【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月23日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月23日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日銀会合初日と米PCEデフレーターなど一連の米指標をこなしながらも、終始158円台を維持する比較的落ち着いた値動きとなりました。日銀の政策発表と植田総裁会見を翌日に控えていたこともあり、上値追いも下値崩れも限定的な「イベント待ち」の一日だった印象です。今日は日銀会合2日目と政策金利・展望レポート、そして植田総裁会見が控えており、東京時間から円買い方向への一時的なボラが出やすい地合いです。週末金曜ということもありますので、ポジションサイズはやや抑えつつ、シナリオを絞って相場に向き合っていきましょう😌(公開時刻:08:18/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、日銀金融政策決定会合(1日目)を意識した様子見ムードのなか、東京時間では買い戻し優勢、NY時間では米インフレ指標を無難に通過したあとの利食い売りが重なり、高値圏で上下しながらも、結果的には小幅高で引ける展開となりました。日中の値幅はおよそ0.7円と、前日のグリーンランド問題をきっかけとした荒い値動きに比べれば落ち着いた一日でしたが、158円台後半では戻り売り、158円ちょうど付近では押し目買いが入りやすく、高値圏での持ち合いという色合いが強かったと言えます。

22時30分に発表された米新規失業保険申請件数は、市場予想の21.0万件前後に対して、結果は前回(19.8万件)と同程度の20.0万件にとどまり、予想より強め(失業が少ない方向)の内容となりました。同時に公表された第3四半期GDP【改定値】と個人消費【改定値】は市場予想4.3%に対して4.4%、24時に発表されたPCEデフレーターとコアPCEは市場予想と同じ結果となり、「インフレ鈍化は続いているが、利下げを急がせるほどの急ブレーキではない」と受け止められ、ドル円相場への影響は限定的でした。

指標発表直後のドル円は、失業保険とPCEが概ね無難な結果となったことを受けて一時的にドル買いが優勢となり、158.80円台までじり高。しかしその後は米長期金利が大きく上昇しなかったことや、週末を前にしたポジション調整・日銀会合2日目への警戒もあって、上値を追う勢いは続かず、NY後半にかけては158.30円前後へと水準を切り下げてクローズしています。5分足チャートを見ても、22時30分と24時の指標時にそれぞれ20〜30銭程度のスパイクはあったものの、最終的には158円台前半へ収れんしており、「材料をこなしつつもトレンドレスに高値圏を維持した一日だった」と整理できそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月22日 158.239 158.894 158.179 158.336

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

1月22日の東京時間のドル円は、158.23円前後と前日NY終値付近で取引をスタートしました。前日の欧米時間では、グリーンランド問題を巡る米欧の緊張感がやや後退したことを背景にドル買い戻しが優勢となった一方、日銀会合初日を翌日に控えていたこともあり、「円売りポジションを持ち過ぎたくない」という慎重なムードが残っていました。そのため、東京早朝は158円前後でのもみ合いスタートとなっています。

仲値にかけては、実需のドル買いフローが意識され、158.40円台までじり高に推移。日経平均株価が底堅く推移したこともあって、リスクオフに傾くような雰囲気は限定的でした。一方で、日銀会合のヘッドラインリスクや翌日の政策発表を控え、新規にドルロングを積み増す動きはやや慎重となり、158.50円台では戻り売りも散見されました。午前〜お昼にかけては、5分足ベースで158.20〜158.60円のレンジに収まる、方向感に乏しい展開が続いています。

午後に入ると、海外勢の一部が日銀会合と米PCEを前にポジションを調整する動きが強まり、短期筋のストップ買いを巻き込みながら一時158.80円台まで上昇。直近高値を更新したことで、テクニカル的な追随買いも入ったものの、158.90円に迫る水準ではさすがに上値が重くなり、日銀イベントや米インフレ指標を前にした利食い売りが優勢となりました。東京終盤には158.60円前後へとやや押し戻され、欧州時間へバトンを渡しています。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ドル円は158.60円前後で取引を再開しました。ロンドン勢の参入直後は、前日から続くドル買い基調を引き継ぐかたちで158.80円台まで再び上昇したものの、158.90円近辺では戻り売りが厚く、節目の159円を前に上値は抑えられました。日銀会合2日目を翌日に控え、「もしタカ派サプライズが出れば円ショートが一気に巻き戻される」との警戒感から、欧州勢はむしろ高値からの売りでポジションを軽くする動きが目立っています。

NY時間に入ると、まず22時30分の新規失業保険申請件数・GDP【改定値】・個人消費【改定値】に注目が集まりました。結果はいずれも「予想と大きな乖離なし」、失業保険は予想よりやや強め、GDPと個人消費は速報値どおりという内容で、サプライズは限定的。発表直後、ドル円は一瞬158.80円台まで持ち上がりましたが、米長期金利の反応も小さかったことから、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げる展開となりました。

続く24時のPCEデフレーター/コアPCEも、市場予想通り〜ごくわずかなブレにとどまり、「インフレ鈍化は進んでいるが、利下げを急がせるほどではない」というコンセンサスを大きく変えるものではありませんでした。このため、指標を材料にしたトレンド相場というよりは、「イベントを無難に通過したことによるポジション調整」が中心となり、NY後半にかけては158.30円前後まで水準を切り下げて取引を終了しています。最終的には、始値158.239円、高値158.894円、安値158.179円、終値158.336円と、上ヒゲを伴う小陽線で日足を確定しました。

今日の注目材料

✅ 1月23日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
正午頃 🇯🇵 日銀金融政策決定会合 政策金利発表 ⚡⚡⚡⚡⚡ 0.75% 0.75%
正午頃 🇯🇵 日銀「経済・物価情勢の展望」公表 ⚡⚡⚡⚡⚡ - -
15:30 🇯🇵 植田日銀総裁 記者会見 ⚡⚡⚡⚡⚡ - -
23:45 🇺🇸 製造業PMI【速報値】 ⚡⚡ 51.8 52.0

今日の最大の焦点は、言うまでもなく日銀金融政策決定会合(2日目)です。市場コンセンサスは政策金利0.75%の据え置きですが、「展望レポートでの物価・成長見通しの上方修正」や「将来の追加利上げ・バランスシート縮小に関する示唆」がどの程度タカ派寄りになるかによって、円の反応は大きく変わってきます。特に、実質金利のマイナス幅縮小に踏み込むようなメッセージがにじんだ場合には、一時的に円買いが急加速する可能性も否定できません。

午後の植田総裁会見では、「追加利上げの条件」や「為替の水準に対する見解」、そして「グリーンランド問題を含む海外リスクが日本経済に与える影響の評価」などが注目ポイントになりそうです。記者からタカ派な質問が相次ぎ、総裁の回答が市場にタカ派的と映れば、会見中にドル円が1円近く上下する場面もあり得ます。一方で、総じて慎重なトーンが維持されれば、イベント通過をきっかけに円売り・ドル買いが再開し、高値更新トライに向かう可能性もあります。

NY時間の23:45には米製造業PMI【速報値】が公表されます。市場予想は52.0と、前回51.8からの小幅な改善が見込まれていますが、足もとの製造業は在庫調整や外需の鈍化が続いており、強いサプライズは出にくいとの見方が一般的です。とはいえ、もし50割れのような弱い数字となれば、米景気減速懸念からドル売り・株安に振れやすく、日中のイベントで動いたポジションに対して「追い打ち」がかかる可能性もあるため、週末クローズ前の値動きには十分注意したいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、東京時間に日銀イベントが集中していることから、アジア時間帯からボラティリティが高まりやすい一日となりそうです。政策内容・展望レポート・会見のトーンが総じて「現状維持・慎重姿勢」にとどまれば、円安方向への安心感から158円台後半〜159円台方向を試す動きが想定される一方、想定以上にタカ派なメッセージがにじんだ場合には、157円台まで一時的に円買いが進むシナリオも考えられます。NY時間の米PMIはイベントとしてのインパクトこそ限定的ですが、日銀イベントで動いたあとの「最終調整の一押し」として意識される局面になりそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、日銀が緩和スタンスを維持しているとはいえ、物価・賃金の基調は徐々に上向いており、「いつゼロ金利〜プラス金利への道筋を明確にするか」が焦点になりつつあります。もし展望レポートで先行きの物価見通しが引き上げられ、将来の利上げに含みを持たせるような表現が増えれば、「超緩和の出口」が改めて意識され、債券・為替ともに円買い・金利上昇方向の反応が強まりやすくなります。ただ、世界的な景気減速懸念やグリーンランド問題をはじめとする外部リスクを踏まえると、日銀が急いでタカ派に転じる可能性は高くなく、「口先での地ならし」にとどまるとの見方が現時点のメインシナリオです。

米国側では、昨日公表されたPCEが予想通りだったことで、「今年中に利下げサイクル入り」という大枠のストーリーは変わっていません。一方で、労働市場や個人消費はなお底堅く、FRBが市場の織り込むほど急ピッチで利下げを進めるかどうかには疑問符もつきます。したがって、米金利は「下がれば買われる」地合いが続きやすく、ドル円についても、日銀が大きくタカ派に傾かない限りは、高値圏での押し目買いスタンスが意識されやすい局面と言えそうです。

テクニカル分析

日足チャートを見ると、昨日のローソク足は上ヒゲを伴う小陽線で、高値158.894円、安値158.179円と比較的狭いレンジの中で推移しつつも、終値は158.336円と前日比で小幅に切り上がりました。158.90円近辺には明確な上値抵抗が意識されている一方、158円ちょうど〜前半では押し目買いが入りやすく、高値圏でのボックス相場を形成しているような形状です。イベント待ちで売り買いが交錯しているものの、トレンド自体はなお上向きと言えます。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は157円台前半で右肩上がりを維持しており、その下には75日線(おおよそ156円近辺)と200日線(149円台後半)が位置し、いずれも緩やかな上向きです。短期線が中長期線の上に位置する「順ザヤ」の状態が続いていることから、中長期的な上昇トレンドは依然として健在です。ただし、現水準は25日線からやや上に乖離しており、日銀イベントをきっかけに25日線近辺までのスピード調整が入ってもおかしくない距離感でもあります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が厚めの雲をしっかりと上抜けて推移しており、遅行スパンも実線の上に位置しているとみられることから、中期的な強気優勢は崩れていません。現状の価格帯は、転換線・基準線より上にありつつも、その距離は先週までに比べてやや縮まってきており、157円台後半〜157円台前半のゾーンは「一旦は押し目買いが入りやすいが、割り込むと加速しやすい」分岐点として意識されやすいエリアです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロライン上のプラス圏を維持しているものの、先週までの急伸局面に比べるとモメンタムはやや鈍化しています。MACD線とシグナル線の乖離は縮小傾向にあり、今日のイベントをきっかけにデッドクロス気味の動きが出れば、「高値圏での持ち合いから一段下のレンジへ移行するサイン」として意識される可能性があります。逆に、イベント後に上方向へモメンタムが再加速すれば、再び159円台〜160円方向を目指す上昇トレンドが意識されることになるでしょう。

これらを総合すると、短期的な下値めどとしては157.70円前後、その下では25日線付近の157.30円近辺が意識される一方、上値は158.90円〜159.00円が目先のレジスタンス帯となりやすく、日銀イベントをきっかけにこのレンジのどちら側へ抜けてくるかが、今後数週間のトレンドを占ううえで重要な分岐点になりそうです。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、日銀が政策金利とYCCの運用を現状維持とし、展望レポートでも物価見通しの上方修正が限定的にとどまるケースを想定します。植田総裁会見でも、「賃金と物価の好循環を確認するにはもう少し時間が必要」といった慎重トーンが前面に出れば、円買いに傾いていたポジションが巻き戻され、ドル円は158.50円台をしっかり上抜け、159.00円の心理的節目を試す展開が見込まれます。米製造業PMIが予想通り〜やや強めとなれば、米金利の下支え要因となり、159円台前半まで一段高となるシナリオも視野に入ります。

↘️ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、日銀が政策金利こそ据え置くものの、展望レポートでインフレ見通しをやや上方修正し、「次回以降の会合で追加の正常化議論が本格化する」と受け取られるようなメッセージを発するケースを想定します。植田総裁会見で、賃金動向や物価の基調に自信をにじませる発言が増えれば、「年内もう一段の利上げ」を織り込む円買いが進みやすく、ドル円は158円ちょうどを割り込み、157.70円のサポートを試す展開が考えられます。ここを割り込むと、25日線のある157.30円前後までの下押しも視野に入り、その水準でも買い支えが弱ければ、156円台後半まで一段の調整が広がる可能性も頭に入れておきたいところです。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、午前〜正午にかけての日銀声明・展望レポート公表、その後の植田総裁会見がメインイベントとなります。発表直後はアルゴリズム取引を中心に、わずかな文言の違いでも一気に上下1円近いスパイクが出る可能性があるため、指標の瞬間にポジションを大きく構えるのはリスクが高い局面です。むしろ、初動の一波動が落ち着き、マーケットが内容を咀嚼してからの「二波目」を狙う方が、リスク・リワードの面では優位になりやすいでしょう。

🕔 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、東京で形成された新たなレンジを引き継ぎつつ、ロンドン勢が日銀イベントの結果を受けたポジション調整に動く時間帯となります。日銀が想定内の内容にとどまった場合には、欧州時間で改めて高値・安値を試しに行く「おかわり」の動きが出やすく、NY時間の米製造業PMIはその方向性を補強するためのきっかけ程度とみておくのが無難です。逆に、日銀がサプライズ気味だった場合には、東京時間で大きく動いたあとの反動から、欧州時間で一旦半値戻しのような展開になる可能性も頭に入れておきましょう。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:157.30円〜159.50円
今日は日銀会合2日目というビッグイベントを控えているため、やや広めに157.30円〜159.50円のレンジを想定します。東京時間で上か下か一方向に大きく抜けた場合でも、欧州・NY時間での「戻り」や「追い打ち」が入る可能性が高く、レンジの真ん中付近でポジションを取るよりも、上下の節目にできるだけ引きつけてエントリーを検討する方が、リスク管理の面では有利になりやすい一日です。

🔁 上値抵抗線:158.90円、159.50円
上方向では、まず158.90円〜159.00円のゾーンが最初のレジスタンスとして意識されます。ここは昨日の高値と心理的節目が重なる水準であり、日銀がサプライズに欠ける内容だった場合でも、いったんは利食いや戻り売りが出やすいポイントとなりそうです。その上では、159.50円前後が次の上値目処として浮上し、この水準を日足ベースで明確に上抜けてくるようだと、160円方向への上値余地が一気に広がる可能性があります。

🔁 下値支持線:157.70円、157.30円
下方向では、まず157.70円前後が直近のサポートとして重要です。ここは一目均衡表のラインや短期の押し目候補が重なりやすい水準であり、日銀が想定通りの内容であれば、このゾーンでは押し目買いとショートカバーが入りやすいと考えられます。これを明確に割り込んだ場合には、25日移動平均線の位置する157.30円前後が次の下値目処となり、この水準を日足で割り込んでくるようだと、「高値圏の持ち合い終了→一段下のレンジへの移行」という評価が強まりやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は日銀・展望レポート・植田会見に加え、グリーンランド問題や米欧関係を巡るヘッドライン、そしてNY時間の米指標と、ニュースフローが非常に多くなりやすい一日です。特に、政策発表直後や会見中はスプレッドの拡大や約定の滑りが発生しやすく、指値・逆指値が想定外のレートで約定してしまうリスクが高まります。普段よりもロットを落とす、あるいは最も荒い時間帯はあえて見送るなど、「相場が落ち着いてから参加する」という選択肢も視野に入れておきたいところです。

☑️ 投資判断における留意点
ビッグイベントの日ほど、「ここで一発大きく獲りたい」という欲が出やすくなりますが、その裏側には「一度の判断ミスで大きく削られるリスク」も潜んでいます。エントリー前に、自分が許容できる損失額と損切りレートを具体的な数字で決めておくこと、そしてシナリオと異なる値動きになったときには躊躇なく撤退することが、長くマーケットに残るための最優先事項です。今日のようなボラティリティの高い日は、「勝ちに行く」というより「負けを小さく抑える」ことを第一に、冷静なトレードを心がけていきましょう。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。