が不足しがちです。その上では、介入警戒感が強まりやすい157.80円近辺が次の節目。ここを終値ベースでしっかり上抜けてくれば、160円方向を見据えた再上昇トレンドが意識されやすくなります。
🔁 下値支持線:156.40円、156.00円
下方向では、まず156.40〜50円近辺が直近のサポートとして重要です。ここは5分足ベースで押し目買いが入りやすかったゾーンであり、25日移動平均線にも近いことから、テクニカルな買いが意識されやすい水準です。これを明確に割り込んだ場合、次は156.00円前後が攻防ラインとなり、割り込めば155円台半ばまでの調整も視野に入ってきます。このゾーンまで下げた場合は、レートチェックや介入観測の後退を受けた「安心感からのドル買い戻し」が出やすい一方、下げ止まりが確認できないと、再び152〜153円台への逆戻りリスクも頭に入れておく必要があります。
🚨 ブレイクアウト条件
上方向へのブレイク条件としては、増審議委員の発言が予想以上にハト派寄りとなり、日銀の追加利上げ観測が後退することに加え、ミシガン指数が強めに出て米金利が上昇する、といった「円売り+ドル買い」が同時に作用するケースが考えられます。逆に下方向へのブレイク条件としては、日銀が正常化に前向きなスタンスを示したり、ミシガン指数の弱さやジェファーソン副議長のハト派発言をきっかけに、米金利が低下に転じるケースが挙げられます。いずれの場合も、ヘッドライン後の最初の数本の5分足だけで飛び乗るのではなく、ノイズを見極める「一呼吸置く」意識が大切です。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、日銀審議委員の発言や米指標に加え、衆院選の情勢報道や米政府の財政協議、イラン情勢など、為替とは一見関係の薄そうなニュースが急に相場を動かすリスクがあります。特に、再度のレートチェックや為替介入が入る場合、数分のうちに1円以上動くこともあり得るため、ロットサイズを抑える・ストップロスを必ず入れるといった基本的なリスク管理を徹底したいところです。また、流動性が低下しやすいNY時間後半〜早朝の時間帯は、スプレッド拡大や約定の滑りにも注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
高値圏でボラティリティが高まりやすい局面では、「全部取りに行こう」と欲張るほど、かえって振り回されやすくなります。今日は、どのシナリオをメインに想定するのか(上昇 or 下落)、どの水準を背にエントリー・撤退するのか(157.30円か、156.40円か)を事前に決めておき、その条件に合致したときだけポジションを取るくらいの割り切りが有効です。「入らない」という選択肢も含めて、自分のルールを守れるかどうかが、最終的なパフォーマンスを大きく左右してきます。
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