【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月3日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月3日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。先週後半にかけて159円台から一気に152円台まで売り込まれたドル円ですが、この2営業日で155円台までかなり戻してきました。昨日は、日銀のタカ派寄りの「主な意見」と国内株安が円買い材料となる一方で、次期FRB議長にウォーシュ元理事が指名されたことや、米ISM製造業指数の強い結果がドル買いを支えるなど、日米の材料が綱引きを続けた一日でしたね😌(公開時刻:07:38/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、東京早朝から155円台前半まで買われたあと、日銀決定会合の「主な意見」がタカ派寄りと受け止められたことや、日経平均の急反落が重なり、154円台後半まで押し戻されるなど、日中は強弱材料が交錯する展開となりました。

欧州時間に入ると、154円台後半を中心に方向感の乏しい値動きが続きましたが、NY時間の序盤には、日本の衆院選で与党優勢との観測や、高市首相の「外為特会はホクホク」「輸出産業には大チャンス」といった発言が円安容認と受け止められたこともあり、円売りが再び優勢に。加えて、FRBの次期議長にタカ派寄りとされるウォーシュ元理事が正式指名されたことで、ドル買いが意識される場面も目立ちました。

日本時間深夜0時に発表された1月のISM製造業景況指数は52.6と、市場予想の48.5を大きく上回り、約1年ぶりに50超の「景気拡大」圏へ回復。新規受注や生産、雇用の各指数も総じて強く、米景気の底堅さが改めて意識されたことで米長期金利が上昇し、ドル円も155円台後半まで上値を伸ばしました。米景気の底堅さとインフレ再燃懸念が同時に意識される中、NYクローズにかけても155円台半ばを維持して取引を終了しています。

結果として、昨日のドル円は始値154.846円、高値155.785円、安値154.548円、終値155.590円と、日足ベースではおよそ1.2円の値幅をともなう続伸。先週のレートチェック観測と急落局面からの戻り基調を引き継ぎつつも、155円台半ばより上では介入警戒感も意識される、やや上値の重い展開だったと言えます。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月2日 154.846 155.785 154.548 155.590

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

2月2日の東京時間のドル円は、早朝から155円台前半〜半ばでのスタート。前週末にトランプ大統領がFRBの次期議長にウォーシュ元理事を指名したことが伝わっており、「タカ派寄りの新議長の下で利下げペースが鈍るのでは」との思惑から、ドル買い・円売りが優勢な地合いが続きました。そこに、高市首相の「外為特会はホクホク」「輸出産業には大チャンス」といった発言が円安容認と受け止められたことも重なり、午前中には一時155.50円近辺まで上昇しました。

もっとも、朝方に公表された日銀決定会合の「主な意見」が、今後の利上げや政策修正に前向きなタカ派寄りの内容だったと評価されると、155円台半ばからは戻り売りも増加。加えて、日経平均が前場にかけて大幅高となったあと、午後には一転して急反落したことでリスクオフの円買いも入り、東京クローズにかけては154.80円前後まで押し戻される「上に行って来い」の値動きとなりました。

欧州・NY時間

欧州時間入り後のドル円は、154円台後半〜155円ちょうど近辺で小動き。東京でいったん材料を織り込んだこともあり、次の手掛かり待ちの様相が強い時間帯でした。米長期金利も大きくは動かず、155円台半ばでは介入警戒感が意識される一方、154円台後半では輸入筋などの押し目買いが入りやすく、方向感に欠ける展開が続きました。

NY時間の序盤は、衆院選での自民優勢観測を背景にした「積極財政→財政悪化懸念」による円売りや、ウォーシュ新議長のタカ派イメージを材料としたドル買いが意識され、ドル円は155円台前半で底堅く推移。その後、日本時間24時に発表されたISM製造業指数が52.6と予想を大きく上回る強い結果となると、米長期金利の上昇とともにドル買いが加速し、一時155.70円台後半まで日中高値を更新しました。米景気の底堅さが確認されたことで、NYクローズにかけても155円台半ばを維持して取引を終えています。

今日の注目材料

✅ 2月3日(火)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
23:40 🇺🇸 ボウマンFRB副議長の発言 ⚡⚡ - -

本日は経済指標の予定は乏しく、イベントとしてはボウマンFRB副議長の発言が控えている程度です。もっとも、発言時刻がNY後場の遅い時間帯であることや、すでにウォーシュ新議長のタカ派イメージや昨日の強いISM指標を織り込みつつあることを踏まえると、よほどサプライズの強い内容でない限り、単独で相場のトレンドを転換させるほどのインパクトは限定的と見ておくのが妥当でしょう。

今日の見通し

今日のドル円は、先週の急落後に155円台まで戻した「自律反発局面」の中で、ウォーシュ新議長就任によるFRBのスタンス変化や、今週末に控える米雇用統計を見据えたポジション調整が交錯する展開になりそうです。155円台半ばより上では介入警戒感とレートチェックの記憶が上値を抑える一方、154円台後半~155円ちょうどにかけては押し目買い意欲も根強く、基本的には「高値圏レンジの中で次の材料待ち」というイメージを持っています。

ファンダメンタルズ分析

米国側では、ウォーシュ新議長の下でのFRB政策運営が焦点です。タカ派寄りとされる人物が議長に就いたことで、「利下げペースはより慎重になるのではないか」という見方が強まり、ドル全体の下支え要因になっています。加えて、1月のISM製造業指数が1年ぶりに50を上回るなど、米景気指標には底堅さが見られ、年初に高まっていた「早期・大幅利下げ」観測はだいぶ後退しました。

一方で、米国では依然として政府閉鎖リスクや財政赤字の拡大問題が燻っています。足元では政府閉鎖回避に向けた調整が進んでいるものの、年内を通じて「財政と債務上限を巡る政治リスク」が再浮上する局面では、ドル売り・米金利低下を通じた調整が入りやすい点には注意が必要です。さらに、中東・イラン情勢の緊迫化リスクも残っており、原油や株式市場のボラティリティが高まる局面では、安全資産としての円買いが急に強まる可能性も頭の片隅に置いておきたいところです。

日本側では、日銀の「主な意見」にタカ派的な文言が増えたことで、中長期的にはマイナス金利解除や追加利上げへの期待がくすぶり続けていますが、今のところ具体的な時期やペースは不透明なままです。その一方で、政府・与党からは円安を容認するかのような発言も散見されており、市場では「基本線は緩和継続だが、あまりに急激な円安にはレートチェックや介入で対応」というスタンスが意識されています。このため、155円台後半〜156円方向では、「口先介入やレートチェック観測がいつ飛び出してもおかしくないゾーン」として警戒されやすい局面が続きそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足ベースでは、200日線(およそ149円後半)はしっかり右肩上がりを維持しており、中長期トレンドは依然として上向きです。その上に位置する75日線は155円前後で緩やかな上昇を続けており、直近の急落局面でも大きくは割り込まずに切り返してきました。一方、25日線は156円台前半にあり、先週の急落の影響でやや横ばい〜下向きに転じつつあります。現在レートは25日線のやや下、75日線のやや上に挟まれた位置にあり、「中期上昇トレンドの中での一時的な調整局面」にあると見ることができます。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は先週末に一時雲の中に潜り込んだものの、昨日の反発で再び雲の上限近辺まで戻してきた印象です。基準線と転換線はともに155円前後に位置しており、短期的なサポートとして意識されやすい水準です。遅行スパンも実線近辺に位置しており、ここからローソク足より上に抜けてくれば、テクニカル的には再度上昇トレンドが強まりやすい形になりますが、逆に雲の中へ押し戻されるようだと、調整が長引くシナリオも視野に入ってきます。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロラインのやや下で推移しており、中期的なモメンタムはまだ完全には回復していませんが、昨日の陽線でMACD線がシグナル線を下から上にクロスしつつある状況です。ヒストグラムもマイナス幅が縮小しており、「売られ過ぎからの戻り」が一段落し、ここから本格的な反発トレンドに移行できるかどうかの分岐点に差し掛かっているように見えます。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、ウォーシュ新議長のタカ派イメージと、ISMなどの強い米景気指標が引き続き意識され、「米景気は底堅く、利下げペースはあくまで緩やか」という見方が強まるケースを想定します。今週後半にかけて発表される雇用関連指標が総じて堅調であれば、米長期金利は下がりにくく、ドル円も155円台半ば〜156円台方向へと戻り試しの動きが続きやすいでしょう。また、衆院選で与党優勢が続き、「積極財政→財政悪化」への懸念が根強い場合には、円売り材料として意識される場面もありそうです。

この場合、155.80円前後の戻り高値ゾーンを上抜けると、テクニカルな買い戻しが加速しやすく、156円台前半〜半ばを試す展開も視野に入ります。ただし、156円台乗せから上では再びレートチェック観測や当局の口先牽制が強まりやすく、160円方向を一気に目指すというよりは、「介入警戒を意識しつつ、じり高で戻りを試す」イメージにとどまりそうです。

↘️ 下落シナリオ(確率55%・ややメイン)
下落シナリオでは、米景気指標に一服感が出たり、米国の財政・政治リスク(政府閉鎖問題やFRBの独立性を巡る不透明感)が意識されて米長期金利が低下するケースを想定します。また、中東・イラン情勢の緊迫化や株式市場の調整が重なれば、「リスクオフの円買い」としてドル円の戻りを上値から抑える要因となり得ます。さらに、155円台半ばより上の水準で日本当局からの牽制発言が強まった場合には、投機的なロングの手じまいが一気に出て、再び154円台方向へ押し戻される可能性も十分にあります。

この場合、まず155円ちょうど前後のサポートを割り込むかどうかが一つのポイントです。ここを下抜けると、基準線や雲の上限が重なる154円台後半〜半ばにかけてのゾーンを試す展開が想定され、仮に154.50円近辺でも下げ止まりが確認できないようであれば、「152円台まで急落した局面の安値を再度試す」展開への警戒感が高まるでしょう。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、前日の強いISM指標をある程度織り込んだ後とあって、155円台前半〜半ばでの持ち合いスタートを想定しています。日経平均や長期金利の動向に連動しやすい地合いが続くとみられ、株高・金利高なら155円台後半方向へのじり高、株安・金利低下なら155円割れを試すような押し目のイメージです。ただし、155円台後半では介入警戒感も意識されるため、東京時間だけで156円台を大きく抜けていくようなトレンドが出る可能性は高くないと見ています。

🕔 欧州・NY時間
欧州時間以降は、本格的に今週末の米雇用統計を見据えたポジション調整が進む時間帯です。欧州株や米株先物の動き、中東情勢関連のヘッドライン次第では、一時的にリスクオン・オフのフローが強まる場面もありそうです。NY時間入り後は目立った指標が乏しい一方で、米金利の動きがよりダイレクトにドル円に影響しやすく、米国債入札の需給や株式市場の方向性に神経質に反応しやすい地合いが続くとみています。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:154.80円〜156.60円
テクニカル的には、75日線や一目の基準線が位置する155円近辺が目先の軸となっており、その上下におよそ±1円ほどのレンジを想定しています。下側は154円台後半で押し目買いが入りやすい一方、上側は156円台前半〜半ばで介入警戒感が強まりやすく、大きな材料が出ない限り、このゾーンの中での往来相場がメインシナリオです。

🔼 上値抵抗線:156.00円、156.60円
最初のレジスタンスは、心理的な節目かつ直近戻り高値ゾーンに重なる156.00円前後です。ここをしっかり上抜けるには、米金利の上昇や株高といった「リスクオン+ドル高」のセットが必要になりそうです。その上では、25日移動平均線と意識されやすい156.60円近辺が次の抵抗帯で、このゾーンに近づくほど、レートチェック観測や当局の牽制発言が出やすくなる点には注意しておきたいところです。

🔽 下値支持線:155.00円、154.50円
下方向では、まず155.00円ちょうど前後が重要なサポートです。ここは一目の基準線や転換線、75日線が重なりやすい価格帯であり、テクニカル的な押し目買いが入りやすいゾーンと言えます。これを明確に割り込むと、次は154.50円近辺が注目されます。ここは先週の戻りの起点にも近く、日足ベースでこの水準を割り込んでくるようだと、「急落局面からの自律反発はいったん終了」とのムードが強まりやすくなります。

💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件としては、156.60円前後をNYクローズベースで明確に上抜け、25日線をしっかり回復することが一つの目安になります。この場合、158円方向への戻りを試す流れが再び意識されてきます。一方、下方向では154.50円を割り込み、日足で長い陰線を引くような形になると、「152円台まで急落した局面の安値を再度試す」展開への警戒感が高まるでしょう。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は目立った経済指標がないぶん、突発的なヘッドラインリスクに注意が必要です。具体的には、日米当局による為替コメントやレートチェック観測、中東情勢の悪化、米政府閉鎖問題や予算協議を巡る政治ニュースなどが挙げられます。これらが重なると、テクニカル水準を一気に飛び越えるようなストップロス巻き込みの値動きになりやすいため、普段以上にロットとロスカット水準の管理が重要になってきます。

☑️ 投資判断における留意点
先週の急落→今週の戻りという流れを踏まえると、いまは「順張りでどちらか一方向にポジションを積み上げる」というよりも、「レンジの端に引き付けてから小さめに売買する」フェーズと割り切った方が、資金管理の面では安全だと思います。特に、155円台後半〜156円台前半でのロング、あるいは154円台前半割れでの新規ショートなど、介入リスクやストップ狩りに巻き込まれやすい水準での無計画なエントリーは避けたいところです。

高値圏でボラティリティも高まりやすい局面だからこそ、「見送りもポジションの一つ」と割り切りつつ、自分の描いたシナリオと合致する場面だけを丁寧に取りにいきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。