【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2025年12月23日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2025年12月23日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。日銀イベント後の円安基調を引き継ぎつつ、ドル円は157円台で一服しながら次の材料待ちといった雰囲気ですね。今夜は米GDPと消費者信頼感指数が同時に控えており、指標前はレンジ、結果次第では一気に上下どちらかへ振れやすい一日になりそうです。それでは今日も、シナリオを決めつつ無理のないトレードで相場を追いかけていきましょう😌(公開時刻:07:41/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、先週末の日銀イベント後の円安地合いを引き継ぎつつも、短期的な過熱感を意識した利益確定売りと押し目買いが交錯する一日となりました。東京時間序盤は157円台後半で高値圏スタートとなったものの、その後は徐々に上値が重くなり、欧州時間にかけて一時156.70円台まで水準を切り下げる展開に。しかし、NY時間に入ると米金利の下げ渋りやドル買い戻しのフローが意識され、引けにかけては157円ちょうど前後まで持ち直しました。最終的には、始値157.675円、高値157.709円、安値156.704円、終値157.020円と、高値圏での「一服を伴う持ち合い」の範囲に収まる形で取引を終えています。

日付 始値 高値 安値 終値
2025年12月22日 157.675 157.709 156.704 157.020

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

12月22日の東京時間のドル円は、157.67円前後と、先週末の日銀イベントを受けて形成された高値圏のまま取引をスタートしました。朝方は、日銀が超緩和スタンスを維持したことを背景にした円売り・ドル買いの余韻が残っており、157円台後半では押し目買いが入りやすい地合いが続きましたが、同時に短期筋による利益確定売りも意識され、上値を158円方向に一気に拡大するまでの勢いにはつながりませんでした。

日経平均株価は引き続き高値圏で底堅い推移となったものの、既にかなりの水準まで戻していることもあり、「株高=円売り」という単純な構図にはなりにくい一日でした。また、国内から新たな金融政策に関する材料は出てこなかったため、市場参加者の関心はむしろ今週後半の米経済指標や年末に向けたポジション調整に移りつつありました。

午前からお昼にかけては、157.50〜157.70円近辺を中心に、上値と下値の両方向で売買が交錯するもみ合いが続きました。高値圏での値動きであることから、新規にドルロングを積み増す向きはやや慎重となり、157.70円近辺では戻り売りが出やすい一方、157円台前半に近づく場面では押し目買いが入り、方向感に欠ける時間帯が続きました。東京時間の後半にかけては、欧州勢の参入と今夜以降の米指標を意識したポジション整理も相まって、徐々に上値を切り下げる流れとなり、ロンドン時間入りの頃には157円ちょうどを割り込み、156円台後半を試す展開となっています。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ドル円は156.90円前後で取引を再開しました。ロンドン勢の参入後は、先週末からの急伸に対する調整ムードが意識され、いったんは157円台を回復しようとする動きが見られたものの、157円ちょうど〜前半では戻り売りが優勢となり、上値の重さを確認する展開となりました。欧州株式市場や欧州金利には目立った材料が乏しかったこともあり、為替市場全体としては「米指標と年末相場を前に一度ポジションを整理する」流れが強まる時間帯だったと言えます。

その結果、欧州時間の中盤にかけては調整売りが優勢となり、ドル円は156.70円台まで水準を切り下げました。ただし、156円台半ばに近づくにつれて、先週末の上昇過程で取り残されていた買い需要や、押し目を待っていた向きのドル買いも入り始め、下押しが拡大する前に徐々に下げ渋る動きが見られました。

NY時間に入ると、今週後半に控えた米主要指標を意識しつつも、この日は目立った新規材料が乏しかったことから、米長期金利は小幅なレンジの中での推移にとどまりました。金利が大きく崩れなかったこともあり、欧州時間まで続いていたドル売り・円買いの流れは徐々に収束し、NY序盤から中盤にかけては156.80〜157.10円近辺での底堅い推移へとシフトしました。

終盤にかけては、短期筋のショートカバーや、先週末の日銀イベント後のドル高・円安トレンドを意識した押し目買いも入り、ドル円は157円台をしっかりと回復。最終的には終値157.020円と、日中安値からはある程度切り返した水準でクローズしており、「高値圏での一服と調整をこなしつつ、トレンドそのものはなお上方向を維持している」と整理できる一日となりました。

今日の注目材料

☑️ 12月23日(月)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
23:30 🇺🇸 第3四半期GDP 速報値 ⚡⚡️ 3.8% 3.2%
24:00 🇺🇸 消費者信頼感指数 ⚡⚡️ 88.7% 91.0%

今日12月23日(火)は、NY時間に米国の重要指標がまとまって発表される点が最大の注目材料となります。日本時間22時30分には、第3四半期GDP速報値が公表される予定で、市場予想は年率換算プラス3.2%(前回3.8%)とされています。その後24時ちょうどには、消費者信頼感指数が発表される予定で、こちらは前回88.7に対して市場予想は91.0と、センチメントの改善が見込まれています。

GDP速報値では、個人消費や設備投資、在庫など各項目の内訳を通じて、「米景気の減速がどの程度のペースで進んでいるのか」が改めて問われることになります。成長率が市場予想の3.2%を上回るようであれば、「利下げサイクル入りが視野にあるなかでも、米景気はなお底堅い」との評価が強まり、ドル買い方向に反応しやすくなります。一方、予想を下回る弱い数字となれば、「利下げペース加速」や「最終金利水準の一段の引き下げ」が意識され、ドル売り・円買い方向への警戒が高まりやすくなります。

消費者信頼感指数については、足もとの雇用・賃金環境や株高、物価動向を踏まえて、家計のマインドがどの程度回復しているかを測る指標として注目されます。予想を上回る強い結果となれば、「景気の土台は依然として崩れていない」との安心感につながりやすく、ドルの下支え要因となります。逆に、予想を下回って家計マインドの悪化が意識されれば、「今後の消費減速→成長鈍化→利下げ加速」という連想が働きやすく、ドル円の上値を抑える要因として意識される可能性があります。

今日の見通し

今日のドル円は、東京〜欧州時間帯では先週末から昨日にかけての急伸と調整を一通りこなしたあとということもあり、157円前後を挟んだ高値圏での様子見ムードが続きやすく、NY時間の米GDP速報値と消費者信頼感指数の内容を見極めながら、新たなレンジやトレンドを探る一日になりそうです。イベント前にポジションを大きく傾ける動きは限定的となる一方、短期的な過熱感を意識した戻り売りと、押し目を狙う買いが交錯しやすい局面でもあり、指標前は「レンジ内の持ち合い」、指標後は「結果次第で上下どちらにも振れ得る」展開を念頭に置いておきたい場面だと考えます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、日銀の超緩和継続というメッセージが先週末に確認され、対円ではドル買い優勢の地合いが続いています。一方で、米国については利下げサイクル入りを見据えた局面にあるものの、成長とインフレのバランスをどのように評価するかで、市場の期待が揺れやすい状況にあります。

第3四半期GDP速報値が市場予想の3.2%を上回る結果となれば、「成長率は前回からやや鈍化しているものの、依然として潜在成長率を上回るペースを維持している」との評価が強まり、利下げを急がないFRBのスタンスを正当化する材料になり得ます。この場合、米長期金利は下げ渋るか、場合によっては小幅に上昇する可能性があり、ドル円は157円台を維持しながら158円方向を試す流れにつながりやすくなります。

逆に、GDPが3.2%を大きく下回るようなサプライズとなり、消費者信頼感指数も予想を割り込む形で弱さが意識されれば、「景気減速が想定よりも早い」との見方から、利下げペース加速や最終金利水準の切り下げを織り込む動きが強まる可能性があります。この場合、米長期金利には下押し圧力がかかりやすく、ドル円も157円台から156円台方向へ調整が進むリスクには注意が必要です。

日本側では、日銀がなおマイナス金利と大規模緩和を維持していることから、短期的に円金利が急上昇する可能性は低く、基本的には「米金利と米景況感の変化にドル円が素直に追随しやすい」環境が続きます。その意味で、今日はGDPと消費者信頼感指数が「成長とマインドの両面から米景気の耐久力を再確認する日」となり、その評価がドル円の方向性に直結しやすい一日になりそうです。

テクニカル分析

テクニカル面では、ドル円の日足は高値圏での持ち合いを挟みながらも、依然として上昇トレンドの範囲内にあります。昨日のローソク足は、高値157.709円、安値156.704円と上下にヒゲを伴いながら、終値157.020円と始値157.675円をやや下回る小さめの陰線を形成しました。先週末の急伸後に一度下押しを入れつつも、156円台後半では押し目買いが入り、最終的には157円台を回復して引けている点から、「高値圏の中で一服と調整をこなしている」形状と見ることができます。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
移動平均線を見ると、25日移動平均線は明確な右肩上がりを維持しており、その下の75日線・200日線も上向きのトレンドを保っていると考えられます。三本の移動平均線がすべて上向きで、短期線が中長期線を上回る順ザヤ構造が続いていることから、中長期的には上昇トレンドが継続している局面と言えます。一方で、現在のレートは25日線からやや上方に乖離しているとみられ、短期的な過熱感と「一度は押し目を形成しやすいゾーン」に入っている点には注意が必要です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、価格は依然として雲の上方に位置していると想定され、遅行スパンも実線を上抜けた状態を保っているとみられるため、中期的な強気基調に大きな変化はありません。ただし、先週末の急伸を経て転換線と基準線との距離が開きやすくなっており、156円台後半〜157円ちょうどにかけては、これらのラインに近づく場面で押し目買いが入りやすい一方、下抜けるとスピード調整が深まりやすい注意ゾーンにもなりつつあります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDを確認すると、ゼロラインより上のプラス圏でMACD線がシグナル線から上方に乖離している状態が続いていると考えられ、上昇モメンタムはなお生きています。ただ、ヒストグラムの伸びが鈍化してくるようであれば、「急伸後のモメンタム一服」として、いったんのレンジ調整入りを示唆するサインともなり得ます。指標をきっかけに再びモメンタムが強まるのか、それとも調整色が強まるのかを見極めるうえでも、今日の値動きは重要な手掛かりとなりそうです。

これらを総合すると、短期的な下値めどとしては156.70円近辺、その下では156.20円前後が意識される一方、上値については157.80円〜158.00円近辺が戻り売りのポイントとして意識されやすく、米指標の結果を受けてこのレンジをどちら側に抜けてくるかが、今後の方向性を占ううえでの焦点になりそうです。

シナリオ分析

今日のドル円は、米第3四半期GDP速報値と消費者信頼感指数という「成長」と「マインド」の両面から景気を測る指標が同日に発表されるため、結果次第で上下どちらにも振れやすい一日です。ここでは、上昇シナリオと下落シナリオを整理します。

↗️ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、GDPが市場予想の3.2%を上回る、あるいは少なくとも予想に沿った堅調な成長を示し、消費者信頼感指数も予想の91.0を上回るなど、景気の底堅さを裏付ける内容となるケースを想定します。この場合、「利下げサイクル入りを見据えつつも、FRBが急激なペースで利下げを進める必要はない」という見方が強まり、米長期金利には下げ渋り〜小幅な上昇圧力がかかりやすくなります。ドル円は156円台後半〜157円台前半を土台としながら、157.80円近辺の上値を試し、これを上抜けた場合には158.00円ちょうど方向をうかがう展開も視野に入ります。イベントを好感した買いとショートカバーが重なれば、158円台前半まで一気に値を伸ばすシナリオも考えられます。

↘️ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、GDPが市場予想の3.2%を下回り、消費者信頼感指数も期待されたほどの改善を示さない、あるいは予想をやや下回る結果となるケースを想定します。この場合、「景気減速の足音がやや近づいている」との評価から、利下げペース加速や最終金利水準の切り下げを織り込む動きが再び強まり、米長期金利には下押し圧力がかかりやすくなります。ドル円は157円ちょうどの水準を割り込み、昨日の安値圏である156.70円近辺を試しにいく展開となり、ここでも下げ止まりが確認できない場合には、156.20円前後までの調整が広がる可能性も出てきます。ただし、中長期のトレンド自体はなお上向きであるため、156円台前半までの下押しが進んだ局面では、改めて押し目買いの意欲も強まりやすい点は意識しておきたいところです。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、前日までの高値圏での推移を引き継ぎつつも、今夜の米GDPと消費者信頼感指数を控えて、157円ちょうど前後を中心としたレンジ取引になりやすいと見ています。仲値にかけては輸入企業などのドル買いが下値を支える一方、157.50〜70円台では「先週末からの急伸に対する利益確定」を意識した戻り売りも出やすく、方向感に乏しい時間帯が続きそうです。

国内から新たな金融政策関連の材料は出にくく、市場参加者の関心はほぼ米指標に向いているため、東京時間は「今夜のイベントに向けてどの水準で勝負するか」を測る準備の時間帯という位置づけになりやすいでしょう。レンジの真ん中でポジションを増やすよりも、自分が重視する支持線・抵抗線にできるだけ引きつけてからエントリーを検討する方が、リスク管理のうえでも有利になりやすい局面です。

🕔 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、東京時間で形成されたレンジを引き継ぎながら、ロンドン勢が米指標前にポジションを微調整する時間帯となります。欧州株や欧州債の動き次第では、リスクオン・オフのフローが一時的にドル円にも波及する可能性はあるものの、22時30分のGDP発表までは、大きなトレンドは出にくいと見るのが自然です。157円台前半〜半ばのゾーンで、上値・下値を試しながらも「本番前の小競り合い」が続くイメージを持っておくとよさそうです。

NY時間に入ると、22時30分のGDP速報値、続く24時の消費者信頼感指数に対し、市場が一気に反応しやすくなります。指標の結果が強弱入り混じるような場合には、発表直後の数分間で一方向に走ったあと、その評価が整理される過程で逆方向に切り返す「往って来い」になるリスクもあるため、初動だけを見て方向を決め打ちするのは避けたいところです。

指標発表からしばらく時間が経ち、米長期金利や株価指数がどのあたりで落ち着くかが見えてくると、ドル円も新たなレンジやトレンドを模索し始めます。指標結果が明確にどちらかのシナリオを後押しする内容であれば、その方向に沿ったトレンドフォローが意識されやすくなりますし、解釈が割れる内容であれば、上下に振れ幅を伴うレンジ相場が続く可能性もあります。

今日の予想レンジ

↕️ 予想レンジ:156.20円〜158.20円
今日は米第3四半期GDP速報値と消費者信頼感指数という重要指標を控えていることから、やや広めに156.20円〜158.20円のレンジを想定します。東京〜欧州時間はこのレンジ内での持ち合いが中心となり、NY時間の指標結果を受けて、上限もしくは下限を試しに行く動きが出るイメージです。レンジの真ん中付近で無理に方向を決めるよりも、下限近くでは押し目買い候補、上限近くでは戻り売り候補として、ゾーンごとにシナリオを分けて考えておくことが重要になりそうです。

🔀 上値抵抗線:157.80円、158.20円
上方向では、まず157.80円近辺が目先のレジスタンスとして意識されます。先週末から意識されている高値圏と重なりやすく、この水準手前では短期筋の利益確定や新規の戻り売りが出やすいポイントとなりそうです。その上では、158.20円前後が次の上値目処として浮上し、この水準を明確に上抜けて日足ベースで158円台前半を維持できるようであれば、高値更新トレンド継続への期待が一段と強まり、次の節目として158.50円〜159.00円方向が意識されやすくなります。

🔀 下値支持線:156.70円、156.20円
下方向については、まず昨日の安値圏でもある156.70円近辺が最初のサポートとして重要です。この水準では、先週末の急伸後に乗り遅れた向きの押し目買いやショートカバーが入りやすく、ここを維持できる限りは、高値圏レンジの中での調整として捉えられやすいと考えられます。これを明確に割り込んだ場合には、156.20円前後が次の下値支持として意識され、このゾーンを下抜けるようであれば、短期的には「急伸後のスピード調整が一段深まる局面」に入る可能性があり、その場合は155円台後半までの下押しも視野に入ってきます。

🔃 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、158.20円前後のレジスタンス帯を、米指標通過後の値動きを経たうえで明確に上抜け、日足ベースで158円台前半〜半ばを維持して引けるかどうかが一つの目安となります。この条件が満たされれば、159円方向への新たな上値ターゲットが意識され、高値更新トレンドが続くシナリオが強まりやすくなります。

下方向については、156.70円と156.20円のサポートを連続して割り込み、そのうえで日足が156円台前半あるいはそれをさらに下回る水準でクローズするようであれば、「高値圏での持ち合い」から「調整局面入り」へと相場の評価が切り替わるリスクが高まります。その場合、155円台後半〜半ばが次のターゲットとして意識され、短期的には円買い優勢の流れが強まりやすくなる点に注意が必要です。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、22時30分と24時に成長とマインドの両面を測る重要指標が相次いで発表されるため、NY時間の前後でボラティリティが高まりやすくなります。特に、指標の一部だけが先行してヘッドラインで流れた場合、市場がそれを過度に拡大解釈して一方向に走ったあと、詳細や全体像が判明した段階で逆方向に戻される「ヘッドライン・リバーサル」のリスクには十分注意が必要です。

指標直後はスプレッドの拡大や約定の滑りが発生しやすく、逆指値やストップ注文が想定以上に不利なレートで執行されることもあります。短時間の値動きだけで判断するのではなく、金利・株価・ドルインデックスなど関連市場の動きを合わせて確認しながら、「市場全体が今回の結果をどう評価しているのか」を見極めていくことが大切です。

☑️ 投資判断における留意点
今日のように重要指標が集中する日は、「大きく取れるチャンスがある日」である一方、「一度の判断ミスで大きく振らされやすい日」でもあります。指標の直前直後にフルサイズのポジションを持ち込むほど、スリッページや乱高下の影響を強く受けやすくなり、計画以上の損失につながるリスクも高まります。

エントリーを検討する際には、あらかじめ自分が許容できる損失額からロットサイズを逆算しておくこと、どのレートまで逆行したら必ず損切りするのかを事前に明確な水準として決めておくこと、そして指標直後の「最初の一波」だけを追いかけすぎず、相場が一度落ち着きを取り戻したタイミングで改めてチャートとファンダメンタルズを確認することが何より重要です。

高値圏でボラティリティが高まりやすい局面では、一回のトレードで大きく勝とうとするほど、感情に左右されやすくなります。今日のような日こそ、自分のトレードルールとリスク管理を最優先に、「入らない」という選択肢も含めて冷静に判断することが、長くマーケットと付き合っていくうえでの一番の防御になるはずです。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。