明けまして、おめでとうございます。Trader MTです。ドル円は年末の取引を通じて156円台後半までじり高基調を維持し、新年入り後も高値圏での推移が続いています。今日は大きな経済指標こそ予定されていないものの、年末年始のポジション調整が一巡するなかで、どの水準に落ち着きを見いだすかが焦点となりそうです😌(公開時刻:08:10/日本時間)
年末の振り返り
12月31日のドル円は、156円台前半で取引をスタートした後、年末特有の薄商いのなかでじりじりと上値を切り上げる展開となりました。東京時間では156円台前半を中心とした小動きが続いたものの、欧州・NY時間にかけては緩やかなドル買い・円売りが優勢となり、一時は156.996円まで上昇。その後は高値圏での利益確定売りもこなしながら底堅さを維持し、最終的には始値156.329円、高値156.996円、安値156.304円、終値156.852円と、日足ベースでは比較的しっかりとした陽線を形成して年内の取引を締めくくっています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年12月31日 | 156.329 | 156.996 | 156.304 | 156.852 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
12月31日の東京時間のドル円は、156.30円前後で取引を開始しました。日本株市場などが年内最終売買日を迎えるなかで、国内勢は新規ポジションの積み増しよりも持ち高整理を優先する向きが多く、朝方は156円台前半の比較的狭いレンジで落ち着いた推移が続きました。
国内から新たな金融政策関連の材料は見当たらず、市場参加者の関心は、年明け以降のイベントや米金融政策の見通しに向けられたままです。そのため、仲値にかけては実需のドル買いが下値を支える一方で、156.50円に近づく水準では高値警戒感から戻り売りも出やすく、上値も下値も限られた値幅のなかでの「年末特有の様子見相場」となりました。
午後に入っても、東京勢は年内のポジション整理を概ね終えていることもあり、新規のフローは細りがちでしたが、156円台前半では押し目買いが入りやすく、大きく崩れる展開にはなりませんでした。こうした背景もあり、東京時間全体を通じて、ドル円は156円台前半〜半ばを中心とした小動きが続いています。
欧州・NY時間
欧州時間入り後、ドル円は東京時間の流れを引き継ぐ形で156.40円前後で取引を再開しました。欧州勢の本格参入後も、年末要因により市場参加者が限られるなかで、大きなニュースフローは乏しく、序盤は方向感に欠ける展開が続きました。
ただ、ロンドンタイムのなかば以降は、年明け以降の米金融政策や景気見通しを意識したドル買いがじわりと優勢となり、ドル円は156.70円台まで水準を切り上げました。流動性が薄いこともあり、目立った指標がないにもかかわらず、一方向にじり高となる場面も見られましたが、高値圏では利益確定の売りも出て、上昇ペースはあくまで緩やかなものにとどまりました。
NY時間に入ると、米国市場も年末モードで参加者が少ないなか、米金利や株式市場は比較的落ち着いた推移となりました。ドル円もそれに歩調を合わせるように、156.80円近辺を挟んだ高値圏での推移が中心となり、一時156.996円まで上値を試した後は、ポジション調整の売りと押し目買いが交錯するもみ合いに移行しました。最終的には156.852円で引けており、「大きくは動かなかったものの、高値圏を維持したまま年内の取引を終えた」という印象が強い一日だったと言えそうです。
今日の注目材料
今日1月2日については、注目度の高い経済指標や要人発言の予定は特段ありません。多くの海外市場はすでに新年の取引を再開しつつあるものの、年初の手探りムードが残るなかで、明確なテーマを伴ったトレンドがすぐに出るというよりは、年末にかけて積み上がったポジションの調整や、新年度の運用方針に沿ったポジション構築の動きがじわじわと進む局面になりやすいと考えられます。
特に、昨年から続いてきたドル高・円安トレンドをどの程度まで追随するか、あるいは高値圏でどこまでリスクを抑えるかという観点で、国内外の機関投資家や実需筋がポジションを組み直す動きが出てくる可能性があります。こうしたフローは指標の有無に関わらず相場に影響を与えることがあるため、値動きが一見落ち着いて見える時間帯でも、節目水準に差し掛かったときの注文状況には注意を払っておきたいところです。
指標イベントがないぶん、今日はニュースヘッドラインよりも、米金利や株式市場の動き、ドルインデックスの推移といった「市場全体のリスク選好度合い」を確認しながら、ドル円の方向感を探っていく一日になりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、年末にかけて形成された156円台後半という高値圏を引き継ぎながら、新年相場の方向性を模索する展開が予想されます。重要指標の予定はないものの、年初のポジション調整や新規ポジション構築が交錯しやすい時期であることから、156円台半ば〜157円ちょうど近辺のゾーンを中心とした値動きのなかで、上値と下値のどちらに重心が移っていくかを見極める一日になりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、日銀は依然としてマイナス金利と長期金利操作(YCC)を含む超緩和スタンスを維持しており、足もとのインフレ率や賃金動向を踏まえると、急激な政策転換に踏み切るとの見方はまだ限定的です。昨年後半にかけては、将来の正常化を巡る思惑から一時的に円買いが強まる局面も見られましたが、現時点では「具体的な政策変更のタイミングはなお不透明」という認識が優勢で、円高方向へのバイアスは一方向に強まりにくい状況が続いています。
一方、米国では利下げサイクル入りの時期やペースに関する思惑が、インフレ指標や雇用指標のたびに揺れ動きやすい環境が続いています。昨年末にかけては、インフレ鈍化の兆しが意識されつつも、米景気そのものは大きく崩れていないとの見方も根強く、結果として「早期かつ急速な利下げ」を織り込むには至っていません。このため、日米金利差の構図は依然としてドル円の下支え要因として意識されやすく、中長期的にはドル高・円安方向へのバイアスが残っていると整理できます。
今日は目立った指標がないぶん、ファンダメンタルズ面では「昨年末から続く大枠の構図」がそのまま意識されやすく、どちらかといえばテクニカル要因やフロー要因が短期的な値動きを左右しやすい一日になりそうです。
テクニカル分析

テクニカル面では、12月31日のローソク足は、高値156.996円、安値156.304円という比較的コンパクトな値幅のなかで上下にヒゲをつけつつ、始値156.329円に対して終値156.852円と、しっかりとした陽線を形成しました。日中の下押しは156.30円台にとどまり、引けにかけて高値圏に戻していることから、下値では押し目買い意欲の強さが改めて確認された形と言えそうです。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
移動平均線に目を向けると、25日移動平均線は右肩上がりを維持しており、その下で75日線と200日線も上向きで推移していると考えられます。短期・中期・長期の三本が順ザヤ構造を保っている状況は、中長期的な上昇トレンドが依然として有効であることを示唆しており、現状のレートはそのなかでの「高値圏での推移」と整理できます。一方で、足元の水準は25日線からやや上方に乖離しているとみられ、短期的にはスピード調整が入りやすいゾーンに差し掛かっている点にも注意が必要です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表を想定すると、ローソク足は雲のかなり上方に位置し、遅行スパンも実線を上回る状態を維持しているとみられます。基準線や転換線との位置関係からは、上昇トレンドを保ちつつも、156円台半ば〜157円手前のゾーンでエネルギーを溜めているような印象が強く、高値更新を試す前の持ち合い局面と見ることもできます。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDを見ると、ゼロラインより上のプラス圏を維持しているものの、上昇モメンタムはやや落ち着きつつあり、MACD線とシグナル線の乖離も徐々に縮小している局面と考えられます。ここから再びMACD線がシグナル線から上方に離れていく動きを見せれば、高値更新トレンド再開のサインとして意識されますが、逆にデッドクロス方向への傾きが強まるようであれば、高値圏での調整入りを警戒する必要が出てきます。
総合すると、目先の下値めどとしては156.50円前後、その下では156.00円近辺が意識されやすく、上値については157.20円前後と157.80円近辺が戻り売りの候補となりやすい水準と考えられます。今日はこのレンジ内での攻防を基本シナリオとしつつ、年初のフロー次第ではどちらかの方向に振れ幅が広がる可能性も念頭に置いておきたい局面です。
シナリオ分析
↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、年初の市場参加者が全体としてリスク許容度を高めに取り、株高・金利高・ドル高の組み合わせが意識されるケースを想定します。この場合、ドル円は156.50円前後を下値の目安としながら、じりじりと買い戻しが優勢となり、まずは157.20円近辺のレジスタンスを試す展開が考えられます。この水準を実体ベースで明確に上抜けることができれば、昨年末の高値圏を再び意識しながら、157.80円方向を試す一段高の動きが視野に入ってきます。ポジションが極端に偏っていないぶん、上方向に素直にトレンドが出やすい可能性もありますが、高値圏では利食い売りも控えている点には留意が必要です。
↘️ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、年始の取引でリスク資産全体に対する調整の動きが優勢となり、米金利の低下や株価の上値重さを背景にドル売り・円買いが入りやすくなるケースをメインシナリオとします。この場合、まずは156.50円前後のサポートを試し、これを明確に割り込むようであれば、156.00円近辺まで下押しが進む可能性が高まります。156.00円は心理的な節目でもあり、この水準でいったん押し目買いが入る展開は十分想定されますが、ここを割り込むと、155円台後半に向けたスピード調整が意識される局面となりそうです。ただし、中長期的な上昇トレンド自体はなお維持されていると見られるため、下押し局面では押し目買いのスタンスも一定程度意識しておきたいところです。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、前日のNYクローズ水準を引き継ぎながら、156円台半ばを中心とした比較的落ち着いた値動きになりやすいと見ています。仲値にかけては実需筋のドル買いが下値を支えやすい一方で、156.80円近辺では高値警戒感からの戻り売りも出やすく、レンジの中ほどで無理にポジションを追いかける優位性はそれほど高くなさそうです。年始最初の本格的な取引日ということもあり、東京勢は新規ポジションを一気に傾けるよりも、今後のイベントスケジュールを意識しつつ、慎重に様子をうかがうスタンスが中心となりやすいでしょう。
🕔 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢の参入とともに、東京時間で形成されたレンジの上下を試す値動きが増えやすくなります。欧州株や債券市場の動向、ドルインデックスの動きに連動する形で、一時的にドル買い・ドル売りどちらかに傾く場面も想定されますが、明確なイベントがないなかでは、基本的には156.50〜157.20円程度の範囲に収まる推移がメインシナリオと考えています。
NY時間に入ると、米市場参加者の新年入り後の取引スタンスがより明確になってきます。株式市場や金利の初動を見極めながら、為替市場でも一方向にポジションが傾く時間帯が出てくる可能性がありますが、指標イベントがないぶん、ヘッドライン一つで相場が大きく振れるリスクはやや抑えられそうです。ただし、年初の流動性が完全には戻り切っていない可能性もあるため、節目水準付近ではストップ注文を巻き込んだスパイク的な動きには引き続き注意が必要です。
今日の予想レンジ
↕️ 予想レンジ:156.20円〜157.80円
今日は、年末にかけての上昇トレンドを引き継ぎつつも、年初のポジション調整が入りやすいことを踏まえ、156.20円〜157.80円のレンジをメインシナリオとして想定します。東京〜欧州時間はこのレンジ内側での推移が中心となりやすく、NY時間にかけては株式市場や金利動向を織り込みながら、レンジの上限または下限方向を試す展開をイメージしています。
🔀 上値抵抗線:157.20円、157.80円
上方向については、まず157.20円前後が目先のレジスタンスとして意識されます。この水準は昨年末の高値圏とも重なるゾーンであり、短期筋の利益確定売りや戻り売りが出やすい価格帯です。その上では157.80円近辺が次の上値目処として注目され、この水準を実体ベースで明確に上抜けてくるようであれば、高値更新トレンドが再び意識され、158円台方向を視野に入れた一段高シナリオが強まりやすくなります。
🔀 下値支持線:156.50円、156.00円
下方向については、まず156.50円前後が直近のサポートとして重要です。この水準を維持できている限りは、「高値圏での調整を挟みながらも、上昇トレンド自体は継続している」という評価が優勢となりやすく、押し目買いの意欲も残りやすいと考えられます。これを明確に割り込んだ場合には、156.00円近辺が次の下値支持として意識され、このゾーンまでの下押しが進む場面では、短期的にはスピード調整色が強まる可能性があります。ただし、その場合でも中長期的なトレンド転換というよりは、高値圏での一段深い調整として捉えられる公算が高いでしょう。
🔃 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、157.80円近辺のレジスタンス帯をしっかりと上抜け、日足が157円台後半でクローズできるかどうかが一つの目安になります。この条件が満たされれば、高値更新トレンドが再び意識され、158円方向への上値余地が現実味を帯びてくる展開が考えられます。
下方向のブレイクアウト条件としては、156.50円と156.00円のサポートを連続して割り込み、そのうえで日足が156円ちょうどを明確に下回る水準で引けるかどうかがポイントになります。この場合、「高値圏での持ち合い」から「調整色の強い局面」へと評価が切り替わりやすく、155円台後半が次の下値ターゲットとして浮上し、短期的には円買い優勢の流れに注意が必要となります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は目立った経済指標こそないものの、年初の取引ということもあり、市場参加者のポジションやリスク許容度が大きく変化しやすいタイミングです。こうした環境では、ニュースヘッドラインや他市場の動きがきっかけとなり、通常よりも値が飛びやすい場面が生じる可能性があります。また、流動性が完全には戻り切っていないなかで、大口のフローが一方向に出た場合には、短時間で数十銭程度動く「スパイク」に巻き込まれやすい点にも注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
年初の相場は、「今年こそはしっかり取りたい」という気持ちが強くなりやすく、知らず知らずのうちにポジションサイズが大きくなったり、エントリー回数が増えてしまうことがあります。しかし、スタートダッシュを狙い過ぎて序盤で大きく崩れてしまうと、その後のトレードにも悪影響が出かねません。
今日のように明確なイベント材料が乏しい日は、あらかじめ許容できる損失額を明確にし、その範囲から逆算してロットと損切り水準を決めておくことが、結果的にパフォーマンスとメンタルを守るうえで非常に重要になります。必要以上にポジションを取りに行かず、自分のトレードルールと向き合いながら、無理のないスタンスで新年最初の相場と付き合っていきたい一日ですね。
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