おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、158円台前半〜後半の比較的狭いレンジの中で上下しながらも、底堅い値動きを維持する一日となりました。今夜はボウマンFRB副議長とジェファーソンFRB副議長の発言が予定されており、米金融政策の見通しにどの程度新しいヒントが出てくるかが注目ポイントです。それでは、昨日の振り返りと今日の見通しを整理していきましょう😌(公開時刻:08:30/日本時間)
昨日の振り返り
昨日のドル円は、前日までの円安基調を引き継ぎつつも、158円台前半〜後半のレンジ内での推移にとどまる一日となりました。始値は158.427円、高値は158.878円、安値は158.191円、終値は158.632円となり、値幅はおよそ70銭弱と、直近のボラティリティの中ではやや落ち着いた部類と言えます。大きなトレンドの転換というよりも、「高値圏での持ち合い・様子見」が続いた日でした。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1月15日 | 158.427 | 158.878 | 158.191 | 158.632 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、158.40円台でのスタート後、158.20円台を下値としながら、じりじりと水準を切り上げる展開となりました。日経平均をはじめとする日本株が堅調に推移したことや、円金利が低位で落ち着いていたことから、ドル円は押し目では実需・短期勢の買いが入りやすく、下押ししても158円ちょうど方向へ深く掘り込むような動きにはなりませんでした。
一方で、高値追いの動きもやや慎重でした。直近で159円台に乗せる場面が増える中、市場では日本の政治情勢や政府・日銀からの円安牽制発言がいつ出てきてもおかしくないとの警戒感がくすぶっており、158.80円方向では短期筋の利確売りも出やすい状況でした。結果として東京時間は、「158.20〜158.70円程度のレンジで下値を試しながらも、全体としては円安基調維持」という整理がしやすい値動きだったと言えます。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢の参入とともに158.50円前後でのもみ合いが続きました。欧州株式・債券市場では、米金融政策の方向性を見極めたいムードが強く、リスクオン・リスクオフいずれかに大きく傾くような材料は乏しい状態でしたが、ドルインデックスは底堅く推移し、ドル円も158円台半ばを維持しながら、上値・下値ともにジリジリと試す動きとなりました。
NY時間では、米金利の小幅な振れにあわせてドル円も上下しましたが、前日の消費者物価指数(CPI)発表後のポジション調整が一巡しつつあるなかで、「次の材料待ち」という色合いが強い一日でした。158.20円台では押し目買いが入りやすい一方、158.80円近辺では戻り売りも出やすく、高値圏でもみ合いながら最終的に158.632円でクローズ。週末や大型イベント前のような激しい値動きではなく、「トレンドの途上でいったん呼吸を整えた一日」といった印象が残りました。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25:00 | 🇺🇸 | ボウマンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | — | — |
| 29:30 | 🇺🇸 | ジェファーソンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | — | — |
今日1月16日は、NY時間の深夜帯にボウマンFRB副議長とジェファーソンFRB副議長の発言が予定されています。いずれも、今後の利下げペースやインフレ見通し、労働市場の評価などに関するメッセージが出てくる可能性があり、市場は「タカ派寄りか・ハト派寄りか」というトーンの差に敏感に反応しやすい時間帯です。特に、最近のCPIや雇用関連指標の結果を踏まえたうえで、「年内の利下げ回数や開始時期」に言及があるかどうかが注目されます。
もっとも、今日の値動きの材料はこれらの発言だけではありません。足もとでは、日本の政治情勢や政府・日銀による円安へのスタンス、欧州景気指標や中国経済の動向、中東・ウクライナ情勢をはじめとした地政学リスクなども、投資家心理を通じて円相場に影響を与えています。発言内容が無風に終わったとしても、週末や来週以降のイベントを意識したポジション調整が入りやすく、オセアニア・欧州・NYと時間帯ごとにマーケットのテーマが微妙に変わる可能性には注意しておきたいところです。
今日の見通し
今日のドル円は、昨日の158円台後半でのもみ合いを引き継ぎつつ、ボウマン副議長・ジェファーソン副議長の発言を控えた様子見が基本線になりそうです。東京〜欧州時間は、158円台前半〜後半を中心としたレンジ取引が続きやすく、NY時間にかけて米金利と株式市場の動きをにらみながら、159円方向を再び試すのか、それとも158円ちょうど近辺への調整が強まるのかが焦点になりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、日銀が依然として極めて緩和的な金融政策を続けているのに対し、FRBは「インフレとの戦いを続けつつも、利下げのタイミングを探る」といった微妙な局面にあります。直近の米物価指標は、大きなサプライズこそないものの、FRBが直ちに積極的な利下げに踏み切るほどの弱さも示していないため、市場の利下げ期待はやや行き過ぎを修正しつつある印象があります。その結果として、米長期金利は急低下から持ち直し気味となり、ドル円も高値圏での推移が続いています。
日本側では、衆院解散をめぐる思惑や財政運営、日銀の出口戦略に関する議論が断続的に報じられており、「政治・政策の組み合わせ」に市場の関心が向かいやすい局面です。円安が進みすぎれば政府・日銀によるけん制発言や介入観測が浮上しやすい一方、インフレと賃金の動向次第では、日銀がより柔軟な対応を迫られる局面もあり得ます。こうしたなかで、ドル円は日米金利差だけでなく、日本の政治・政策を含む複合要因を織り込んでいるため、「一つの指標や発言だけで長期トレンドが決まる」というよりは、さまざまな材料を積み上げながら方向性を探るフェーズが続いていると見るのが妥当でしょう。
テクニカル分析

日足チャートを見ると、昨日のローソク足は、高値158.878円・安値158.191円のレンジの中で、始値158.427円に対して終値158.632円と小幅な陽線を形成しました。実体部分はそれほど大きくなく、前日の下落局面からいったん下げ止まりつつ、高値圏での持ち合いに移行しているような形です。
📈 移動平均線
25日移動平均線は明確に右肩上がりを維持しており、その上方でローソク足が推移しています。75日線も上向きで、200日線はより緩やかな上昇基調となっており、短期・中期・長期の3本が順ザヤの並びを保っている状態です。価格は3本の移動平均線のいずれも上側に位置しており、トレンド判定としては中長期的な上昇トレンドが継続していると判断できます。
📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が雲のかなり上方で推移しており、遅行スパンも実線を上回る位置関係を保っています。基準線・転換線もおおむね右肩上がりで、足もとの価格はこれら2本のラインよりも上のゾーンで推移しているため、テクニカル上は「強気優勢」の状態が続いています。ただし、雲との距離がやや広がっている分、イベントやニュースをきっかけとしたスピード調整が入りやすい位置にある点には注意が必要です。
📈 MACD
MACDはゼロラインより上のプラス圏を維持しており、MACDラインがシグナルラインを上抜ける形で推移しています。ヒストグラムもプラス圏で小幅ながら拡大しており、モメンタムとしては上昇方向へのバイアスが残っている状態です。ただし、過去のピークと比べるとモメンタムの強さはやや落ち着いており、「強い上昇トレンドの再加速」というよりは、「高値圏でモメンタムを保ちながら押し目を作りやすい局面」と整理するのが妥当でしょう。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、ボウマン副議長・ジェファーソン副議長の発言が総じてタカ派寄りと受け止められ、「利下げ開始は急がない」「インフレに対する警戒感を維持」といったメッセージが意識されるパターンを想定します。この場合、米長期金利が底堅く推移し、ドル買い・円売りが再び強まりやすくなります。158.80円近辺の上値抵抗を明確に上抜ければ、159.20円方向への高値トライが意識され、その上では160円台乗せに向けた思惑が強まる可能性もあります。ただし、上昇しても高値圏では日本側の円安牽制やポジション調整の売りが出やすく、一本調子の上げというよりは押し目を挟みながらの上昇をイメージしておきたいところです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、FRB要人の発言が想定よりハト派寄りと受け止められ、「利下げ開始時期が早まる可能性」や「インフレ鈍化への自信」が強調されるケース、あるいは地政学リスクや株安をきっかけとしたリスクオフの円買いが優勢となるケースを想定します。この場合、ドル円は158.20円近辺のサポートを割り込み、158円ちょうど〜157.80円方向への調整が進む可能性があります。ただし、日米の金利差や中長期のトレンドを踏まえると、157円台後半では押し目買いも入りやすく、下落がそのまま中長期トレンドの転換につながるかどうかは慎重に見極める必要があります。
時間帯別の展開予想
🕗 東京時間
東京時間は、前日の値動きを引き継ぎつつ、158.20〜158.80円程度のレンジを中心とした取引が想定されます。仲値にかけては実需のドル買いが下値を支えやすい一方、158.70円〜158.80円では短期筋の戻り売りも出やすく、レンジの中ほどで追いかける優位性は高くなさそうです。日本株や長期金利、政府・日銀関係者の発言には念のため注意を払いつつも、基本的には「欧米時間の本番待ち」というトーンになりやすいでしょう。
🕓 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢のフローをきっかけにレンジの上下を試す場面が増えそうです。欧州株・債券市場やドルインデックスの動きに連動しながら、158.20円割れや158.80円超えのストップを探るような値動きも想定されます。NY時間は深夜帯のFRB要人発言がメインイベントとなり、発言前はポジションを軽くする動きから値幅が縮小しやすく、発言後は米金利・株価の反応に合わせて一方向に走ったり、いったん走ってから巻き戻す「往って来い」の展開も起こり得ます。イベント前後はスプレッドの拡大や約定の滑りにも注意が必要な時間帯です。
今日の予想レンジ
↕️ 予想レンジ:158.00円〜159.20円
今日は、158円ちょうど〜159.20円をメインレンジとして想定します。東京〜欧州時間はこのレンジの内側での取引が中心となりやすく、NY時間のFRB要人発言をきっかけに、159円台前半を試すか、158円ちょうど方向への押しが強まるかを見極める展開をイメージしています。
🔀 上値抵抗線:158.80円、159.20円
上方向はまず158.80円前後が目先のレジスタンスとして意識され、その上では159.20円近辺が次の上値目処となりそうです。米金利の上昇が限定的にとどまる場合、このゾーンでは戻り売りや利益確定が入りやすく、上抜けにはそれなりの材料が求められます。逆に、強いタカ派的なメッセージや予想外のリスクオン相場となれば、160円台を意識した値動きにつながる可能性もゼロではありません。
🔀 下値支持線:158.20円、158.00円
下方向は、まず158.20円前後が直近のサポートとして重要です。この水準を維持している限りは、高値圏での持ち合い・調整という見方が優勢となりやすいでしょう。158.00円を明確に割り込むようであれば、157円台後半までの下押しも視野に入りますが、その場合でも中長期トレンドが直ちに反転するというよりは、「押し目をどこで拾うか」という視点が残りやすい局面と考えられます。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は主要経済指標の発表こそありませんが、FRB要人の発言や地政学リスク、株式市場の急変動など、予期しにくい要因でドル円が一気に振れる可能性があります。特に、日足ベースで高値圏に位置しているだけに、好材料・悪材料いずれかに市場が過敏に反応しやすい地合いである点には注意が必要です。また、国内政治の動きや国会関連の報道も、円相場にとっては思わぬ方向に作用することがあるため、主要ヘッドラインには一応目を通しておきたいところです。
☑️投資判断における留意点
高値圏でトレンドが続いている局面では、「波に乗る」ことと「飛び乗りすぎない」ことのバランスが非常に重要になります。短期トレードであれば、想定レンジの内側での逆張りと、ブレイクアウト後の追随とで、ロットや損切り幅をあらかじめ分けておくと、感情に振り回されにくくなります。中長期のポジションを持つ場合も、「どの水準までの調整なら想定内なのか」を事前に決めておくことで、突発的なボラティリティに対して落ち着いて対応しやすくなります。
加えて、イベント前後はスプレッド拡大や約定の滑りが生じやすく、普段と同じつもりで注文を出すと思わぬ結果につながることもあります。あくまで本記事は相場の見立てやシナリオ整理の一材料に過ぎないことを前提に、ご自身の資金管理・トレードルールと照らし合わせながら、「無理のない構え方」で今日のマーケットと向き合っていきましょう。
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