【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月28日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月28日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京午前こそ154円台半ばまで戻したものの、欧州時間から一気にリスクオフのドル売りが強まり、NY終盤には152円台前半まで急落しました。米国の財政・政治リスクやトランプ大統領の「ドル安容認」と受け取られかねない発言が意識され、米国への信認不安が改めて表面化している印象です。今日は日本時間深夜にFOMCとパウエル議長会見を控えており、戻り売りとショートカバーが交錯しやすい一日になりそうですね😌(公開時刻:07:44/日本時間)。

昨日の振り返り

昨日のドル円は、前日までのレートチェック観測や為替介入への警戒感がくすぶるなか、東京時間ではやや落ち着きを取り戻したものの、欧州時間以降にかけては米国の政治・財政不安を背景としたドル売りが再燃し、NY時間にかけて一段と円高が進行しました。終値は152.165円と、前日の154円台から一気に水準を切り下げています。

日足ベースでは、始値154.135円、高値154.876円、安値152.094円、終値152.165円と大陰線を形成。日中の値幅は2.7円超と、今年に入ってからでも目立つ大きさとなりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月27日 154.135 154.876 152.094 152.165

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、前日のNYクローズ直後に152円台まで下落したあと、週明けの窓開け下落をいったん埋める動きが一服した状態からスタート。154.13円近辺で取引を始めると、前場は前日の急落に対するショートカバーや実需のドル買いが入り、じりじりと上値を試す展開が続きました。日経平均株価が後場にかけて420円超高と堅調に推移したこともあり、リスクオフムードがやや後退したことがドル円を下支えしました。

後場にかけては、前日のレートチェック観測から直ちに本格介入へ発展する可能性は高くないとの見方が広がり、全般のドル売りが一服したこともあって、ドル円は154.50円近辺まで本日高値を更新。5分足ベースでも、東京時間後半までは短期の移動平均線にサポートされながら、緩やかな右肩上がりを描いた一日でした。

欧州時間

欧州時間入り後も当初はじり高基調が続き、ロンドン勢参入後には一時154.80円台まで高値を更新しました。しかし、19時前後から突如として円買い・ドル売りが急速に強まり、わずかの時間で前日の安値ゾーンを割り込むと、153.20円近辺まで一気に下落。相場を動機づける目立ったニュースヘッドラインは確認されず、「レートチェック後の介入警戒」「米国の政治・財政リスクを背景としたドル売り」など、ここまでの流れを増幅させるかたちでストップロスを巻き込んだとの見方が広がりました。

NY時間

NY時間に入ってもドル売りの流れは止まらず、ドル円は153円台前半で上値を重くしながらじりじりと水準を切り下げました。23時半ごろには、片山財務相が「米国と緊密に連携しながら、必要なら適切な対応を取る」と発言したと伝わり、前日のレートチェック報道とあわせて「日米協調介入も視野に入れたけん制」と受け止められたことで、円買い方向の思惑が一段と強まりました。

同時に、月末にかけて米連邦政府機関が再び閉鎖されるリスクや、FRBの次期議長人事を巡る不透明感、さらにパウエル議長に対する司法省の捜査報道などが意識され、「米国の統治能力への疑念」がドル売りを誘発しているとの指摘も増えました。

28日早朝には、トランプ大統領がインタビューで「ドルの水準は素晴らしい」「ドル安を特に懸念していない」と受け取れる発言を行ったと報じられ、為替市場では「政権として弱めのドルを容認している」との見方が一気に広がりました。これをきっかけにドル売りが加速し、ドル円は152円台前半まで一段安。日中安値152.094円をつけたのち、引けにかけては152.10円台での推移が続きました。

今日の注目材料

✅ 1月28日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
28:00 🇺🇸 FOMC政策金利&声明発表 ⚡⚡⚡⚡⚡ 3.75% 3.75%
28:30 🇺🇸 FRB議長パウエル氏 記者会見 ⚡⚡⚡⚡⚡ - -

今日は、日本時間早朝にFOMCの政策金利発表と声明、続いてパウエル議長会見が予定されています。市場は今回も政策金利据え置きをほぼ織り込んでおり、焦点は「最初の利下げ時期」と「その後のペース」に関するヒントがどこまで示されるか、そして足もとのドル安・金利低下に対してどれだけ牽制的なトーンが出るかに移っています。

今日の見通し

昨日の急落でドル円は、25日・75日移動平均線を一気に下抜け、一時152円割れを試すなど、短期的には「上昇トレンドから調整モード」へとギアチェンジした形になりました。今日はFOMCを控えてポジション調整が中心となりやすく、東京〜欧州時間は152〜153円台前半のレンジの中で、戻り売りとショートカバーが交錯する展開をメインシナリオと見ています。

ファンダメンタルズ分析

ここ数日のドル円急落の背景には、単なるテクニカルな調整だけでなく、「米国への信認低下」が意識されている点が重要です。月末の政府機関閉鎖(シャットダウン)リスクや、FRB議長人事を巡る政治的介入懸念、さらにはパウエル議長への捜査報道など、「米国のガバナンスへの不安」を材料にしたドル売りが報じられています。

加えて、トランプ大統領がドル安に対して強い懸念を示さず、むしろ輸出面でのメリットに言及する場面が続いていることで、「政権として弱めのドルを容認しているのではないか」という見方も市場に広がっています。こうした政治要因は、経済指標や金利差といった従来のファクターでは説明しきれないドル売り圧力として、しばらく相場の上値を抑える要因になりやすそうです。

一方で、地政学リスクとしてはイラン情勢が引き続き不安材料です。年初にかけては米軍とイランの対立激化から「中東で本格的な軍事衝突が起こるのではないか」という懸念が意識され、原油価格や安全資産に資金が流入する局面もありました。その後、外交ルートの動きや追加制裁で最悪の事態は回避されつつあるものの、依然として一発のミサイルや予期せぬ衝突がマーケットを大きく揺らしかねない状況に変わりはなく、リスクオフ局面では円買いが入りやすい地合いが続いています。

日本側では、先週の日銀会合と植田総裁会見を通じて、「物価目標の達成にはなお時間がかかる」「急激な正常化は想定しにくい」とのメッセージが改めて確認されましたが、その直後に行われたとみられるレートチェックと、日米が協調して為替動向を注視しているとの報道により、今後のドル円では「水準感」に対する警戒が一段と強まっています。実際、過去にもレートチェックののち数日〜数週間以内に為替介入が行われた事例があり、マーケットは介入のタイミングを慎重に探る展開となりそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足が長い上ヒゲと実体の大きい大陰線となり、25日移動平均線(およそ156円台後半)と75日線(155円台半ば)を一気に下抜けて、終値152.16円と雲の上限付近まで急落しています。これまで続いてきた「高値圏での持ち合い」から、一段下のゾーンへとレジームが切り替わった可能性に注意が必要です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日線と75日線はなお上向きではあるものの、現値がこれらを大きく下回って推移しているため、短期的には「移動平均線への戻り売り」が意識されやすい形状です。200日線(149円台後半)は依然として下にどっしり構えており、中長期トレンドが即座に下向きに転換したわけではありませんが、少なくとも直近数週間に限れば「上昇一服〜調整局面入り」と判断しておくのが無難でしょう。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が分厚い雲の上限付近まで一気に接近してきました。基準線・転換線はまだ上に位置していると考えられ、152円台前半〜151円台後半のゾーンは「雲と過去のサポートが重なりやすいエリア」として意識されます。このゾーンを維持できるかどうかが、調整局面が浅めで終わるのか、あるいは中期トレンドの本格転換につながるのかを占う上で重要なポイントとなりそうです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロライン上方から急速にシグナル線へ接近しており、ヒストグラムもマイナス方向への拡大が目立ち始めています。すでにデッドクロスが発生している、もしくは発生直前の状態とみられ、高値圏からの下方モメンタムが強まっているサインと解釈できます。短期的には戻り局面でも上値を追いづらく、レジスタンスに引きつけて売り場を探す参加者が増えやすい局面と言えるでしょう。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、FOMCの声明およびパウエル議長会見が「早期利下げ観測をけん制するタカ派寄り」の内容となるケースを想定します。具体的には、インフレの鈍化を認めつつも「しばらくは制約的な政策スタンスを維持する」「市場が織り込むほどの早い利下げは適切でない」といったメッセージが繰り返されれば、米長期金利の下げ止まりとともにドル買い戻しが入りやすくなります。

この場合、ドル円は152円台前半からじりじりと水準を切り上げ、153円ちょうど〜153.50円近辺を試す展開が考えられます。さらに、政治リスクを巡るニュースが落ち着き、米国の信認に対する過度な不安が後退してくれば、154円台前半への戻りを試す局面も想定されますが、25日線・75日線が控える155円台は当面重い戻り売りゾーンとなりそうです。

↘️ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、FOMCが「早期利下げに前向き」と解釈されるようなハト派寄りのメッセージを発し、米長期金利の一段の低下とともにドル売りが継続するケースを想定します。パウエル議長が経済・インフレ見通しに慎重な見方を示しつつ、金融条件の引き締まりを懸念するような発言を行った場合には、米景気減速と金融緩和期待の両面からドル売りが加速しやすくなります。

この場合、152円ちょうどのサポートを割り込むと、151円台後半〜151.50円近辺までの下押しを試す展開も視野に入ります。ここは一目均衡表の雲の上限と過去の押し目水準が重なりやすいエリアでもあり、介入警戒感も相まっていったんは買い戻しが入りやすいゾーンですが、そこをも明確に割り込むようだと、中期的には150円台後半〜149円台方向への調整余地も意識されてきます。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:151.50円〜153.80円
FOMCとパウエル会見を控えていることから、東京〜欧州時間はおおむね152円台前半を中心としたレンジ取引が想定されます。上値では153.50〜153.80円近辺が戻り売りの目安、下値では151.50円前後が一旦のサポート候補として意識されやすいでしょう。指標・イベント直後は一時的な「行って来い」にも注意しながら、レンジ上下の節目にできるだけ引きつけてからエントリーを検討したいところです。

⚠️ 注意すべきリスク要因
FOMC関連ヘッドラインに加えて、米政府機関閉鎖問題やFRB議長人事、イランを巡る中東情勢など、ドル円には複数のリスク要因が同時にのしかかっています。また、最近のレートチェック報道や財務相発言からは、「日米協調で急激な円安・ドル安にブレーキをかける姿勢」も読み取れ、一定の水準に達した場合には介入観測が突然高まる可能性もあります。こうしたイベント・ヘッドラインリスクを踏まえ、ポジションサイズと損切りラインの管理をいつも以上に意識したい局面です。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。